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自己チューの進行形日記でshow。

「シャングリラⅢ」見聞記。

2007年08月01日 | 音楽!何でも大好き

2007728_006

【青空に夾竹桃が映える。それでは桃源郷へ出発だ!】

いまから遡ること、8年前の1999年の夏。
まだ「コラボレーション」の言葉も一般的でなかった当時、
日本から全く新しいエンタテインメントショーが誕生した。
そう、『ユーミンスペクタクル シャングリラ』
全国5大都市44公演約32万人の観客動員に成功した
コンサートとサーカスとシンクロナイズドスイミングの
コラボレーションという斬新なアイデアは、
日本のコンサート史上最高のショーと絶賛を浴びた。

2003年夏、今度はシンクロナイズドスイミングのプールが、
本物のアイスリンクに変わり、
氷上サーカスとコンサートという組み合わせで
『ユーミンスペクタクル シャングリラⅡ~氷の惑星~』が
Img_0337約37万人の観客動員を果たした。
そして「シャングリラⅡ」は日本発の
スペクタクルショーとして海を渡り、
香港で初の海外公演に成功、世界に
通じる一流エンタテインメントの評価を得た。

そして2007年夏、再び伝説のスペクタクルショーが
帰ってきた。『ユーミンスペクタクル・シャングリラⅢ』
ロシア最高峰のモスクワ国立サーカスを新たに招き、
『シャングリラ』で好評を博したプールステージを
観客から近いセンターステージ形式で復活させ
シンクロナイズドスイミングの
金メダリストをキャスティングするなど、
さらにスケールアップを図った。

2007728_004ユーミンのお言葉。
「ひとつの目標に向かって生命を燃やす
 みんなの輝きを、私はひとりでも
 多くの観客の記憶にとどめたい。」

ロシア、フランス、イギリス、アメリカ、
そして日本。5カ国からなるキャスト、
スタッフたちがユーミンのメッセージ通り、
叡智を結集して作り上げる伝説の国、
「shangrila(理想郷)」が姿を見せたのだ。
そして、これが最終章。『ドルフィンの夢』

08_002ⅠもⅡも観たから行くしかない。
会場に入ると、もうシャングリラの世界。
スタンド席に4ヶ所、深海魚の死骸、
貝の化石のようなオブジェも飾られ、
海底をイメージしたと思われる、
薄暗い会場には青や白のライティングで
海底に差し込む太陽の光を演出。
また、「ボコッ ボコッ」という
水の泡のSEが流れていた。
しばらくするとステージからスモークが
勢いよく噴出し、ステージ一面スモークで包まれた。

07_001会場が暗くなり、クラシックのような
ストリングスが奏でられ、ステージ横から
バンドメンバーが台に載せられた
グランドピアノを、ステージ中央にセット。

【曲目順とアクトの内容】   

① グレイス・スリックの肖像
ユーミンがステージ横から花束を持って登場。
どことなく喪服のようにも見える、
紫紺のドレスを身にまとい、弾き語りで唄う。

②Happy Birthday to You ~ヴィーナスの誕生
イントロと共に、喪服のようなドレスが二つに裂け、
白と紫を基調にしたパンツルックの衣装に早変わり!
ステージは一転し、ライトアップされた。
曲の途中でスモークで包まれたステージから、
なんと!シンクロスイマーが飛び出してきた。
と共にスモークも薄れてきて、
ステージはプールに変わっていた。
今回のシャングリラは、シンクロあり、
サーカスありで、ひとつのステージで、
いくつかのアクトがある。
そんなステージに対応できるように、
ステージが一瞬にしてプールに
早変わりする装置が開発されたのだ。
知っていたとは言え、これには鳥肌が立った。

③ようこそ輝く時間へ
クラウンに扮したダンサーと鉄棒アクターが
ステージ上に鉄棒を組み立てる。
四角の形に4基の鉄棒を、アクター8人が
交錯しながらアクロバティックな鉄棒演技を披露。
よくぶつからないもんだと感心。
ユーミンは白の帽子に白のロングジャケットで唄う。

