波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

誤差0.5㎜の朝

2017年08月15日 | 日記・エッセイ・コラム
年前作った工具入れ棚に、左右2つの扉をつけた。特に必要は無い扉だが、粗末な工作結果を隠したかったのだ。116センチを106センチと勘違いして切ってしまったり、それをダボつなぎで下駄を履かせたまでは良かったがズレたり曲げたりして接いでいた。
 
年は、心に余裕があり、「嫌なものは作り直す」ことに、気持ちだけは躊躇しなくなった。扉用の蝶番も、扉内側取り付けで「見栄え良い」ので行くことに。プロ作成の自宅袋戸棚がこれだった。近くのホームセンターで、作業簡易な「彫り込み不用タイプ」を買ってきた。取り付け注意書に「9.5」、「22.5」(㎜)の数値。昨年のは約1㎜の誤差容認。「で、できるかな…」で、加えて取り扱い説明図の意味が今ひとつわからない。「本当に、で、できるかな…」なのであった。
 
が、波風立男氏は発展途上老人である。「おか持ち(岡持)」では段ボールで型紙作成し、「表札」も安心安全の「彫り台」づくりから始めていた。メジャー数値の読み取り、電動鋸刃の切断幅数値、適切なネジ選択が少しわかるようになってきた。今回も、蝶版金具を反古材料に取り付け「で、できそうだ」と納得。ここらが従来と違う。パッチワークに勤しむママヨさんと同じく老眼進行との競争でもある。                            
て結論。誤差0.5㎜が許されない扉を、誤差1㎜全然平気の土台に取り付けるのは実に気持ち悪いということ。作業中、何度元を撤去し作り直そうと思ったことか。最初が正確なら後が楽という当たり前を再確認しつつ、残る余生が少なくなってきた老人としては、過去が間違っていてもそれはそれで人生の一コマであり、狂いも若気の至り、愛嬌賭して容認が大事だと確信した。「失敗を恐れるな」は若者でなく老人向け教訓であった。
朝5時からパジャマの上に エプロン羽織り、新聞配達の方に胡乱げな眼差しを受けつつの熱中。老人になってわかる「変な爺さん」の特権がここらにある。そんなことを思う72回目の敗戦記念日早朝。



今年の8月15日を前にしたテレビ番組は、「おやっ」と思わせることが続いた。そんなことを、明日の朝に公式裏ブログにでも書き残しておきたい  梅ゼリーを3度失敗。「なぜ、上手くいったレシピを記録しておかなかったのですか?」とママヨさん。当たり前の話は…つまらん、などと思いつつ「誤差0.5㎜」の話を書く今日。
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今年の原爆の日に思うこと

2017年08月10日 | 新聞感想

月、人類初の核禁止条約が国連で採決され、核を持つこと、それで脅すこと、それで身を守ることが世界ルール上の違法となった。これが世界の『世論』だ。だが、(条約に)「署名、批准を行う気は無い」と、唯一被爆国にも関わらず実につれないアベさんという首相。昨日の長崎平和式典で「真に『核兵器の無い世界』を実現するためには、核保有国と非保有国双方の参加が必要。我が国は、双方に働きかけを行うことを通じて、国際社会を主導していく」なんて、世界注視の中、逃げの一手の恥ずべき式典挨拶。(8/10朝日 社会面)
被爆者の「あなたはどこの国の総理ですか。私たちをあなたは見捨てるのですか」の言葉が、この政治家を一発で裸にする。言葉の虚と実についてしばし思う。

 う一つの記事「米朝 危険な脅し合い」(同日の朝日 2面)は、核保有国どうしの争いを核抑止論ではとても止められそうもないという寒々とした事実の紹介。波風氏は圧倒的な世界の『世論』による核廃絶の強固な包囲網しか道は無いと思うが、私以外の庶民の方々はどうお考えなのだろう。「真に『核兵器の無い世界』を実現するために」はどうすることが必要だと思っているのかなあ?ここらを一人一人が考え続けることが「世論」の本質だとも思う。賛成・反対の区分けでなく、ここらを自由闊達に発言できることが、核時代に生きていく地球人としての誠実さではないのかなあ、なあんて思う。


珍しく真面目なことを書いたので頭が痛くなってきた。そろそろ寝よう  凡師さんご家族来宅。皆さん、とてもキラキラしていて素敵だった。身長174センチの子凡師君(小6)に驚いた。ランドセル使用とのこと浪風食堂開店準備につき上下水道をその筋の方に依頼。手造りシンク褒めてもらい嬉しくて興奮中。

