お酒で本音。

【私が見て綺麗だと思う花。咲いてる花の本音は違うのかな？】

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「まっちゃんって、ほんまはええ奴なんやな！！。」
ボランティアの代表者から発せられた言葉である。

まっちゃんが所属している、あるボランティア団体。
その活動拠点の建物がある事情で取り壊された。

34年も使っていたから思い出も沁みこんでいる。
メンバーも入れ替わり、初期からの人間はたったの3人だ。

ボランティアの代表の案で、建物お別れ会が開催された。
「まっちゃん、ウーロン茶でも良いから出席してよ。」

「はい、喜んで出席させてもらいますよ。」

場所は、みんな庶民だから居酒屋だ。

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「どうもご苦労さま。建物は無くなったけれど、これからも
　よろしく。じゃあ、乾杯しましょう。乾杯～。」

もちろん、まっちゃんもお酒で乾杯だ。

「あれ、まっちゃん。お酒で大丈夫？」(彼)
「実は毎晩飲んでるですわ。」(私)

「ウソー。まっちゃん、飲むの？イメージ違うわ。」
そうなんです。まっちゃんはこのメンバーと飲むの初めて。

というより、大衆の前では絶対飲まなかったのです。
お義理で参加の職場の歓送迎会でも飲まないのです。

飲んだ理由？簡単なこと。最近アル中だから！。

でも、このボラのメンバー。今回、集まったのは13人。
まっちゃん、何と3番目の年長者。
ボラの代表者。もちろん随分、年下です。

「まっちゃんって、普段から無口やし、コツコツやってるし
　何か話し難い人物と思っていたんや。イメージ違うわ。」

またもや、彼からイメージ違うという発言です。

私、まっちゃん。どんな人物に思われてたのでしょう。
50何年、虚像を振舞ってたのでしょうか？

私もですが、人は先入観で物事を見がちですよね。

世間一般の私への先入観。自己分析したら
「真面目。人間固い。偏屈。酒飲まない。」ですね。
不器用な人生を歩んでるんですね。

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「お～い。みんな、まっちゃんって滅茶おもろい奴やわ。」
ボラの代表者は、大きな声でみんなに向って叫んだ。

それから彼は、まっちゃんと色々喋りだした。
もちろん飲みながらね。

彼の本音も分かった。他の人の本音も聴くことが出来た。
参加したみんなも同じように感じたと思うんだ。

ボラの活動だけでなしに、こんな場も必要なんだって。
お酒で本音が語れる素晴らしさを感じたのです。

お義理の宴会だったら、2時間でも永遠に感じるのに、

この飲み会。楽しくて、終わったの夜中の2時でした。

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二日後、ボラの代表者から私に電話。
「大丈夫やった？」(彼)　「ご心配無く、全然平気。」(私)

「やっぱり、イメージ違ったわ。今度、プライベートでも
　飲みましょ。これからもよろしく。」(彼)

どうやら今後のボラの活動拠点は、居酒屋になりそうだ。

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【生き物は色んな顔があるから面白いんだよ。人生一度きり。】