④ハルジョオン・ヒメジョオン
宙吊りになったエアリアル・ラートという
リングの中で3人のアクターが、技を魅せる。
ユーミンもラートに座り、空中遊泳。

⑤インカの花嫁
70010729sオレンジと緑のライティングで、
ステージ中央で歌うユーミン。
途中民族衣装のような服を着た
ダンサーも登場。曲の終わりと共に、
そのダンサーの衣装も、
ターザンの女性版の衣装に早変わり。

⑥朝陽の中で微笑んで
ステージには、ピンと貼られたワイヤーが。
水の精を思わせる、青のキラキラした衣装でユーミン登場。
曲の間、アクター達はワイヤーの上で綱渡りのパフォーマンス。

⑦時のないホテル
ステージが暗転し、受信感度が
悪い短波放送のような音が聞こえる。
ステージ上、客席には、黒ずくめスーツにサングラス、
まるでスパイのようなアクターが、
懐中電灯を振りかざしながら何かを探してる様子。
原曲とは全く違うアレンジで始まると、
20070731135710ユーミンも女スパイと言った感じ。
スインギング・プレートと称される
大きなブランコような物に乗り、
左右に揺られながら唄う。

⑧BABYLON
ステージはまたプールに変わり、
デデュー&シンクロチームが華麗なスイミングを披露。
このあたりからステージに噴水が上がった。

⑨12階のこいびと
70010743sクラウンが丸めた毛布を持って、
ステージ中央に広げると、
中から少年に扮したアクターがゴロンと登場。
ステージ外周のターンテーブルには、
ユーミンがオネエ座り横座りになって唄う。    

       
⑩別れのビギン
ステージ隅に組み立てられている、
らせん階段で唄うユーミン。
ステージ上では男女二人のアクターが、
天井からぶら下がってるベルトを腕に絡ませ
腕の力だけで宙に浮かびながらパフォーマンス。
それも命綱なしで!

⑪Delphine
00425574シャングリラⅢの見所のひとつでもある曲。
プールに変わったステージでは、
デデューと武田美保のシンクロデュエット。
二人のメダリストが織り成す、
華麗でかつしなやかなシンクロは、
ただただ溜息の連続。
青を基調にしたライティングも印象的。

⑫Northern Lights
アクトもなく、ただただシンプルに
ステージ中央でユーミンが歌う。

⑬時はかげろう
これも原曲とはアレンジが少し違い、
かなりドラムが効いた大地の響きを感じさせるアレンジ。
ステージには砂漠の砂嵐を思わせるスモーク演出。
陽が落ちていく感覚にさせる、強いオレンジの照明。
2コーラス目からは、スタンド席のオブジェから
アフリカの民族衣装を着たダンサーが登場。
ステージに移る頃には、砂嵐も止み、
スコールを思わせるような噴水がバンバカ噴出。
とってもダイナミックな曲だった!

⑭SAVE OUR SHIP
Yumingステージが暗転し、上と下からスモークの嵐。
スモークが消える頃には、
ステージにグランドピアノがまたセットされてた。
ステージ上はライトで演出された星空。
スタンド席をスクリーンに見立て、
プロジェクターで宇宙を思わせる映像を映して、
会場はもう宇宙空間と化している。
ピアノの周りとピアノの上に、ギリシャ彫刻のようなダンサー。
決して派手ではないが、目を見張るパフォーマンス。
曲の最後は、ピアノごと天井に消えていくユーミン。
すごく幻想的な感覚に襲われた。

⑮SHANGRILAをめざせ
D110486388いよいよ終盤。
このライヴのテーマとも言えるこの曲。観客も
総立ち!螺旋階段でパワフルに歌うユーミン、
派手でスピード感のあるライティング、
スタンド席では、オブジェも踊ってる。
曲の終盤からステージ上空では、
空中ブランコのセットが用意されてる。
ユーミンがステージから退場したあと、
ダイナミックな空中ブランコのアクト。

