来月、4月から医療保険のシステムが変わります。
患者さんの負担額もですが、国の政策もあり、病院等の医療機関の業務内容も大きく変わろうとしております。
私は、恒例の大学で未来の薬剤師になる生徒に向けての講義も始まりますが、健康や病気の本質を一生かけて勉強し、実践する医療人を養成する大切な仕事です。
何を伝えるのか、毎年悩みます。自分が、学生の時に感じ、考え、悩んでいたかを思い直しておりますね。
今年は、覚える医療知識ではなく、行動しながら考えるスキルのヒントにしたく思っています。
病気の考え方は、西洋医学、東洋医学で似ている部分、異なっている部分があります。パーフェクトな考え、医学は無く、未来に向けて進歩、研究をしていかなければなりません。
例えば、不妊症で来られた方が居ました。色々な病院を回り人工授精やホルモン治療をされても結果が出なかった方です。それが漢方薬を服用して、なんと2週間で妊娠をしてしまいました。本人もびっくり状態です。他に白癜(皮膚が白く抜ける病気で、「しろなまず」と言います)の方は、病院で治らなかった皮膚病自体も良くなったのですが、毎年健康診断でひっかかていた肝臓の数値が正常化していました。この様な例は枚挙に暇がありません。
現在の医療は、ようやく、自然科学である医療の入り口にたどり着いた観があります。今現在、治療をされていても上手く結果が出ない患者さんも多数います。そんな方々に福音になるような治療のヒントを医療人の心と目を持って歩いて行ける人材を育てられたら嬉しいですね。