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ネットの医療・健康・美容情報の落とし穴

2017年02月28日 | 日記
テレビじゃ言えない (小学館新書)
クリエーター情報なし
小学館

先日、NHKテレビ「ためしてガッテン!」で糖尿病と睡眠の話題があり、その中で、とある睡眠薬(睡眠薬ベルソムラ)で糖尿病が改善するかの紹介があり、それに対してNHKはお詫びをしております。

http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20170222/index.html

また、DeNAの事件もありました肩こりに関する記事では「肩の痛みや肩こりなどは、例えば動物霊などがエネルギーを搾取するために憑いた場合など、霊的なトラブルを抱えた方に起こりやすいようです」と書くなど、医学的な根拠に乏しいものまで(現在は閲覧できない)

この本の中で

オイラも、実はスマホを使わないワケじゃない。カメラ代わりに写真を撮ったり、思いついたネタやアイディアをメモしたりすることもある。だけど、アレに一日中かじりついてるってのは正気じゃない。本当に大事にしなきゃいけない自分の時間を奪われてるってことに気がつかなきゃいけない。

「女子高生が1日7時間スマホをやってる」なんて調査もあった。その代わり、本や雑誌を読まなくなったし、テレビも見なくなったと言われてる。

 コミュニケーションやエンターテインメントのツールとしてスマホが役に立ってるのは認めるけど、かといって「ネットで調べればいいから知識はいらない。要はネットを使いこなす頭脳だ」みたいな風潮は絶対おかしいね。

 映画を作ったり、芸術作品を作ったりするときには、かなり専門的で深い知識と理解が求められることがある。だからオイラも調べ物をすることがある。だけど、そんな時にネットで調べても、本当に知りたいと思う情報はほとんど出てこない。適当に聞きかじった噂や、間違った情報は論外。正しい情報だとしても、ネットで見つかるのはどこかの雑誌や新聞の引用、いわゆる又聞きばかりで、その「奥」まで到達しない。本当の意味で「調べる」ということは、専門書を読んだり、その道の権威に話を聞いたりして、「ネットに出ていないくらい深い内容を掘り下げること」なんだよ。

「ネットがあれば何でもできる」と思ってる世代は、「世の中にはネットに書かれていないもっと深い世界がある」ということに思いが至らない。それが弱点なんだよ。そのことに気づいていればいいんだけど、そうじゃない気がするね。

※ビートたけし/著『テレビじゃ言えない』(小学館新書)より

http://news.livedoor.com/article/detail/12689817/

先日も自治体さんからの依頼で、特産農作物の研究をしていまして、その調べ物をしました時も色々とネットでまことしやかに書かれている内容が実は根拠の無い嘘だったと言う事も。また、実際に正しい基礎論文(情報)までたどり着くにはネットは逆に不便でした。事実、食の専門家、健康の専門家さんの記事もネットからの安直な情報を元にしているのが多い事も。たけしさんの真贋に感服です。


ハスカップの研究~資料編~

2017年02月18日 | 日記

*ハスカップの新規系統育成と加工品開発研究

http://www.nakashima-foundation.org/kieikai/pdf/20/20.pdf

苦味成分であるloganin は食味から予想されたとおり、ミヤマウグイスカグラに比べてハスカップに多く含まれ、さらに果実と比較して葉に著しく多く含まれていることが明らかになった。loganinはハスカップやミヤマウグイスカグラの葉に含まれていることがわかっているが、ミツガシワ、サンシュユの果実、マチンシ(馬銭子)の果実などの成分として知られ、これらの植物は健胃、高血圧、抗菌性などの生薬として利用されている。HPLC による分析方法によりloganin は水によって抽出できることがわかっているため、ハスカップの葉を煎じたり、粉末にして摂取したりすることによってハスカップの葉を生薬として利用することが可能であると考えられる。
また、ハスカップ果実はキナ酸を多く含むことが明らかとなった。キナ酸はクランベリーに多く含まれていることがわかっており、膀胱炎などの尿路感染症の予防や治癒効果が認められ、古くから民間薬として使用されている。ハスカップにおいてキナ酸が豊富に含まれているという報告は過去になく、新たな機能性成分として今後注目される可能性があると期待できる。

