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和食の基本は、漢方の理論

2013年12月09日 | 日記・エッセイ・コラム

 今、和食がブームですが、その和食の基本は、「五味、五色、五法」と言う物があります。これは、漢方(日本伝統医学である漢方に食養生がありますが、その理論)そのものです。

この基礎が無い和食は、ブームに乗った単に片手落ちに感じます。

五法

 生、煮る、焼く、蒸す、揚げる。会席料理には、この五種類がそろいます。身体を温めたり冷やしたりする目安にもなります。また、身体への負担軽減の手法にも

五味

 酸味、苦味、甘味、辛味、塩味です。調味料の「さしすせそ」にあります砂糖、塩、酢、醤油、味噌で整えます。本来この五味は、五臓六腑が好む味や嫌う味があり、漢方の食養生の基本になります。

五色

 白、黒、黄、赤、青になります。それぞれに相当する臓器(白は肺、黒は腎、黄は脾、赤は心、青は肝)もありますが、色によって四季と空間を表し、目で見て味わう部分になります。

五適

  • 適温
  • 適材
  • 適量
  • 適技
  • 適心

五感

 視覚、聴覚、臭覚、触覚、味覚の五感全てを活用して味わう事です。

何事も基本に忠実にですね。

漢方の基本的な本に、「傷寒論」(しょうかんろん)がありますが、その冒頭に出てきます漢方薬を構成しています生薬は、ほぼ食材で出来ています。それで、漢方の源流は、調理人ではと言われているんです。きっと、そうだと思います。