【陰陽師の安倍清明。その姿を安置する文殊院金閣浮御堂。】
さて、古き良き里を訪ねる「古里ウォーク」。午後の訪問先は?
午後は日本三文殊の一つ、桜井市の安倍文殊院を訪ねた。
陰陽道の開祖、安倍清明が出生した場所と言われ、
本堂横にある、金閣浮御堂にその姿を安置しているらしい。
4月までパンジーで描かれた干支の花絵が楽しめるところだ。
◆安倍文殊院は奈良県桜井市にある華厳宗の寺院で、
山号は安倍山。本尊は文殊菩薩。開基(創立者)は
安倍倉梯麻呂(あべのくらはしまろ)である。
◆切戸文殊(京都府宮津市)・亀岡文殊(山形県高畠町)と
共に、日本三文殊に数えられる。
「三人寄れば文殊の智恵」の文殊である。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
◆安倍文殊院の歴史は、大化改新の時に
左大臣として登用された安倍倉梯麻呂の
氏寺として建立されたという。
創建当時の寺地は、
現在の文殊院の
西南300m程の所であり、
鎌倉時代に現在地に移された。
創建当時の寺地は、
現在の文殊院の
西南300m程の所であり、
鎌倉時代に現在地に移された。
旧寺地(桜井市安倍木材団地
1丁目は「安倍寺跡」として
国の史跡に指定され、
史跡公園として整備されている。
◆安倍文殊院は陰陽師・安倍晴明が陰陽道の修行をした
ともいわれ、2000年には安倍清明堂が建立されている。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
◆境内の内容
◎本堂
寛文5年(1665年)に建立された建物で、快慶作の
木造騎獅文殊菩薩及び脇侍像が安置されている。
◎金閣浮御堂(仲麻呂堂) ⇒冒頭の写真。
昭和60年(1985年)に建立された文殊池の中に建つ
金色の六角堂で、安倍仲麻呂像、安倍清明像などを祀る。
◎白山神社本殿(重要文化財)
室町時代後期の建立された流造柿葺の建物で、
縁結びの神として知られる。
◎文殊院西古墳(特別史跡)
本堂近くにある7世紀中頃の古墳で、豪族安倍(阿倍)氏
一族の墓であることはほぼ確実視され、安倍倉梯麻呂の
墓であるともいわれる。古墳の原状は不明だが、
径25mほどの円墳であったと見られる。
横穴式石室が露出しており、切石造石室の代表的なものだ。
ここで、我々一行82名は落雁とお抹茶を頂いた。
優雅な気分に浸ったのだ。
このお寺は華厳宗。だが檀家を持たない、お葬式もしない。
宗派をこだわらず皆を迎えいれるのだ。宗教の基本だね。
でも経営は、、、?寄進で賄っていると言うのだ。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
4月までは、文殊が売り物。進学、入学の季節だもの。
それ以外の時期?そう「ボケ封じ」のお寺なのでした。
「あらゆる願いを叶えるご祈祷の寺」なのであります。
初めて訪れましたが、良い所でした。
計画から実施までのボランティアの皆様、(勿論私も一員。)
お疲れさまでした。さて、来年はどうしましょうかね?
【4月まで干支の花絵が楽しめる。合格の文字が印象的だね。】
※私。この花絵を見学の道で足が攣りました。勿論休憩したわ。