札幌市 漢方相談薬局(有)中村薬局~地域医療・医薬品・漢方・サプリ・調剤・AGE測定~

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患者さんからの嬉しい報告

2011年03月18日 | 日記・エッセイ・コラム

 今年の初め、どうも気になり、健康診断を受けるようにアドバイスをした方。

 なんと、大腸がんが見つかりました。場合によっては人工肛門の必要性も・・・・

 本人は、落ち込みました。もちろん家族もです・・・・

 手術まで若干の時間がありましたので、漢方薬を飲んでいただきました。手術の後の予後が良くなるようにと言う意味も。(それに、これからの治療もありますが)

 ですが、今月上旬、人工肛門の位置も印を付けて覚悟を決めて手術を受けたのですが、開けてみて当初想定をしていた範囲よりも狭く、人工肛門を付けなくとも良い事になりました。

 3週間以上の入院の予定でしたが、傷の治りも早く2週間と少しでの退院の許可がおりました。痛みも軽いとの事。担当医からは、「こんなに早く見つかるとは運が良いですね」

 家族から嬉しい電話での報告でした。


今回の震災

2011年03月17日 | 日記・エッセイ・コラム

 あまりの悲惨な状況を見まして、書く事がしばらくできませんでした。

 医師の従兄弟が福島市内で病院を開いております。また、福島に居ます親戚の医者達は福島県立医大で救急救命に対応すべく24時間体制で仕事をしています。

 昨日、不足している物などあればと思い電話をしましたら、なんとか調達しているから大丈夫だと・・・・。 でも、今回の原発事故での被爆が心配だそうです。それと患者さんや在宅の年寄りがおり、万が一退避命令が出たとしても最後まで踏みとどまらなければならない。その時は自力で避難をしなければならないが、ガソリンが無く、どこまで避難できるか・・・・。その後は、万が一の時の家族を含めての話をしました・・・・・。

 私の住んで居ます札幌は、十分な食料から燃料、電気があります。ですが、被災地に送れる電気もですが限界がある状態です。

 私の近所にありますスーパーを見ますと、買いだめが始まっていました。乾電池、懐中電灯、トイレットペーパー、テッシュペーパー、缶詰、米、インスタントラーメン、ペットボトルの水・・・・。

 自分さえよければの買占めが多いのでしょうね・・・・

 あるべき棚は、がら~~んとしています。異様な風景です。

 近所の飲食店、特に居酒屋さんは、閑古鳥です。魚屋さんは本州への輸送が出来なく、普段は高価で我々が食べられない魚介類が並んでいました。値段も安く・・・・。自粛ムードなのか買い物客は皆無に近いです。漁師さん達も魚屋さんたちも採ってきた魚が売れなければ生きていけません。

 一方のスーパーでは品切れ。もう一方の魚屋さんや居酒屋さん、八百屋さん、電気屋さんには豊富に品物が並んでいます。その中には被災地では直ぐにあまり必要で無い痛みやすい生鮮品が多いです。

 夜になると飲み屋さんも閑古鳥状態です。

 普段の通りに生活をしませんと、地域の経済が疲弊してしまい、被災地が復興をする時に援助する体力が残って居ない事も考えられます。この地域から閉店、失業を出さない為にも

 マスコミはスポンサーの関係もあり、どうしても大手に有利な情報を提供し、そこに優先的に品物が届くようにマスコミ報道を通して圧力をかけます。(先日、今回の震災に関してマスコミ出演をした時もでした・・・)

 私もですが、住んで居ますのは地域です。その地域を守って、生活のバックアップをしていますのは地元の商店であり商店街です。私もその商店街に所属をしておりますが、万が一、地域が被災した時には、その商店街が援助の中心になります。普段から地域でコミュニケーションがあると良いですよね。親しみがあって、災害の時にも備えて・・・・

  こんな時こそ、近所のお店に行ってみてください。暖かな、そして新しい地域とお店、そして人との出会いがあるかもしれません。

 じーっと繰り返される映像が流れるテレビを部屋で見て居るよりも心も元気になりますよね。

 これからの日本の復興の時に必要な人材と知恵と夢を今から!!!


