波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

気持ち良いかどうか(下)

2023年04月17日 | 日記・エッセイ・コラム

18歳からの同い年の友人が、市議会議員選挙に立候補した。驚き理由を聞いて感心した。坂本龍一氏が亡くなりその存在の大きさを知った。前者は我が町の政治家を志し、後者は既に世界的な音楽家の違いはあるが語るべきことを語る彼らに強く感じるものがあった。ただただ「気持ち良く暮らす」ことに専念する波風氏に。

人は人自分は自分が波風氏のモットーで、それは納得のいく人生を作る人間関係の鍵。そんな波風氏にとって前記2人は「後悔を生まない覚悟」を持つ人。困っている人を助けるのに年齢は関係無い、やりたいことをやって倒れてしまった、は凄いことだ、語弊があるがとても格好良い人生だ。同じことはできなくても、精神を学びたい。

還暦後あたりから「場違いを避ける」ことにしている。小学校から中学校にかけてずうっと生活委員に選ばれて週番をやらされた。生活心得悪いのに生活態度よく見えるから(笑)誤解され、周りの期待に応えるように見せていたが嫌で嫌で堪らなかった。これが青年~壮年期ずうっとあった。定年は「もう格好つける必要がない」お墨付きの切れ目と自分で決め、それ以来「群れず、威張らず、慎ましく(これ今年の目標)」を暮らしのベースにしてきた。それは結局、「自分も周りも気持ち良く過ごす」作法なんだとわかったら随分気が楽になった。もし、今も「週番」やってたら間違いなく病気になっていただろうなあ。


アートは老後に必須。自由で勝手で楽しい。それに面倒臭い(笑)のが大事な価値。これがなかったら何が生きがいになるかなあ。画像の2枚の版画はいただきもの。手の彫刻は東日本大震災鎮魂のモニュメント作家の小品。吾亦紅は立体彫刻のよう3回続きのブログ終了。こんなこと書きたかったのかなあ?ちょっと違う気がする。落合恵子著『質問 老いることはいやですか?』(朝日新聞出版)を素適な暮らし方だなあ、と読んでいたからかなあ。(落合氏71歳の時のエッセーと対談、現在78歳)。この方、高校時代からずうっと素敵。平和の週番だーい。

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気持ち良いかどうか(中)

2023年04月14日 | 日記・エッセイ・コラム

気持ち良いかどうか、という基準は、幼い日の記憶の持続。前回の「1畳分の壁紙」の感覚は、大人の波風氏が家というものに対して忘れることがない記憶。それを言葉で表現するのは難しい、「あの女性が好きな理由は何だ?」と聞かれても答えようがないように。

衣と食の気持ち良さの基準も同じ。例えば、トーストのパンの焦げ具合やバターの滲み込み度合いにも好ましさがある。それが映える皿だともっと嬉しい。これを、珈琲やサラダ、スープにまで延長すると面倒なことになるから、そこそこで妥協する日々の暮し。『波風食堂』は、こういうコダワリというかセンスを、どこまで出来るのかを実験する壮大な自己満プロジェクト(笑)。波風食堂の、ウドン、建物、テーブルと椅子、シンク、食器棚、食堂周りの環境、広報「波風新聞」・・・・とても小さな世界なのに妄想は広がり、手足動かし「毎日なんかしてる」に果てがない。気持ち良く徒労が続き、気持ち良く徒労に終わることがのぞみ。

気持ち悪いを上手に避けるのが老いの必須。気持ち悪いモノ、気持ち悪いコト、は何とかなるが「気持ち悪いヒト」はなかなか難しい。だが、一度殴っておきたいたいぐらい腹だたしいなら、相手の言動を冷静に分析しその後の面倒を覚悟した上でバッサリ通告し縁切った方が有益。これ3度あるが後悔したこと一度もない。「よくやった」と褒めたい(笑)

