春はアレルギーの季節でもあります。花粉や黄砂が引き金になり、症状が出てきます。花粉や黄砂だけが悪いのではありません。東洋医学ではアレルギーを起こし難いような体にします知恵が沢山あります。とりあえず花粉情報や黄砂の状態が見れますサイトの紹介です。
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黄砂情報サイト
- 環境省黄砂飛来情報 ライダー黄砂観測データ提供
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ホジュン 上 (ランダムハウス講談社 イ 1-1) 価格:¥ 998(税込) 発売日:2007-03-02 |
前回に引き続き、ホジュンの本から引用です。
医師には8種類ある。お前はそれを知っているのか?
心医・・・・相対する人をして常に心を安らかににさせる人格の持ち主である。その医師の目の色に見入っているだけで、病人は心の安らぎを感じる。病人を真心からいたわる心がけがあって初めてその境地に達しうる医師、それが心医なのだ
食医・・・・これは病人の症状を判断するに当たって、いつもながら真心が不足し、ただ、病人が話す症状だけを聞いて薬を調剤するばかりのものだ。
薬医・・・・病人の声音を聴いて判断し病状の軽重を見出そうとはしない。この部類もまた、病人の口述のままに、そして薬方文の処方どおり調剤するだけである。朝方と夕方では変わって行く病人の体調について問診したり、病人の気力と内臓の状態とを比べ合わせて診断しようとはしない。薬医とは、もっぱら、病人自身が具合が悪いとするその部位の薬だけを服用させて回復を待つものである。
昏医・・・・病人が危篤であれば自分もつられてうろうろする。病人が力つきて寝付くと自分もあぐらをかいて眼をぎょろつかせながら、高価な薬の売り込みの手管のみを考える者だ。
狂医・・・・病人とは普通、自分の苦痛について常に誇張して訴えるものであることを知らず、もっぱら病人の訴えだけを聞き、病人にやたらきつい薬を飲ませる者である。
妄医・・・・病人の苦痛を癒すどころか、病人の衣装を見ながら薬代を多く出せる者であるかどうかに関心を持つ。もし、病人が夜中にでも訪ねてこようものなら、自家の障子の穴から外を覗いて、身なりが貧しければそのまま追い返すのが常である。こんな医者は、昼間に訪ねていっても、病人がやせ細っているか肥えているかさえ気をつかわぬ。先に、誰にたいしてどんな薬で治したか、それを経験事実にし、もっぱら、高価な薬こそよく効くのだと強弁する者である。
詐医・・・・格好だけは医者らしい振る舞いをし、自分流儀で別に病気でもない人を探しまわっては、診察をする振りをしていいかげんに調剤した一つの薬で万病に効く薬だと強弁する者だ。
殺医・・・・春夏秋冬の季節の変化の理や、生命の誕生、成長と死亡の理について無知であるばかりでなく、病気で苦しむ者を見ても共に苦しみ合う心がない。ひいては他人の調剤した処方について、いちいち、そうだ、そうでない等とうるさく騒ぎ立てて、売名を事とする者である。
つまるところ見習うべき医師は心医に限る。
朝鮮王朝(李王朝))中期に生まれ「東医宝鑑」を残した名医、許浚の小説を読んでおります。その中で
水には“33種類”もある。水をこれほど細かく分けるのは、水とは飲んで得になる水と、飲んでは害になる水があるからだ。とくに医員は水の質について正しくわかって初めて自分の調剤する薬の効果に付いて期待できる。・・・・・ 水の第一番は井華水といわれる。その性質は平で味は甘く毒がない。一日の黎明を開く天一真精が露となって水面に結晶しているからだ。よって病人の陰を保養する為の薬を煎じる時には、真心のこもった医師だと必ずこの水を使う。2番目は寒天水で夏は冷たく冬は暖かい。が、それも一番鶏の鳴く夜明け前のものでなければならない。この水を長服すれば胃反(胃がんに相当する病気)が治せる。三番目は、菊花水。又の名を菊英水とも言う。この水は風痺(手足などの体の麻痺)を治す。4番目の臘雪水は肝臓の病を治す。次は春雨水。すなわち陰暦正月の雨水で人の陽の気が衰えたときには、気を盛り返してくれるが清明の頃と穀雨の時には、その味が変わる事から選び分けて使うべきである。秋露水は日の昇る前の水に限るべきだが、これは腹中の菌をなくす薬の調剤には欠かせない水だ。次に腫瘍の毒気を消す為には梅雨水。心身の虚弱を治すためには甘燗水、そしてかゆみを治すには碧海水、すなわち海水でこれを沸かして体を洗う。骨折や筋肉痛には温泉水だが硫黄の匂いがする水を使い偏頭痛の治療には冷泉水を使う。・・・・
上記に書かれていますように、もちろんそのまま書かれています事を鵜呑みには出来ませんが、水は単なる水ではありません。患者さんを思いやる心も必要です。また、最善の治療方法を一緒に考えて提案する事も大切です。
ちなみに最古の本草書と言われています本草綱目には水を、天水類で13種類、地水類30種類に分類しており、夫々の特徴と注意事項を記述しております。
東洋医学は、水ひとつとっても患者さんの状態に合わせて使い分けをし、思いやりをこめて水の飲み方までの養生法があります。