抗生剤の使い方で有名な医師、岩田健太郎先生(神戸大 感染症内科教授)の本で紹介されていた本です。
東洋医学では当たり前の概念ですが、西洋医学には無いものです。それを議論されるようになって来たのかなと感心しております。
例えば、血圧が高い患者さんが居るとします。そうすると西洋医学では、血圧を下げる治療をします。この場合、血圧が高い為に起きる心臓や脳血管の病気は減少します。ですが、全体の死亡率が、何も治療していない群と比較して若干増加するデータもあります。不整脈の患者さんに不整脈の回数を減らす治療すると、これまた治療をした方が死亡率が増えるデータも・・・・
治療をした方が、何もしない場合よりも結果が悪い場合がある例です。
(血圧の高い人、不整脈のある人は、治療を受けない方が良いと言っている訳ではありません。一人一人の患者さんの原因が異なり、単に検査結果の帳尻合わせでは治療効果が出ない所か逆の結果になりうる事の危険性を言いたいのです。それぞれの患者さんの原因にあった治療をしないといけないと言う医療概念が東洋医学の基本概念です)
東洋医学では、血圧が高い場合、血圧を直接下げる治療をする事は、まずありません。血圧を高くしなければいけない今の体の状態を見つけ出し、その調整をかけて行くのです。
西洋医学、東洋医学には夫々の一長一短がありますが、その特徴を理解してアドバイス、治療をしてくれる専門家が少なすぎます。その為に、病気になった、具合が悪くなったとすぐに病院や医院に行って不必要な治療や薬を飲む事に対しての警鐘なのかもしれません。
さて、新年早々に患者さんからの報告にうれしい日々でした。(それもあって、プロブの更新が遅れました~~~)←記録的な大雪で除雪もありましたが・・・
まずは、脳脊髄液減少症の女性の方。病院でのブラットパッチなどの治療が上手く行かず頭痛などに困っていました。そこで、漢方治療で、自覚症状がほぼ消失。おまけにお子様も授かり無事出産しましたとの連絡です。
それとミトコンドリア疾患のレーベル病の方。昨年5月、7月、12月の視力検査が順調に回復。右は、0.1→0.1→0.15 左は、0.5→0.7→0.8
どちらも西洋医学では難しい病気です。私の拙い漢方の知識で皆さんの笑顔が少しでも増えていくのを見るのはうれしいですね。
21世紀になって10年が過ぎましたが、これからが、「21世紀の医療」の幕開け、黎明期になるかと思います。
その恩恵が、一人でも多くの患者さん、その家族に届きますように♪
お蔭様で我が家の両親(年金を頂いています)も私達も、病院に通わないで、健康で居ます。