【その昔。博士課程を修了した人は雲上人だと思ってたニャー。】
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文部科学省と厚生労働省は今月16日、今春の大学新卒者の
就職率が前年度比0.6ポイント増の96.9%だったと発表した。
しかし。
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最終学歴は博士課程修了。そんな高学歴層に
今、ワーキングプアが広がっているらしいのだ。
時は就職氷河期。不況の真っ只中、大学卒業後の
行き場が決まらず、院への進学を選んだ学生たち。
しかし彼らを待ち受けていたのは、図らずも
状況の変わらない厳しい就職事情だった。
憧れの研究者への道は狭き門、企業の採用も少なく、
その結果、やむを得ずフリーターになった人も
少数派ではないというのが現状のようだ。
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水月昭道著「高学歴ワーキングプア」には、著者を
始めとする院進学者の厳しい実態が書かれているという。
同書は文部省が90年代の初めに打ち出した
「大学院重点化」を問題視していると言う。
この政策によって大学院の定員数が増員されたものの、
修了後の研究職は増えず、結果として
深刻な就職問題を招いた点を指摘しているらしいのだ。
この本が扱う問題の根は深いのだ。
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現在、大学院博士課程を修了した人たちの就職率は、
おおむね50%程度だということだ。
学歴構造の頂点まで到達したといってもよいであろう
これらの人たち。だが、その2人に1人は定職に就けず、
“フリーター” などの非正規雇用者としての
労働に従事しているのである。
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さらに“0.024%”。これは、平成16(2004)年9月時点の
日本における “自殺者” の割合だ(WHO発表)。
“11.45%”。これは、同じ年に文科省(文部科学省)
から発表された、日本の大学院博士課程修了者の
“死亡・不詳の者” の割合である。
10万人あたりの数値に直すと、前者は24名。
後者はなんと、1万1,450名。
つまり、博士課程まで進んでしまうと、
50%の確率でフリーターになり、
10%の確率で死亡(失踪)してしまうということだ。
なんて恐ろしい博士課程修了者の現実。
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でも、「高学歴ワーキングプア」問題も、
一般のワーキングプア問題と同じで
“若者 v.s. 既得権益者” の構図になっている現実。
難しいご時世です。
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ちなみに、私事ではありますが、我が家の子ども達も
就職氷河期世代であります。上の二人の子どもは、
修士課程を修了しております。
(今だったら私、教育費にかけるゆとりはありません。)
理由はどうあれ、就職活動に苦労したことは言うまでも
ありません。100社以上の説明会にチャレンジしたはず。
何とか職にありつけましたが、長男は全く専門外。
同じ研究室の仲間も全員専門外の職に就いたそうです。
娘は研究職一本に絞ったので、さらに狭き門。
何とか目的職種(○○○○研究所)につけたのです。
でも、この前帰省した時「結婚する時は辞める。」の言葉。
この世情に「なんと贅沢な」と親としては複雑な思い。
一番下は、いまだ就職しておりません。
上述したとおり、繰り返しますが難しいご時世です。
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【赤い実をつけるピラカンサスの白い花。今の若者も大変だ。】
やはり、『己を救うものは己のみなり』なのでしょうか?
自分でどうにもならないから、あらぬ方向に物事を考えてしまうのでしょうね。
人間関係の希薄さも大きく影響しているとも思います。
そのあまり良くない関係が、一番の理解者である家族にまで及んでいるのが心配ですよね。
高学歴=幸せな人生、の構図が壊れる昨今です。収入がなくては生活は成り立ちません。
ピラカンサ、我が家も咲いてました。撮らなくては。
>難しい問題を鋭くついてますわ。
まっちゃん、そんなに頭良くないので難しい記事は無理。
web記事を読んでたら、我が家の子ども達の
就職するために悪戦苦闘している姿を
思い出しただけのこと。そして記事になっちゃいました。
こどもが大学に合格することだけを願ってた、まっちゃん。
その先の就職までは、当時考えたこともなかったわ。
でも、現実は、、、。ほんまにこの世を生きるって
難しいわ。難しいご時世。
まっちゃん自身が、これから先かなりやばいと
思ってる毎日です。
ご訪問に感謝。鋭いコメントで勉強させてもらいました。[E:eye][E:ear]
ドクターコースを修了すれば、明るい未来が
開けるものとばかり思っていました。
どおりで、上のふたりの子ども。「博士課程までは進まない。
就職無いもん。」と言ってた意味が
ようやく理解できた次第です。
そうそう、コメントに書いていただいたテレビ。
ちょっとだけ私も観ました。涙が出ました。
平和な日本でさえ、自分の思う道を進めないんですもの。
平和な日本。こんな言葉で片付けられないと思いました。
ご訪問ありがとうございました。[E:eye][E:ear]