波風氏は今まで自分の歳を「あの人より何歳下かなあ」と考えて来たが、年上が少なくなり気づくと古稀。陰で悪口も言われなくなったのは(波風氏への悪口はその人との距離に比例し、近さに反比例する)人間関係が狭くなり悪口聞こえないのと、今更文句言っても治らないという諦めだろう。だがこれは、自分を見間違うことにもつながる。(次回に続く・・・何か考えているわけじゃないけれど)


画像は、波風家玄関前の「右の小屋にいます。」表示板。板は蒲鉾板、こだわりの釘2本で200円。「右の食堂」でなく「右の小屋」としているのは社会と自分との関係をまだ正常に保っている証拠(笑)ママヨさんという人が波風氏のワガママを面白がったり我慢してくれなければ、気持ち良さは難しい。この点の距離感が崩れず維持できる大切さを思うこの頃。

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気持ち良いかどうか(上)

2023年04月12日 | 日記・エッセイ・コラム

老いるほど、気持ちが良いか悪いかを基準に暮らしたい。というか、それ以外の価値観が浮かばないし、身体が自然にそうなっていく。

歩き始めて半年、最初は「あのスーパーまで歩けば5000歩」、「コンビニまでなら1800歩」と目標が最初にあり、「健康を維持する」なんていう目的も強く意識。まるで仕事の延長。それが、雪の風景に見とれたり、猫柳の膨らみに足を止めるようになって変わった。歩くこと自体が楽しく、歩けない日はストレスが溜まる。ああ、向かいの犬もこういう気分なんだろうなあ(笑)

暮らしの環境『衣食住』も、楽しいか楽しくないかが基準。衣服も食材も家屋も自分らでこしらえることは出来ないけれど、そこに「何を求めるのか」が大事だと思う。
中学生の時、街で紙問屋を見つけ、恐る恐る入店し薄暗い棚の奥に素敵な壁紙を見つけた。薄い黄緑色にそれより少しだけ濃いめで小さな樹木を三角形にデザインした凸凹のあるプリント壁紙。乏しい小遣いでは1枚しか買えなかったが。自分の部屋(といっても、壁に机を置いただけのコーナー)の土壁に畳1枚分の『環境』を作り興奮した。そこだけ明るい光が差したような。これ、与えられた環境のどこかに自分の思いというか感覚を重ねたい、という願望なのだろう。(次回に続く)


昨日、山之口莫の詩集を読みたくて読んだ。『生活の柄』と『ミミコの独立』は少し知っていたが、「何度も読める詩」だと思った。「僕ですか?これはまことに自惚れるようですが びんぼうなのであります」、面白いなあ 画像は居間の片隅ジャングル(笑)水曜日に水をやる。冬寒い吹き抜けだけれどパキラもポニーテールもアボカドも喜んでいる。

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アマリリス描く

2023年04月10日 | 図工・調理

やっと咲いてくれ、2週間ほど楽しませてくれて今日終ったアマリリス。毎年、君は凄いな。32年間毎年毎年、「わたし、やるべきことを今年もやってますよ」と告げてくれる。コロナの3年間初めて咲かなかったのは自粛していたからかなあ。なんの自粛だったのかなあ。

 

クレパス、鉛筆で描き、PCで取り込んで印刷したものに色鉛筆で加彩。形が精妙、花粉のつき方も面白い。

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【揚げ餅】だし醤油味

2023年04月08日 | 図工・調理

これ、大好き。サクサク感と醤油味がたまらない。欠点は食べ始めると終われないこと。長所は、食のガマンを教えてくれること。

波風氏が市販の切り餅を包丁で薄く切る、ザルに乗せて1週間。皺が見える頃が揚げ時。それを、ママヨさんが180°の油で揚げ、使わない納豆についてくる醤油を熱いうちにふりかけて出来上がり。いわゆる『江戸揚げ』、「きっとこんなふうにしたら、こんなふうになるのじゃないかな」でやってみたら想像通り、というかそれ以上。「作れた、食べれた(これ、北海道方言)」が嬉しい。

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