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続 夏休みの自由研究

2017年08月07日 | 図工・調理

春に頼まれやっと作る気になり一気に仕上げた。「華」「大井」と続いてこれも左右対称の彫り作業。彫る前の構想に時間がかかる。これが面白いと言えば面白いのだがイラストも文章もそうで、発想:作業=8:2ぐらい。つくづく、これで暮らすプロは凄いと思う。貫田の文字が■▲●の組み合わせに見えてきて「では、やるか」に。

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材は一位(オンコ)。知り合いからいただいた一級品。硬いが筋目が良く彫りやすい。普通の表札より一回り大きい。依頼者は家を新築したばかりの親戚。前に作った近所の「近藤」の表札を見て頼んだとのこと。陰刻、墨はアクリル、塗装は風除室内設置と言うことで水性アクリル。

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白と青が咲く朝顔の横に置いた外の作業台で彫り進める。まず捨てノミを打ち、彫刻刀を当てる。大きめの彫刻台を作り、ノミを研いでおいたことが効く。ラジオの夏休み子ども相談室を聞きながら。太陽が中点に来る少し前に昼食を作り始め、具合の良い日陰ができたころ再開。昼食は、大瓶の甜麺醤を買ったので回鍋肉。

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夏休みの自由研究

2017年08月07日 | 図工・調理

『岡持ち』(おかもち)である。蕎麦屋やラーメン屋の出前必須アイテムである。「波風食堂」の備品として、自宅と食堂間の料理運搬用に使うつもりだ。ブログ更新の遅れはこういう作業に熱中していたからである。頼まれていた表札も同時進行で作ったので、この4日間は朝から晩まで「研究」だった。

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持ち手と底枠が一体で、丼(どんぶり)なら2個入り、背の高い物を入れることも想定し取り外し可能の2段。底には、家で毎日使っているお盆、その上に百均で買ってきた「滑らないお盆」2枚。雨やゴミが入らないよう蓋付き。ミルクペイント塗装し、流木でツマミをつけた。曲がった持ち手も流木。荒海で仕上げられた自然な曲がりが面白い。

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さて評判である。「重い」。以上がママヨサンの評価。生徒を傷つけるのに刃物はいらぬ。続く台詞が、「プラスチックの買い物カゴでだめなの?」。少し前の立男君なら3日間は口も聞かなかっただろうが、ヘラヘラ笑うしかなかった。その「重い」の一言には、ママヨサンが立男君の面倒を見なければならない面倒な「思い」が無意識のうちに込められているように感じたからだった。そして、なるほど「重い」のであった。

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中華三昧の昼食

2017年08月01日 | 図工・調理

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1回、2者交代で中華の会食、今回で5回目。前回は、波風立男氏による担々麺。今回は、相手側による四川省の家庭料理。『蒜泥白肉』、『宫保鸡丁』(鶏肉、ピーナッツと野菜炒め)、『粉蒸肉』(ピリ辛のジャガ芋とパン粉蒸し肉)、『糖醋莲花白』(すっぱ甘いキャベツ炒め)、スープは『番茄鸡蛋汤』。 全部が全部、「初めての香りと味」。トマト玉子スープも材料は同じはずなのにひと味違う。毎回、「あーあっ、美味かった。もうこれ以上は無理」で終わる。
 
との始まりは、四川省出身の彼女に広島風お好み焼きをご馳走したこと。「オレイニ コンド ワタシガツクリマス」で始まった。ブログにも書いたが、お好み焼きのソースとマヨネーズと青海苔が物足りないようなので、唐辛子とユズ胡椒を渡したら、全面真っ赤にしたのを「オイシイ オイシイ」と食べていた。「四川省は中国の南、海の無いベトナムの隣の地。陳健民・健一さんもここの出身だったな。麻婆豆腐で始まった波風立男氏の中華。多少失敗しても何とかなる大らかさがあり、なるほど大陸的。先週、ホタテ焼売を作り、乾燥ホタテの戻し汁を入れ過ぎ柔らたが、蒸した熱々は何とかおいしかった。来月は波風氏の番、飲茶に挑戦してみるかな。
 

 
 これぐらいの品数は毎日作って食べているとのこと。細かいことに拘っていられないよなあ。画像左下の「粉蒸肉」、肉じゃがみたいでとても好き(公式裏ブログ「波風食堂、準備中です」もプールの匂い」で同時更新しました。
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