波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

言葉のケイコ【その七拾壱】

2021年02月02日 | 【保管】言葉のケイコ

うちのともちゃん(君はいい子 編)

もちゃんは小さい頃から、落ち着いた子どもだった。買い物をしていてごねることも騒ぐこともないし、どこかに連れて行って迷子になることもない。公共交通機関に乗っていても静かだったし、予防注射で泣くこともない。連れて歩くのに苦労した経験がない。何かひどくワガママを言うことも、大きく反抗することもない。言われたら大人しく留守番をして待つ。風邪も引かない。もちろん、様々な困った事例を引き起こしたこともあれば、マイペースでだらしないところもある。ルールを破って叱られたことも数知れず。ただ、仕事が忙しかった私にとっては助けられることの方が多く、そんなともちゃんに甘え続けてきたことも事実。今改めて振り返ってみて、そして今のともちゃんを見るにつけ、きっと彼はずっと「あきらめる」ことを繰り返してきたのだろうと思う。我慢するといつか爆発してしまうから、そうなるまえに「あきらめる」。仕方ないと「あきらめる」。そうしてきっと彼自身の心のバランスを保ってきたのだろう。

在高2のともちゃん。「ストレスチェックをしてみたら、値がものすごく低かった」と報告してきた。そして、「俺ってこういう性格だから、あんまり何も考えずに生きていけるんだよね」と笑う。ああもう、こんなところまでいい子じゃなくていいのに。本当に私は親として何もしてやれてないけれど、せめて目一杯愛情だけは伝え続けよう。いつもありがとう、ともちゃん。


【波風氏談】ケイコさんの家の前の除雪はいつも舐めるようにキレイですよ、とママヨさん。ケイコさんも「いい子」というか「きちんとしている人」でそこら辺をちゃんと感じて、ともちゃんが育っているのでは無いのかなあ

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