【次回から続く】
決意のトップは「ピアノ」だ。一曲弾いて終わりたい。波風立男氏に小学校教師を断念させたのがピアノだった。「いつか見ていろ」とナケナシの貯金を叩き白金堂からローンで買ったのが30歳。これまで鍵盤に触れたことは無い…だから、やれば意外にできたりして(笑)。この根拠の無い自信で今まで生きてこれたのだから今度だって、と波風立男氏。既に曲目は決めた。思いつきで、「『いきものがかり』の…励ますやつ」と騒いでいたら、ママヨさんが楽譜を持ってきた。なんでこんなのが家にあるんだ?怖くて開いてないが、やれば意外に…。
22歳の初夏、教員採用のピアノ試験。「指はきれいだった」と仲間から励まされたのは、「ここまでひどいとは」と音楽教室が凍りついた後だった。自慢じゃ無いが、バイエル25番で卒業した波風氏、おおらかな良い時代だった。
「あの指はどこへ行ったのですか?玩具のグローブみたくなって」と何かの拍子に笑うママヨさん。その言葉、後悔させてやる、お前を朝から寝させない。(鍵盤による騒音でですよ)【次回の「画いてもいいかな編」に続く】
※波風的な老人区分け:55~64歳が初級老人、65~74歳が中級老人、75~85歳が上級老人。波風氏は現在、『初級老人(後半)』前回と今回の動画(GIF)はプロ作家のもの。なるほどこう動かすか、参考になるね。