ネットの情報は、無料で簡単に手に入り便利です。
ですが、その中で、まことしやかにネットで当たり前になっている情報が、実は嘘だったと言う事があります。
実際の話しを例に
ハスカップと言う、世界的に珍しい北海道に自生しています植物です。
ハスカップをネットで調べますと
アイヌが不老長寿の果物として使われていた。
と出ています。
私は、民族医学(治療学や生薬学も含めて)に興味があり研究の為に資料も収集しています。
そこで、手持ちの文献、資料、そして研究仲間の協力もあり調べましたが、一切そのような文言が出てきません。
不思議に思っていましたら、
実は、ビジネスの為に嘘の広告宣伝をしたら、それが大当たりで、そこから本物として流布されるように。
苫小牧民報 2016年2月22日付けの記事です。
「ハスカップをどう説明してよいか分からないと大変困って、しょうがないから、アイヌの人たちが不老長寿の薬の実として昔から珍重してきた実であるというようなことを書きまして。“うそなんですよ。”そういうことでも言わないと、ハスカップって説明のしょうがないんです。それから後、だいぶ引きあいがあったのですが、正俊は「欲しければ苫小牧に買いに来い」と言って・・・・
嘘も100回言えば事実になる実例に思いました。
元の資料を調べもせずに、手軽ににネットで情報を集めて記事などにする危険性があります。
ですがハスカップには罪はありません。それどころかハスカップは現代の技術で本当に身体に良い事が徐々にわかってきました。主成分がアントシアニンで、アントシアニンにも色々ありますが、C3G(シアニジン-3-グルコシド)を多く含む事が判っています。アントシアニンの主作用がC3Gと言われる程ですが、ハスカップにはブルーベリーの約30倍も含まれている報告もあります。
ハスカップの嘘の宣伝が、今の科学で嘘が本当になった不思議な実例に思います。
札幌市白石区南郷通7丁目北5-1 駐車場有
有限会社 中村薬局 011-861-2808
http://conaka2.wix.com/nakamurayakkyoku