波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

新聞をやめるよ。

2023年04月06日 | 新聞感想

朝日新聞の今日の社説読み、「ホ-ッ、波風氏と同じようなこと書いているな。このブログ、読んでから書いたんでねーか(冗談)」なんて笑いながら、「やっぱり、朝日はやめよう」と思った。この新聞は「世の不条理を見つめ、おかしいと思うことには声をあげる」と思っていたが、主張と記事が矛盾するようになり、「新しい戦前」を前にしても全然「当たり前にしゃべろう」としない。大政翼賛を扇動し戦後痛烈に反省した社歴に逆戻りの感。坂本龍一氏の政治的発言をこの新聞が今までまともに取り上げた記憶がない。それなのに、この社説はなんなんだ?、あまりの上から目線でエラソゲ。


朝日新聞内部でも、葛藤はあると思う。同じ今日の新聞に『大江健三郎 ヒューマニズム 苦しみ見えぬ今こそ』の題で、文藝評論家の記事が載っていた。戦後のもの申す文化人の死がマスコミでそれなりに扱われるのも今年前半ぐらいまでだろうなあ。それにしても、こういう扱い方もこの新聞の側面で、巧みに政権寄り姿勢を誤魔化すポーズを忘れない。

 

貧乏だった時も家で朝日をとっていたとママヨさん。1つ注文された。土曜日の付録版を楽しみにしているからコンビニで買ってね。クイズや山田洋次氏のコラムが載っている。毎週週土曜早朝に歩く。これは悪くないな。購読料分(5月から3500円から4000円に値上がり)で少し高価な本も買えるし。(ママヨさんは反対しています)。
スマホの記事は新聞以上に信頼できないし、テレビもそれは同じだから、今まで以上に何が大事かを「自分の頭と感じ方で」選択吟味しなければ。呆けているわけにはいかない。


コロナ、落ち着き始めたが、昨年8月罹患したママヨさんの体調が完全に戻らない。三寒四温みたく変動。インフルエンザと同じように扱うのは実に愚か。人により全く違うよ 3年休刊した『波風新聞』の再発行を考えている。波風食堂の売りは『三密』、波風新聞も同じ。誰が読者だったか忘れてしまったが、「私、読んでました」と言う方、楽しみにしていて下さい。

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丁寧に暮らす先輩の文章

2023年03月18日 | 新聞感想

題名と年齢、主婦という情報で想像しながら読んだ生活欄の新聞コラム。81歳の住居修理にホーッと思ったが、それ以上に驚いたことがある。
まず、配水管の交換ぐらいじぶんでできそうだと、スマホでユーチュウブ検索していること。次に、ホームセンターに行って部品を買ってくること。直径や繋ぎ部分の形状、長さもきっちり計って出かけたのだろう。ホームセンターで妙齢のご婦人が排水管パイプ吟味している姿想像する。そして、作業周りの用意怠らず動画通りにやって「意外に簡単」にやってしまう。いちいち感心する。もしかしたら、夫や子どもが側にいるのかもしれないが、文章上は一人と感じる。

一番驚くのは、暮らしの問題を自分で解決する姿勢、それを500字の文章にまとめていること。構成も、言葉選びも、簡潔で要領得ている、唸るね。このコラムで、この方の時代に適合した暮らし方や姿勢だけでなく、暮らしと言葉の関係、プロ水準の表現力を思う。平均寿命が80歳超えていても健康寿命は70歳代。世の中には、こういう先輩がいるんだねえ。


75歳以上の医療保険引き上げ含んだ健康保険改定案が国会で審議される。年収153万円以上対象で爆上がり額。これ、リアル『PULAN75』。身体悪くても病院に行けない、薬もらえない、それも全て自己責任という悲しさ怖さ。美しい夕焼けがどんどん遠ざかる公式裏ブログを「長生きの意味」で更新したよ。

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卒業式の『ぬくもり』を想う

2023年03月04日 | 新聞感想

永六輔さんが存命の頃(2016年ご逝去 享年83)も少子化が問題になっていたが、1899年からの統計史上初の「出生数80万人割れ」(3/1厚労省発表の2022年出生数)は予想より12年早い。当市も165人という超少子数。さらに小中高生自殺が過去最多の512人(3/3文科省発表、小17、中143、高352人)に暗然とする。この世に生まれることも、学校を終えて卒業するのも相当に困難な時代になっているのだ。

そんな背景を知ってこのコラムを読むと、子どもたちと、見守り育ててきた大人たちに「よくがんばってきたなあ。大変なことがたくさんあっただろうなあ」という思いが湧いてくる。何も考えずに永さんの言葉を目にした時は「牧歌的だなあ、詩人の言葉だなあ」と思ったが、背景を重ねて読み直すと「人のぬくもりを学び、人のぬくもりを繋げていく大人になってくれよ、そうしてくれよ」という思いが強くなる。


これだけの子どもの自殺がさして話題にならないこの国、いったいどうなってしまったのだろう恒例の道内公立高校入試問題(国語)を解く。中学校国語授業の変化をはっきり感じた。意識と実態の関係を考えさせる説明文は面白かったが中学生には難しいだろう。情報や話し合い活動は定番だが点数は取れるはず。小説が無かった。昔も今も、文章を読む力が無いと悲しい。15歳と肩を並べてみた70歳大きな声では言えないがパチンコ勝つ。「少額で勝った負けたは安心だけど、今回はちょっと・・・・」とママヨさん。波風氏の心配は、マスクなしで済む日常(笑)困るんだよなあ。