植物から学んだ事

2011年03月03日 | 日記・エッセイ・コラム

 余市町に当薬局の付属薬草園がありますが、一部、放置されて居ました果樹があります。

 自然に、なすがままの状態が良いと言う人も居ます。でも、収穫や管理をする時になると大変です。単に自然のお庭でしたらそれでも良いのでしょうが・・・・

 色々と試して見まして、行きついた結論が、

「どう植物が生きたいのか、どう果実を付けたいのかを考える事」です。(子育てにも似て居ますよね)

 風通しが良く、日に当たったほうが好きな植物も居ますし、逆に日陰で仲間と肩寄せ合っているのが好きな植物も居ます。

 一本一本の植物と対話をしながら、手入れのお手伝いをするようになった途端、植物が生き生きしてきました。結果、実りが良くなりました。

 私は、大学で最先端の医学・薬学を一生懸命に勉強をし、それなりの成績で卒業も出来ました。社会に出たら、困っている人をどんどん治してみせる!!そんな思い上がった気持ちでした。が、天狗の鼻は簡単にへし折られたのです。

 で、両親の後姿を見て育った私の体に流れている医療のDNAが、漢方を指し示していました。

哲学にも似た難しい概念と言葉に戸惑いながらも、ビギナーズラックで、病院で治らない難病を次から次となせるようになり、これまた天狗になっていました。テレビ、ラジオ、新聞等からひっぱりだこで頻繁に出演するようにもなり、患者さんが全国から来られるようになっていました。

 でも、はっと気がついたのです。難しい病気を治すよりも、そんな状況にならない、なる前に治したり、予防をする方が重要ではないかと・・・・

 難しい病気を治した方がスポットライトを浴び、仲間内からは羨ましがられ、患者さんからは手を合わせられ・・・・、結果、自分の為の仕事だったのだと気がつきました。

 漢方の知識もそうですが、少ないよりも多い方が良いです。ですが、本当の知識は心の奥底から納得が出来る物なのです。以前に読んだ本(もう1000冊は超えていると思います)は、表面の字面しかみていない知識でした。

 先日、漢方の私の師匠が夢に出てきて、「中村君に、漢方の極意をさずける」の一言依頼、直観的に気になる本・資料を読み直して居ますと、その当時に気がつかなかった医療の極意がすーっと心に染みてきました。頭じゃなく心に染み込んで来る感覚なのです。

 そうなんです。植物と同じく、人間も病気の症状を通して、どう治りたいかを東洋医学の物差しで診て、お手伝いをするだけです。心や自然のエネルギーの流れる“気”の入り口や流れ方、病気の瞬間の気の状態の意味など・・・・・

 植物は、争う事もなく、自分の役割を素直にこなしているだけです。

 人間も争う事も無く、他人の幸せを願い、妬み・ヒガミをなくせば、病気と無縁になる世界の入り口になるのではないかと、薬草園を開いています。

 漢方は、生き物が、どう生きようとしているのか、どう治ろうとしているのかをお手伝いする知恵ではないでしょうか?

 それを体験していただきたく、余市町の薬草園の手入れをしております。


患者さんとの・・・・♪

2011年03月03日 | 日記・エッセイ・コラム

 漢方治療と言いますと、病院で駄目で、ここにすがるしかない難しい病気の人が治療するものとイメージされる人がほとんどかと思います。

 ですが、風邪や冷え、肩こり、眼精疲労などのちょっと漢方と結びつかなさそうな物が、実は得意なんですよね。

 漢方をしていますと、風邪が治せて一人前と良く言われますが、ぴったり風邪に薬があいますと1日で治ることも多いです。

 先日もインフルエンザ(患者さんの自己申告ですが)、2回の漢方薬の服用で治ってしまって、逆に心配になりお電話を頂いた事がありました。

 皮膚病の治療をしておりましたら、(患者さんはおっしゃらなかったのですが不妊症でも悩んで居まして)妊娠をしましたと報告を頂きました。(皮膚病も治ってしまったのですが・・・)

 医療に対する固定概念や先入観で、病気が治るのが遅くなってしまっているのかもしれません。自分自身も、漢方の世界に飛び込んだ時は、???の世界でした。でも、論より証拠。理屈ではなく、体全体(五感)を使って治る健康法と気がつきました。

 患者さんからの報告に、こちらがびっくりの結果に勉強の毎日です。