札幌市 漢方相談薬局(有)中村薬局~地域医療・医薬品・漢方・サプリ・調剤・AGE測定~

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黄帝内経

2011年01月27日 | インポート

 東洋医学の原典に「黄帝内経」があります。その中で、医療の考え方、日常の健康管理、食事のとり方などが書かれて居ます。

 そこに、「ずーっと昔の人は心も体も清らかで、病気になっても薬草を1種類入れたお粥を食する事で治っていた。ところが、人々は我欲で心も体も汚れてきて、薬草をお酒に漬けた薬酒でなければ治らなくなってきた。今は、もっと欲望で満ち溢れ、長期に使えない下薬である薬草を入れた煎じ薬(今の漢方薬)でなければ治らなくなってきた」 と書かれて居ます。

 病気など症状がはっきりしている時には、漢方薬を使いますが、健康維持などには薬酒がお勧めですね。

 今回、ユンケルで有名な「サトウ製薬」から薬酒の「黄帝酒」が作られました。

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 もちろん、味見。

 中身を見ますと、なんとお正月に飲まれます「屠蘇(とそ)」がありますが、それとほとんど同じ内容なのです。

 屠蘇は、年の初めに一年の無病息災を願って飲むものです。

 飲んだ感じは、生薬の風味が胃の中に広がり、じんわりと全身が芯から暖まって来ました。


高校生のための薬学への招待「薬学としごと」見学会

2011年01月22日 | ニュース

将来、薬剤師を目指す高校生やその父母の皆さん、またご指導にあたっていらっしゃる先生方にお知らせです。

~高校生のための薬学への招待~

「薬学としごと」見学会

日時:平成23年1月22日(土)13:00 ~ 16:00

会場:北海道大学薬学部模擬薬局および北海道大学病院薬剤部

集合場所:北海道大学薬学部臨床薬学講義室

(札幌市北区北12条西6丁目)
地下鉄南北線「北12条駅」徒歩5分
※北12条の門から入って左手、2つ目の建物です。

対象:主に高校生(父母および進路指導教員の方の参加も歓迎します)

参加費:無料(定員20名ですので、お早めに!)

---主催者からの案内概要----

薬学部卒業後の進路を具体的にイメージできるように、初めての試みとして見学会を行うことにしました。

今回は、薬剤師がどんなしごとをしているのか理解していただけるように、薬学部における模擬薬局と病院薬剤部の見学会を企画しました。

薬学部卒業生の進路状況の説明、模擬薬局および大学病院薬剤部の見学を行います。

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主催 日本薬学会北海道支部

共催
 北海道大学薬学部
 北海道薬科大学薬学部
 北海道医療大学薬学部

お申込方法等、詳しくはこちら をご覧下さい(リンク先はPDFファイルです)


早いもので1月もあと僅か・・・

2011年01月19日 | 日記・エッセイ・コラム
治療をためらうあなたは 案外正しい EBMに学ぶ医者にかかる決断、かからない決断 治療をためらうあなたは 案外正しい EBMに学ぶ医者にかかる決断、かからない決断
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2008-10-23

 抗生剤の使い方で有名な医師、岩田健太郎先生(神戸大 感染症内科教授)の本で紹介されていた本です。

感染症は実在しない―構造構成的感染症学 感染症は実在しない―構造構成的感染症学
価格:¥ 1,890(税込)
発売日:2009-11

 東洋医学では当たり前の概念ですが、西洋医学には無いものです。それを議論されるようになって来たのかなと感心しております。

 例えば、血圧が高い患者さんが居るとします。そうすると西洋医学では、血圧を下げる治療をします。この場合、血圧が高い為に起きる心臓や脳血管の病気は減少します。ですが、全体の死亡率が、何も治療していない群と比較して若干増加するデータもあります。不整脈の患者さんに不整脈の回数を減らす治療すると、これまた治療をした方が死亡率が増えるデータも・・・・

治療をした方が、何もしない場合よりも結果が悪い場合がある例です。

(血圧の高い人、不整脈のある人は、治療を受けない方が良いと言っている訳ではありません。一人一人の患者さんの原因が異なり、単に検査結果の帳尻合わせでは治療効果が出ない所か逆の結果になりうる事の危険性を言いたいのです。それぞれの患者さんの原因にあった治療をしないといけないと言う医療概念が東洋医学の基本概念です)

 東洋医学では、血圧が高い場合、血圧を直接下げる治療をする事は、まずありません。血圧を高くしなければいけない今の体の状態を見つけ出し、その調整をかけて行くのです。

 西洋医学、東洋医学には夫々の一長一短がありますが、その特徴を理解してアドバイス、治療をしてくれる専門家が少なすぎます。その為に、病気になった、具合が悪くなったとすぐに病院や医院に行って不必要な治療や薬を飲む事に対しての警鐘なのかもしれません。

 さて、新年早々に患者さんからの報告にうれしい日々でした。(それもあって、プロブの更新が遅れました~~~)←記録的な大雪で除雪もありましたが・・・

 まずは、脳脊髄液減少症の女性の方。病院でのブラットパッチなどの治療が上手く行かず頭痛などに困っていました。そこで、漢方治療で、自覚症状がほぼ消失。おまけにお子様も授かり無事出産しましたとの連絡です。

 それとミトコンドリア疾患のレーベル病の方。昨年5月、7月、12月の視力検査が順調に回復。右は、0.1→0.1→0.15 左は、0.5→0.7→0.8

 どちらも西洋医学では難しい病気です。私の拙い漢方の知識で皆さんの笑顔が少しでも増えていくのを見るのはうれしいですね。

 21世紀になって10年が過ぎましたが、これからが、「21世紀の医療」の幕開け、黎明期になるかと思います。

 その恩恵が、一人でも多くの患者さん、その家族に届きますように♪ 

 お蔭様で我が家の両親(年金を頂いています)も私達も、病院に通わないで、健康で居ます。


未来が見える、未来を創る

2011年01月07日 | 日記・エッセイ・コラム

 新年があけまして、早い物で七草がゆの日になってしまいました。

 当店は、4日からの営業で、早々に沢山の方からご挨拶を頂きましてありがとうございます。

 さて、今年の元旦のお参りの時に考えていました事です。

 未来が見える。未来を創る

 プロフェッショナル、プロフェッサー(教授)の語源を見ますと、専門知識を持って、未来が判る人となります。

 例えば、医療関係者ですと、「この状態では、この位経ちますと、こうなります」、「この薬を飲みますと、これくらいの期間でこうなります」、「この薬を飲まれて、この症状が出ていれば、重篤な副作用に変化していきます」など色々です。

 でも、医療現場、特に薬剤師の仕事でなされて居ないことが多いかと感じて居ます。

 私は、医療現場での問題点や疑問を試行錯誤しながら自分なりにスキルを上げて、未来が見える、未来を創れる様に近づけたらと思っております。

 専門家を意味する言葉に、エキスパート、スペシャリスト等がありますが、プロフェッショナルは、自分のした事でどうなるか、未来が見える・未来を創る事の出来る人です。

 大学で薬剤師の卵に教えて居ますが、学生の段階では、専門知識があるエキスパート、スペシャリストでしかありません。社会に出て、色々な経験を積んで行く事で、未来を見る事・未来を創る事が出来る人が少しですが出てきます。少しでも多くの人材育成も出来るように自分の日常の仕事を精査しながら今年も過ごしたく思っております。

 よろしくお願いいたします。