色々な健康情報が飛びかってますが、医療人として患者さんに説明する時に苦労する事があります。そんな時に役に立つパンフレットがあります。
厚生労働省が9種類の深刻な副作用疾患について、早期発見のポイントや判断基準を示しました。
- 横紋筋融解症・・・ 「手足・肩・腰・その他の筋肉が痛む」、「手足がしびれる」、「手足に力がはいらない」、「こわばる」、「全身がだるい」、「尿の色が赤褐色になる」
- 間質性肺炎・・・「階段を登ったり、少し無理をしたりすると息切れがする・息苦しくなる」、「空咳(からせき)が出る」、「発熱する」、などがみられ、これらの症状が急に出現したり、持続したりする
- 偽アルドステロン症・・・「手足のだるさ」、「しびれ」、「つっぱり感」、「こわばり」がみられ、これらに加えて、「力が抜ける感じ」、「こむら返り」、「筋肉痛」が現れて、だんだんきつくなる
- 急性肺損傷・急性呼吸窮迫症候群(急性呼吸促迫症候群)・・・「息が苦しい」、「咳(せき)・痰(たん)がでる」、「呼吸がはやくなる」、「脈がはやくなる」
- スティーブンス・ジョンソン症候群・・・「高熱(38℃以上)」、「目の充血(じゅうけつ)」、「めやに(眼分泌物(がんぶんぴつぶつ))」、「まぶたの腫(は)れ」、「目が開けづらい」、「くちびるや陰部(いんぶ)のただれ」、「排尿(はいにょう)・排便(はいべん)時の痛み」、「のどの痛み」、「皮ふの広い範囲が赤くなる」がみられ、その症状が持続したり、急激に悪くなったりする
- 中毒性表皮壊死症(中毒性表皮壊死融解症)・・・「高熱(38℃以上)」、「目の充血(じゅうけつ)」、「くちびるのただれ」、「のどの痛み」、「皮ふの広い範囲が赤くなる」、がみられ、その症状が持続したり、急激に悪くなったりする
- 白質脳症・・・「歩行時のふらつき」、「口のもつれ」、「物忘れ」、「動作緩慢(かんまん)」などの症状
- 非ステロイド性抗炎症薬による喘息発作・・・「息をするときゼーゼー、ヒューヒュー鳴る」、「息苦しい」
- 薬剤性パーキンソニズム・・・「動作が遅くなった」、「声が小さくなった」、「表情が少なくなった」、「歩き方がふらふらする」、「歩幅がせまくなった(小刻み歩行)」、「一歩目が出ない」、「手が震(ふる)える」、「止まれず走り出す事がある」、「手足が固い」