波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

『花植える鉢台』を作る。

2019年05月09日 | 図工・調理

の大鉢を植木鉢に転用し、その置き台作る。ノミで削った跡残る年代物の大鉢(直径60㎝ほど)は、小麦粉を練ってウドンでも作ったのかなあ。
木鉢と流木の一体感が、気分をほっとさせる。前からこんなふうに使っていた感じ。緑の中に白い花を咲かせたい。

の鉢をいただいた思い出のギャラリーが始末され無くなった。仕方が無いんだろうなあ。ママヨさんの「悲しい」という言葉に頷いた連休のドライブ中。兄弟みたいなブリキのバケツも大事に大事に使わなければ。


右の睡蓮鉢を置く台も流木が脚、間伐材が天板。だいぶ前の工作だがその分味わい深くなってきた。今回の流木は、別の工作からの転用。握りのある横棒に名残。

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『14歳からの資本主義』を読む

2019年05月08日 | 読書


前食後の3時間、『14歳からの資本主義』(丸山俊一著:大和書房)を気楽に読む。副題は「君たちが大人になるころの未来を変えるために」。著者はNHK『欲望の資本主義』プロデューサー。読みやすい。手に取る中高生が将来、資本主義の墓堀人となるか建設者となるかは本人次第と思わせる。「欲望の世界で生きるということ。愛と独断の?資本主義論」と巻末の標題。

風氏が子どもの頃、大人たちが「資本主義か社会主義か」を話していたのを覚えている。大学時代まではそんな空気があった。それが、90年代の社会主義崩壊、グローバル経済、IT技術の劇的進行で、格差と分断が広がり、競争と自己責任が突きつけられる世となり、資本主義含めて人類の未来社会体制の話しはとんと聞かなくなった。だから、少々というか、久しぶりに刺激的。随所に語られる、手段と目的の錯綜例に立ち止まる。

の本は、「今、大きな曲がり角にある」資本主義の根本原理と庶民の心を描き、「正解が無い時代」を生き抜くために、「『錯覚』にとらわれないために、わからない状態を楽しむ」、「『共感』が商品になる時代のワナ」、「『世界標準』を握った者が独り占めする?」、「『欲望』が資本主義のかたちを決める?」、「『欲しい』はどこまで自分の欲望か?」と、興味深く読ませる。読み終わった時、「資本主義は成功するが故に自ら壊れる」(ヨーゼフ・アロイス・シュンペーター)が、作者の論理の核だなと思った。

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『この先をどう生きるか』を読む

2019年05月07日 | 読書


人暮らしの指南書『この先をどう生きるか 暴走老人から幸福老人へ』(藤原智美著:文藝春秋)。こんな感じなら面白く、素敵な人生だろうなあと思う道を言葉で示してもらう感じ。この種の本は、功成り遂げた文化老人や趣味老人の押しつけ心得や自嘲的な自慢話多いが、この本は違う。吉野源三郎著『君たちはどう生きるか』がそうであるように、生き方の方法論でなく、生涯の挑戦課題-人間的自立を考える一冊。

実した人生を送るために「出した答え」(最終章「暮らしを価値にする」から)は、「『上下の話法』から『対等の話法』への切り替え」、「『目的の価値化』から『行為の価値化』への指向の転換」、『虚栄心を捨てて謙虚な自尊心に立ち返る』、「『書くこと』で自分とのつながりをはかり、持続的な自己対話をはかる」の4つと明快。

の実例と思ったのが、5日のTV『ポツンと一軒家』。和歌山の87歳の男性の話。足の悪い奥さんを麓に移し、20年間一人で住む理由と暮らし方に驚く。「暮らしの価値」を思う。車不可2キロの道の整備、手の行き届いた立派な住居と畑、見事な暮らし方、何とも言えない笑顔。なんて格好いいんだろう。誰もお客さんが来なくてもゴミ一つ無く、花を飾る暮らし。世の中には立派な人がいるものだ。


公式裏ブログを「田舎饅頭をつくる」で更新。連休中は、お客さん2組接待、流木工作、遠足、花壇整備前の準備で日が暮れた。

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「反省の色って何色ですか?」

2019年05月05日 | 日記・エッセイ・コラム

 

休中に見聞きした言葉。少し長い詩の最後の3行「ひとの一日に必要なものは意義であって、意味では無い」、辞書で意義と意味を調べる。老人指南書から「暮らしを『価値』にする」、せっせと食器洗いなどする。今日の天声人語から「あしたは、なぜあるの」、「反省の色って何色」、「天皇陛下は就職しているんですか、それとも無職ですか」(いずれも電話子ども相談室の質問)。「象徴天皇制は、日本に残った最後の『奴隷制』」(5/3憲法記念日の朝日の「『象徴』依存する日本人」から)、何度か読み直す。

れないようにしたい言葉、「踏まれても立ち上がらない」(笑)。ママヨさんが読んでいた本(ちくま文庫「身近な雑草の愉快な生き方」)で教えてくれた。昨日遠くから来てくれたお客さん(現職の先生たち)が、これ以上の努力は無理なので、文句言われたら「では仕事辞めます」と言う心の準備しているという。「踏まれる前に、居直るだね」と笑い合う。


連休中に遠足に行かなくては。お弁当は五目稲荷と茹で卵(熱湯8分30秒の)と熱い波風珈琲と冷たい水出し茶。オヤツに塩キャラメルも持って。工作用の流木拾い、草餅用のヨモギの生育具合を見てこよう。雨が降る前に出かけよう公式裏ブログを「手紙に返事書く心」で更新。

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静かで質素な生活

2019年05月02日 | 日記・エッセイ・コラム

こ1週間、テレビがつまらない。『元号』特集騒々しく、ただでさへ見たくない政治家が頻繁に顔出しうんざり。この機会に、天皇制と憲法、女性天皇問題、何より主権在民がもっと語られるべきだろう。録画の土井善晴さんの食べ歩き番組、小林聡美さんの浮世絵と食べ物シリーズ、ドラマ『浮世の画家』、NHKスペシャル『日本人と天皇』など見る。安西水丸著『大衆食堂へ行こう』で鯵フライ、半藤一利著『昭和史』で満州事変まで読む。

成最後の日、7時間かけて『波風食堂』訪問を目的に来てくれたご夫妻。ありがたいことだ。これまでの仕事、これからの人生を、饂飩を食べて貰いながら話し聞く。食堂は6月再開につき非公式、準備体操の感じ。明後日も遠くから古くからの知人。今日の午前に新作の抹茶プリンつくった。午後に田舎饅頭つくる予定。


画像は、霞草、唐辛子、吾亦紅の間を駆け抜ける鉄製の馬 『この先をどう生きるか』(藤原智美著:文藝春秋)、読んで良かった。この種の老人指南書では珍しく返し読み可能。副題「暴走老人から幸福老人へ」紫陽花に緑色の芽、ツツジに紫の花、水仙に膨らむ花芽今日の題、「静かで質素な生活」について裏ブログにちょっと書いておいたよ。

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