牛海綿状脳症(BSE)や人間のクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の原因とされる、プリオンというタンパク質の異常な構造への変換を防ぐ物質を国立精神・神経センターの岩浪直子研究員が三十一日までに突き止めた。
この物質は銅クロロフィリンナトリウムと鉄クロロフィリンナトリウム。葉緑素のクロロフィルに組成が近い化合物で、既に食品添加物や医薬品の成分として使われ、安全性は高いとみられる。発症予防への応用が期待できそうだ。
BSEやCJDは、脳などにある正常プリオンタンパク質に立体構造の違う異常プリオンがくっつき、異常プリオンに変えることで増殖、発症すると考えられている。岩浪さんは異常プリオンがくっつくのを阻害する物質を探し、細胞実験で効果を調べてきた。
この物質は銅クロロフィリンナトリウムと鉄クロロフィリンナトリウム。葉緑素のクロロフィルに組成が近い化合物で、既に食品添加物や医薬品の成分として使われ、安全性は高いとみられる。発症予防への応用が期待できそうだ。
BSEやCJDは、脳などにある正常プリオンタンパク質に立体構造の違う異常プリオンがくっつき、異常プリオンに変えることで増殖、発症すると考えられている。岩浪さんは異常プリオンがくっつくのを阻害する物質を探し、細胞実験で効果を調べてきた。