札幌市 漢方相談薬局(有)中村薬局~地域医療・医薬品・漢方・サプリ・調剤・AGE測定~

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今日の患者さんとの会話

2015年06月22日 | 日記

 今日の患者さんとの会話で、患者さんの目が・・・・

私が

「病気の治し方を教えますので、覚えてくださいね。判らない事があれば、聴きに来てね。」

患者さんは、今まで病気の治し方を聴いたことが無い様でした。

そうだよなあ~~~

治し方を教えたら、商売あがったりだもんね。

普通は病人を固定客?にして生計が成り立っているので・・・

私は、新規の患者さんの相談が多く忙しいし、治し方を覚えていただいて、駄目な時や解らない時に聞いていただく方法をしております。

その方が合理的で良いような気がする・・・

 

 

 


臨床薬剤師とは

2015年06月19日 | 薬剤師

臨床薬剤師と言う言葉をご存知ですか?

 

 今、私が母校の大学で講義をしている部分なのですが、例えば病気になった時には病院に行きますよね

...

 でも、本当は病気なのにいつもの症状だと思って手元にあった薬で間に合わせたり、薬の副作用なのに新しい症状が出たと思っていたりする事もありますよね。

 たいした病気ではない、薬屋にある薬で大丈夫・・・・

 本当にこれで良いのかなって思うことがありませんか?

 

 そのような時の選択肢の一つに、地域の薬屋さんに行って相談する事があるかと思います。

ですが、従来の薬学教育(大学での教育)は、薬の話ばかりで病気との関係、体の症状から薬の副作用を見つける技術などが皆無でした。

 

 現在、薬剤師も6年制の大学を卒業する必要性がありますが、それと同時に、医療人としてより臨床での役割が期待されております。今の医療は、本人が病気ではないかと思って病院に行き医師が病気ですと診断されなければ治療の対象にはなりません。

 自分が病気と認識していない、体調が悪いけど医師が病気でないと言われた、仕事の関係で病院に行けない・・・・そんな人と医療の架け橋になる医療人として臨床薬剤師の役割を考えて行動しております。 (病院にかかるべき症状なのかのアドバイスもしています)

 

 

 腰の痛みひとつとっても、原因が判らないと不安ですし、この痛みが再発するのではと心配もします。

 そのような時の選択肢に、脳裏のどこかで臨床薬剤師の存在を思い出していただけると嬉しいです。


クスリ、食品、ハーブが効くメカニズム

2015年06月17日 | 日記
新しい薬をどう創るか―創薬研究の最前線 (ブルーバックス)
クリエーター情報なし
講談社

クスリが何故効くのか。その研究は、食品はハーブなどが如何身体に作用して健康になるのかともつながります。

その中で気になった個所がいくつか

P128

微生物が産生する抗生物質などについて書かれた箇所です。

「微生物はその生存する環境によって産生する成分が異なるために・・・」 これは植物や農作物にも言える事で、漢方の原料を見極めるポイントにもなります。

P280

「1994年のアメリカの統計によりますと、「全米で約30億の処方箋に対し約200万人が副作用で入院し、約10万人が死亡している。これはその年の全米死因の第四位であり、クスリの副作用事象により派生した医療費は約8.4兆円にもなる」と報告されています。この一因として、今日の医薬品は、その開発の段階で、個人差を無視した集団に対する(古典的な平均を目指した)統計的情報を、(多様性に富む)個人個人に適応して居る事によると言われています。」

これは、漢方などで個々の体調、症状に応じてクスリや食を提案して行くベースになるコンセプトになります。

その他に

Gタンパク質共役型受容体(GPCR)のオーファンGPCRに、GPR120があります。

このGPR120は腸管に多く存在していて、遊離脂肪酸のオレイン酸やリノレン酸によって腸管からインスリン分泌促進性ペプチドホルモン(GLP-1)を制御しています。

長鎖遊離脂肪酸が、GPR120のリガンドとして作用し、GLP-1を分泌して、インスリン分泌が促進されます。また、GLP-1ホルモンは、「食欲抑制作用」がありますので、肥満治療の可能性もあります。

 

 


漢方薬・生薬 薬剤師講座

2015年06月16日 | 学問

漢方薬を手に入れようとしますと

*病院から

*薬屋さんから

の2ルートがメインになります。

病院は医師が病気を診断して、その病気に適応がある漢方薬を選び医療保険で出されます。その漢方薬の種類は基本的に決まっています。

薬屋さんからの場合、薬剤師からの購入と思われていますが、実は、「登録販売者」という資格でも販売だけなら可能です。薬剤師の場合、調剤室などで漢方薬などを基準に従って製造する事も出来ます。

薬剤師は、6年間の専門知識を薬科大学で学びます。

登録販売者は、基本、各都道府県の試験に合格をして知事から資格を頂きます。

薬剤師会では、薬剤師のスキルアップの為に勉強をしていますが

今回、私が受講しています講義です。

内容は

 

臨床現場ですぐに役に立つものばかりです。

ネットで、映像を見ながらで、トータル数十時間にも及びます。


「くすみ書房」の閉店に思う

2015年06月11日 | 日記

「くすみ書房」さんからの教訓

異業種での戦略やコンセプトがヒントになる事が多いです。

本などの同じ商品であれば、安い、早く手に入る、種類が多い等で個人経営や小さな企業は苦戦を強いられています。...
これは人も同じで、同じ資格や仕事の質であれば人件費も安い方が良いと考えてしまうのは医療業界でも見られます。

くすみ書房21日閉店 経営不振、西区琴似で再開模索

http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/life-topic/life-topic/1-0144148.html

 

 私の場合、何処でも手に入り、ネットでも手に入るクスリを扱っています。価格や種類などはかないません。地域が賑わってきたと同時に大手のドラッグストアが、“真横”に進出してきました。これは本屋の「くすみ」さんと似た環境かと思います。当時は日本広しと言えども真横に隣接している薬屋は珍しく、何時、私の店が潰れるのか同業者やメーカーが興味津々で見に来られていました。

 ですが、その大手が撤退し、今は地域に私のお店しか残っていません。両親が地域で一軒一軒、御用聞きをして作り上げた地域密着の基礎があったからだと信じています。創業55年。

 大手に負けない、地域で必要とされ残るヒントは沢山あると思いますし、異業種からのヒントも参考になります。

くすみ書房の再起を期待していますし、そのプロセスに興味を持っています。