 

*ハスカップ(Lonicera caerulea L.)における系統選抜のための食味および形質調査

http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/947/1/%E8%BE%B2%E5%A0%B4%E7%A0%94%E7%A9%B6%E5%A0%B1%E5%91%8A33.pdf

 

*北海道産ハスカップ茶の創製と官能評価

シアニジン-3-グルコシドは,HS 茶乾燥重量100 g 当たり約1 170mg 含有され,果実や搾汁残渣の含有量に匹敵する量であった.香り成分としてリモネン等が検出された.官能評価で,対象者からは「色が好ましい」「飲みやすい」と評価された.また,HS 茶飲用によって脳波α波左右偏側性が高まり,リフレッシュ効果が示された.残渣の有効活用である新規作製HS 茶は,ストレス軽減という機能性を持つ飲料としての可能性が示唆された.

 

・ブルーベリーの簡易さし木繁殖マニュアル作成に向けた研究

 ・ブルーベリーの幼木期管理法

 


 

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予防医学の必要な3つのスキルとは

2017年02月07日 | 日記

予防医学に必要なスキルってなんだと思いますか?

マスコミやネットで、食や野菜、果物で色々と情報が流れていますが・・・・

私のブログでそれを紹介しております。

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医療安全講習会

2017年02月07日 | 薬剤師
昨夜、札幌薬剤師会主催の「医療安全講習会」に参加して来ました。
熊本地震での医療の話や、保健所の方の法律の改正点、市民からの相談事例などの内容でした。
また、これからの地域医療の「健康サポート薬局」の話題も

ハスカップの研究~資料編~

2017年02月06日 | 日記

今回、ハスカップの研究を行っていますが、そのまとめを兼ねて、ハスカップの論文の骨子を含めて

ハスカップ Lonicera caerulea l.の実のアントシアニンAnthocyanins from the Berries of Haskaap, Lonicera caerulea L.  日本家政学会誌 44(3), 197-201, 1993-03-15 

抄録 :ハスカップ(Lonicera caerulea L.)の実から抽出された5つのアントシアニンの構造决定をHPLC分析,分解実験および分光学的方法などにより行った.その結果,2つの主要な色素はそれぞれシアニジン3-グルコシドと3,5-ジグルコシドであることが判明した.また,マイナーな2つの色素はそれぞれシアニジン3-ルチノシドと3-ゲンチオビオシドであることがわかった.しかし,残り1つの色素の構造は不明であった.

 

アントシアニン高含有アロニアおよびハスカップ果実抽出物は臭素酸カリウム誘導腎酸化障害を低減する 日本食品科学工学会誌 62(5), 235-241, 2015 

 抄録 :アロニア(Aronia melanocarpa E.)およびハスカップ(Lonicera caerulea L.)の果実には,アントシアニンが豊富に含まれている.これらの果実は,強い抗酸化性を有することが報告されており,活性酸素が関与する種々の病態に対して保護効果をもつ可能性がある.本研究では,アロニアおよびハスカップから調製したアントシアニン高含有抽出物(アロニアおよびハスカップ抽出物)の臭素酸カリウム誘発腎障害抑制効果を調べた.臭素酸カリウム投与後のラットの臓器重量を測定した結果,アロニアおよびハスカップ抽出物を摂取させたラットでは,腎組織重量が対照群と比べて有意な低値を示した.また,腹部大動脈血清成分分析においてもアロニア抽出物投与群では,対照と比較して腎障害マーカーのBUNとクレアチニン値が有意な低値を示し,肝障害マーカーのAST (GOT)とALT (GPT)も有意な低下を示した.アロニアおよびハスカップ抽出物は,血清および腎組織中の臭素酸カリウム投与によるORAC値の低下および腎組織中のTBARSの増加を軽減した.これらの結果から,アロニアおよびハスカップ抽出物は,臭素酸カリウム誘発腎障害·肝障害に対して抑制効果を示し,この抑制効果はアロニアおよびハスカップ抽出物が生体内で強い抗酸化性を発揮したことによることが示唆された.