⑯真夏の夜の夢
430_blogシンクロも始まる。
シンクロチーム、デデュー、
それに武田美保も出てきて、噴水が上がる中、
躍動感のあるシンクロアクト。
ここでステージは一旦終了。

EC① の夢(新曲)
オープニングと同じように、会場はブルーに染まる。
衣装もオープニングと同じ。
夢の時間は終わり、また現実に引き戻されたような感覚。
スモークで包まれたステージの中、
アクトもなくしっとりと歌い上げるユーミン。

EC② Carry On
派手なライティングもなく、
ピンスポットのみ浴びて唄うユーミン。
途中、天井から巨大ミラーボールが降りてきて、
会場全体が星の海に。
歌の途中にメンバー紹介
最後にユーミンは、オープニングの時に
持っていた花束を、水面に浮かべステージを去る。
薄暗いステージに、花束だけが
70010724sスポットライトを浴び、輝いて見える。
これで終わり?と思った瞬間、
水面からデデュー登場。
静かに流れる音楽に合わせながら
ゆっくりと、時には激しく泳いだ。
そして、また水の中に消えていくデデュー。

 

5740689これでシャングリラの夢の旅は終わり。
ストーリー性を重視したせいなのか、
曲がかなりマニアックだった。

A5e6a1bca5dfa5f30603a1c1始めに書いたように、このⅢをもって
シャングリラは終わりです。
(何しろ私と同じ年齢、ここまでやるのが奇蹟。)

あっという間の二時間半、いい夢を見た♪
想郷は確かに存在した。
そして現実を着実に歩めと自覚させるための
ステージだったと勝手に解釈したのだった。

以上、「シャングリラⅢ」の見聞記でございました。【完】

08_001_1←写真をクリックして【余談を聞いてネ。】
※1月に先行予約して当初行くはずだった
 7/29公演は良い席だった。
 でも、仕事が入っている事を思い出した。
 行けないので、急遽平日公演の
 チケットを取った。しかし、遅すぎ。
 後ろ席。残念であった。でも楽しめた。
 
行けたことに感謝いたします。

2007728_010

【メドーセージ=ガラティニカセージ。青色が涼しげ。】

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
kazuyoo60さん、早速のご訪問ありがとうございます。 (masaring)
2007-08-01 22:08:42
お仕事。1月には7/29はオフのはずだったので、
7/29のチケットを1月に先行販売でゲットしてたのに、
7/29が仕事と分かった時は天井から落とされた気分でした。
でも、チケットを欲しがってた人にお譲りしたら
大変喜ばれました。一件落着。

花の名前も学名と流通名があるので
益々こんがらがっています。
今後もご指導願います。
返信する
一段と鮮やかなキョウチクトウ、綺麗ですね~。 (kazuyoo60)
2007-08-01 21:59:55
シャングリラは理想郷ですよね。
大阪城ホール、大勢の方が楽しまれました。ユーミンさんの歌は素晴らしいです。
先の席は解約できたのですか?。ご覧になれて良かったですが--。いかに感動されたかがよく分かります。
下の花はメドーセージが流通名で、ガラティニカセージとハーブの本にあります。学名はSalvia guaraniticaとなっています。
返信する
mayuさん、早速のコメントありがとうございます。 (masaring)
2007-08-01 21:58:02
行くまでに研究しておいたので
そのとおりの展開でした。

Aブロックがやはり一番良い席でしたネ。
アリーナ席が無く、いきなりスタンド席なので良く見えたと思います。
平日は空き席があると思ってましたが、満席でした。
私のブロックはほとんどが女性。男は見渡して2名でした。
Ⅰ、Ⅱ、そしてⅢ。
Ⅲはもちろんストーリーがあって良かったけど、
個人的にはⅠが一番良かったような?
ステージのすぐ横で観たせいかもしれません。

ご訪問ありがとうございました。
返信する
良い席をありがとう。私にとっては、初めての「シ... (mayu)
2007-08-01 21:45:24
この詳しい文章で、もう一度「シャングリラⅢ」を見た気分になりました。どうもありがとう。
返信する

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