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筋を通して生きるとすれば

2023年02月05日 | 新聞感想

今朝の朝日新聞(2/5  1面コラム『折々のことば』)は、庶民の立場からすると「正義に引きずり回されたくない。それは暮らしていくための生きる術の一つです。」ぐらいになる。自分たちが社会を変えられると本気で思った70年代初頭、学生運動最後の高揚期に大学生活を送った波風氏、周りは『正義』が渦巻き加熱していた。だが、自分の言葉に持てあますほど酔っていた方から順に、「時代のハシカに罹っていた」と上手に立ち回る方々もたくさん見てきた。その方を責めるつもりは毛頭無いし、もしかしたら波風氏も「立ち回り上手な人」と思われているかも知れない。

 

余程ひどくないと『政治』を語らないが(ずうっとヒドイので、悲しく不安につき言葉にすると更に落ち込むので言葉にしない)、心の奥底に半世紀の暮らしで作られた、磨り減らなかった『正義』を意識する。それは、譲れない芯の通った生き方のことで、青春時代のフアッション的聞きかじり的思想ではなく、頑固でありつつ柔軟でもある感じ。それは、とても鍛えられているのに驚くほど柔らかい優秀なアスリートの筋肉みたいでなければ、いつか切れたり伸びたり磨り減ったりしてしまうもの。波風氏は、そこらを「遊び」と面倒くさいことを「まっ、いいか」の精神で切り抜けてきたので、まだ使えそうな筋が残ったような気がする。
鶴見俊輔(敬称略)は、芯の通った生き方や考え方とはどんなものなのかを時々教えてくれる先生たちの1人。もっともと思うことで、何に肯き何を否とするのか、引きずり回されない思想をわかる言葉で教えてくれる。


思想家・内田樹氏の言葉(「内田樹の研究室」)が面白い。この国のヒドイ状況がある限界をこえつつあるので前からの面白さが一層輝いて感じるからなのかもしれない。10年以上前の国語教科書教材(教育出版)『学ぶ力』は子どもというより大人に、高齢者に役立つ 蛸、竹輪(チーズ入り)、ピーナッツを燻してオヤツにしたりオカズにしたり。竹輪チーズに、ワサビや塩雲丹入れたのも作り「当り!」なんて喜んでいる。 

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破滅の兆し

2023年01月21日 | 新聞感想

教員採用の受験者数
が年々低下し、大分県では「定員割れ」。新卒教員の早期退職も10年ぐらい前から驚くほど多くなり、大卒就職先で続かない職業の筆頭に「教育」が挙げられて久しい。精神的病で休職・退職は既に話題にもならず、臨時教員探しは年間通じた教育行政の一大仕事。『安上がり教育』のつけが誤魔化せない事態に陥ってる。
学力向上も、いじめ問題も、働き方改革も、すべて少人数学級と教職員定数の大幅増で解決できるしそれ以外の方法は無い。今までは、『安上がり教育』のつけを怒っていたが、ここにきて怯えている波風氏。

 

未来をつくる人間
を育てる教育は、他の仕事と違う壮大なロマンがある。未来とは、人間の希望の別称だがそれをより良く作る将来の主権者・子どもの人生のこと。子どもの専門家が、我慢に我慢を重ねて限界を超えてしまった象徴が取り返しがつかなくなりつつある先生希望者数。ずうっと、良い先生に出会った子どもが「私も未来の人間を作りたい」と難しい採用試験に挑戦していた。それが定員以下の希望者数なのだから終わってる、この国はもう終わり始めているのだ。「あの先生みたくなりたいけれどあの先生みたくはできない」と思う子どもたちがどんどん増えている。先生が疲弊し、学校が狂い、国の土台が崩れる日は遠くない感じ。本当に怖い、つくづく恐ろしい。

 

上段にある冗談

みたいな話だが、この記事(1/20朝日1面中段)の上段に「児童手当 首相急遽格上げ」のトップ記事。「政権浮揚へインパクト、見えぬ財源」に、「またか」しか感じない。軍事費1.5倍にして教育が大事にされない国は未来が描けないのだから滅亡する以外に無い。必死にがんばっている先生たちが退職でどんどんいなくなるのも恐ろしい。
波風氏が墓に入る頃、子どもの姿が珍しくなり、結婚できない若者がたくさんいて、「先生」という仕事が嘲笑か哀れみの対象になる日はそう遠くないだろう。いや、もうそうなってきた感じもする。それなら墓石の下で安心して静かに眠ることも出来やしない。


ロシアや北朝鮮を念頭に読む「習慣、制裁の怖れ、道徳的義務、自己利益、支配者との心理的一体感、無関心、不服従への自信欠如」という独裁に服従する7つの要因(ジーン・シャープナー「独裁体制から民主主義へ」から)。未だあると思っていた「民主主義」を被支配者が投げ捨てている気もして身震い 学生時代、教員不足の県が奨学金出したり教員になったら奨学金返済免除の制度があった。波風氏はこれと年間1.2万円の大学授業料で教員になれた。こんな制度が半世紀の間になくなったこの記事、何度も書き直した。教育問題になると妙に興奮して収拾がつかなくなる傾向大。夜中の小便で起きて直し、今朝も直した。まだ残尿感残る文章にがっかり。また直すなきっとの今回記事。

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