 

ハスカップ抽出物の肥満細胞における脱顆粒抑制作用に関する研究 八戸工業大学エネルギー環境システム研究所紀要

ハスカップ抽出物の抗アレルギー作用についてラット肥満細胞(RBL-2H3)の脱顆粒抑制作用により検討した。ハスカップ抽出物をHPLC 分析した結果,成分のほとんどはcyanidin-3-O-β-D-glucoside (C3G)であることが示唆された。ハスカップ抽出物は抗アレルギー作用を示したが,抽出物中のC3G は消化過程でシアニジンやその分解物に代謝物されることが知られている。ハスカップ由来のどのような成分が抗アレルギー作用を示すかを知る目的から,C3G の粗精製試料とシアニジンが生成されているその加水分解試料の脱顆粒抑制作用を測定し比較した。加水分解試料の方がC3G の粗精製試料と比べ,より高い脱顆粒抑制作用を示し,これらの結果よりハスカップを摂取した際に抗アレルギー作用を発揮する成分はシアニジンである可能性が示唆された。

 

ハスカップを用いたがん治療に伴う重篤な副作用、口内炎の治療法 http://www.noastec.jp/kinouindex/data2009/pdf/01/S06.pdf

北海道を象徴する作物の一つに、ハスカップがある。ハスカップにはアントシアニンなどのポリフェノールが豊富に含まれており、抗酸化作用をはじめとして、様々な生理作用を示す。口内炎はがん治療において最も発症頻度の高い副作用であるが、その治療法には科学的根拠に乏しいものが多く、より有用な治療法の開発・実用化が切望されている。口内炎発症要因の一つに酸化障害がある。本研究ではハスカップポリフェノールの抗酸化作用に着目し、高い科学的根拠を有する口内炎治療法の確立に取り組む。

 

アロニアおよびハスカップ果実に含まれるアントシアニンの抗酸化能に関わる諸要因の解析 http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/60926/1/Azusa_Takahashi.pdf

第1 章 アロニアおよびハスカップ果実に含まれる色素成分の特徴

第2 章 果実内アントシアニン含量および組成に影響を及ぼす諸要因
 第1 節 アロニアの果実発育に伴うアントシアニン含量および組成の変化
 第2 節 野生ハスカップ果実アントシアニン含量の遺伝的多様性と栽培化に伴う変化 

  1) 果実の外部形質および含水率
  2) アントシアニン含量
 第3 節 ハスカップアントシアニン含量の年次間変動
 第4 節 第2 章の考察

第3 章 果実のアントシアニン含量と総ポリフェノール含量および各種抗酸化能との関連

 第1 節 ハスカップ果実の総ポリフェノール含量および各種抗酸化能の遺伝的多様性
   1. 総ポリフェノール

   2. 抗酸化能
    1) DPPH ラジカル捕捉活性値
    2) ORAC 値
    3) ESR スピントラップ法によるヒドロキシラジカル補足活性値

 第2 節 果実の総アントシアニン含量と総ポリフェノール含量および各種抗酸化能との相関


第4 章 ラット消化管におけるアントシアニン吸収動態の解明

 第1 節 アントシアニン組成の違いが吸収量に及ぼす影響

 第2 節 腸管におけるアントシアニン吸収量の経時的変化

 第3 節 アントシアニン吸収に及ぼすカプサイシンの影響


第5 章 ラットの肥満および脂質代謝に及ぼすアントシアニン給餌の影響

 第1 節 肥満したラットに対する果実抽出色素給餌の効果
 第2 節 高脂肪飼料に添加した果実抽出色素によるラットの肥満予防効果
 第3 節 脂質の消化・吸収に及ぼす果実抽出色素の影響

第6 章 果実抽出色素給餌がラットの血糖値および腎機能に及ぼす影響
  第1 節 血糖値
  第2 節 臭素酸カリウム誘発腎障害の改善

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