一年前作った工具入れ棚に、左右2つの扉をつけた。特に必要は無い扉だが、粗末な工作結果を隠したかったのだ。116センチを106センチと勘違いして切ってしまったり、それをダボつなぎで下駄を履かせたまでは良かったがズレたり曲げたりして接いでいた。
今年は、心に余裕があり、「嫌なものは作り直す」ことに、気持ちだけは躊躇しなくなった。扉用の蝶番も、扉内側取り付けで「見栄え良い」ので行くことに。プロ作成の自宅袋戸棚がこれだった。近くのホームセンターで、作業簡易な「彫り込み不用タイプ」を買ってきた。取り付け注意書に「9.5」、「22.5」(㎜)の数値。昨年のは約1㎜の誤差容認。「で、できるかな…」で、加えて取り扱い説明図の意味が今ひとつわからない。「本当に、で、できるかな…」なのであった。
だが、波風立男氏は発展途上老人である。「おか持ち(岡持)」では段ボールで型紙作成し、「表札」も安心安全の「彫り台」づくりから始めていた。メジャー数値の読み取り、電動鋸刃の切断幅数値、適切なネジ選択が少しわかるようになってきた。今回も、蝶版金具を反古材料に取り付け「で、できそうだ」と納得。ここらが従来と違う。パッチワークに勤しむママヨさんと同じく老眼進行との競争でもある。
さて結論。誤差0.5㎜が許されない扉を、誤差1㎜全然平気の土台に取り付けるのは実に気持ち悪いということ。作業中、何度元を撤去し作り直そうと思ったことか。最初が正確なら後が楽という当たり前を再確認しつつ、残る余生が少なくなってきた老人としては、過去が間違っていてもそれはそれで人生の一コマであり、狂いも若気の至り、愛嬌賭して容認が大事だと確信した。「失敗を恐れるな」は若者でなく老人向け教訓であった。
朝5時からパジャマの上に エプロン羽織り、新聞配達の方に胡乱げな眼差しを受けつつの熱中。老人になってわかる「変な爺さん」の特権がここらにある。そんなことを思う72回目の敗戦記念日早朝。
今年の8月15日を前にしたテレビ番組は、「おやっ」と思わせることが続いた。そんなことを、明日の朝に公式裏ブログにでも書き残しておきたい
梅ゼリーを3度失敗。「なぜ、上手くいったレシピを記録しておかなかったのですか?」とママヨさん。当たり前の話は…つまらん、などと思いつつ「誤差0.5㎜」の話を書く今日。