波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

骨のある

2025年01月05日 | 日記・エッセイ・コラム

この骨はなんて堂々と歩いているのだろう、前を向き肩を怒らせているが姿勢正しく、拳握り確かな一歩を踏んでいる。こんな字を書きたいなあ。死に体の『骨』でなく、「生きたい」の骨格。明るく元気な骨がある嬉しさ。

少し前まで、いつ逝っても未練無しと思っていた波風氏。10年前に逝く予想(予定では無い)だった。心残りは、身辺雑多な始末と、ママヨさんのパソコン操作手助けと、周り順と思いつつ葬式埋葬の面倒。
老い先が、身も心をも衰え普通の暮らしができなくなり、暗さと辛さしか思い浮かばなかったからだ。世の老人は、何が楽しくて生きているのかな、死なないから生きているのかなあ、なんて不埒なことを考えることもあった。

 

それが変わった。まだ完全老人の域にないから確定できないが、ちょっとした親切や思いやりを俄然感じるようになり、老人には老人の幸福感を発見。人間の嫌なところも、許せるのと許せないの境界が前者側に少しズレて、波風立男から凪風寝男(ナギカゼネルオ)になってきたかも、なのだ。この変化は、人生は思いのほか面白いかも、の発見。『幸せ』は、簡単に解決できない悲しみ辛さの最中でも、人間性しだいだが受け取り可能な価値。明日、そんな幸せに出合えるかもしれないなあ、という気持ちが幸せの本体というか本質かもなあ。そんな明日が来るのを楽しみにできる人生ってなんか良くない?


画像の『骨』は、開く度にワクワクするエッセーと書の緒形拳著『恋慕渇仰』(れんぼかつごう)から。緒形さんはかっこいいなあと波風氏が思う一人。思いつくもう一人は、伊丹十三さんかな 友人はいたが自分が読んだ本のことを話すせる友人はいなかった。それまで読んだ中で一番感動した本のことを話したら相手も同じ本だった。パールバック『大地』、18歳の立男君とママヨさん。

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新しい13歳

2025年01月01日 | 日記・エッセイ・コラム

どうも前と違うなあ、考え方や感じ方が。というより、行動は同じようでも精神はこれまでと違う感じで暮らしたい波風氏。中学校入学前のワクワクと不安の坩堝(るつぼ)に浸ってみたくなってきた今年73歳。最初は3歳から始めると思ったが、それでは寝小便はするし小遣い欲しがらないし布団の上げ下げも出来ないから現状と離れすぎて却下。
赤いチャンチャンコの還暦が、もう一度生まれ変わって出直すという節目だから、思春期スタートの13歳が直観的にピタリ。今まで一度たりとも「昔は良かった」とか「あの日に帰りたい」なんて思わない波風氏、もう少し寝ると後期高齢者という札付きの老人にさせられるから、自分で「新しい13歳」と勝手に断定しちゃう(笑)成人まであと5年。

 

13歳特徴は、①親と距離を置きたがる、⓶友達との関係が変化する、③異性への関心が高まる、④新しい価値観を獲得する、⑤本質への関心が高まるらしい。①で波風氏の親は既にいない。話変わるがその時に人生で残された大仕事の大半を終わらせた気がした。⓶は新しい13歳にもあてはまる。③は異性から良くは思われたいが「高まる」は無いなあ(笑)。面倒なのがやっと静まってくれた安堵の時代到来、のはず。④⑤は昨日のブログ記事参照を。
リアル13歳の波風君が、色々な体験して「新しい13歳」の波風君が出来上がったのだが、芯の部分は正直変わっていない気がする。良くも悪くも。

趣味を持つことが、新しい13歳の願い。波風氏の知人は、多趣味の波風さんと言うが本人は全然そう思っていない。読書や絵を描くことは今だって仕事的な気分あり。ブログを書くのも同じ。還暦から新しい13歳までの12年間の、波風食堂の建設的部分(=大工仕事)と畑仕事は間違いなく趣味。お金貰える仕事にしたことがない。ずうっと出来ないのがピアノで、1曲ぐらい弾けるようになって逝きたい。これが趣味になれば(曲はできなくても)この世に未練はない。


元旦の朝、明けましてめでとう今年もよろしくと挨拶したら、ママヨさんが年俸制給料の半額を渡してくれた。大谷選手と違う半額後払い。13歳はお年玉をいただける年齢でもあった(ワォ) 「いただいた賀状に返信する実に失礼千万な波風家方式賀状」をお許しくださいと初めて書いた年賀状、今年も予想より多くて用意分は足りないな、買いに行かなくては 昨晩の第九の余韻が残っていたので、クラッシックを流す朝。テレビは『72時間』のベスト10に見入る。人は誰でも悲しみや苦しみ受けても口にせず暮らしている。

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