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統合医療の治療風景

2015年07月17日 | 日記

「統合医療は、推理で解き明かすコナン」
~個人情報もありますので一部加工~

 昨日の患者さん。私の所は紹介の方が殆どなのにネットで検索をして予約をしてで来られたご夫婦。患者は奥様。
紹介と違い私の事前情報量が少ないはずなので服装やファッションの話しで緊張をほぐしながら観察開始(服装やファッションも体調を類推する情報源♪)。色白で浮腫みの傾向。東洋医学は体質や症状を望診(顔色やシミの場所、シワの出方など)や舌の状態で情報分析をします。...
 病院には、1年前から通院するも原因不明で色々な薬物治療をするも無効。飲まれた薬を、「おくすり手帳」で確認。過去の薬の薬理作用から、「この薬を飲んで、:**日後あたりに、***の症状が出ませんでした?」「そうなんですよ。先生に言っても・・・」
 この薬物を飲んで**だとすると、体内は@@と言う状態に違いない。
 「もしかして、シソ科の**や、せり科の**を食べたくなってませんでした?」(身体は自分で治そうと、過去の食経験から症状改善に役に立つ食材を本能で選択します。)
「そうなんです。この頃、特に食べたくって・・・」
「だとすると、夜中に***や、ホルモン周期で***がありませんでした?」(出産時の特徴も)
 夫婦で顔を見合わせて、大爆笑~
「まったく、そうなんです」
それで、その服装になっていた訳だ・・・
「過去に、***と言う病気をしていましたよね。そして***の様に育てられましたよね」
 急に、目が赤く・・・

情報は日本語で1種類の表現になりますが、英語では「インフォメーション」と「インテリジェンス」になります。
病院の検査等は「インフォメーション」で、情報量が重要と考える事が多く色々な検査をして情報量を増やしていきますが、必要なのは、その「インフォメーション」を分析して「インテリジェンス」に昇華するスキルが重要なんです。
 
ネット上では、清濁併せ持った健康・医療情報「インフォメーション」があふれていますが、その中で必要な「インテリジェンス」をいかに見つけ出すかなんです。

そこで個々の患者さんにその推理があっているのかを、お薬をその場で飲んで頂き確認。ぴったり~。
ついでにご主人にも。

統合医療(西洋医学と東洋医学)は、食の知識も必要なんですよね。過去の農作物と違い品種改良もありますし、流通、管理でも成分や味も変わりますので、その経験や情報も役に立っています。

情報、膨大な量の「インフォメーション」を収集するよりも、確実な「インテリジェンス」が重要ですし、そのスキルが「キュレーター」のグレードにもなります。

統合医療の醍醐味は、コナンの様に推理をして病気の原因を追い詰めていって、捕まえる事。



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