波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

理屈と気持ち 2

2024年05月10日 | 日記・エッセイ・コラム

(前回『理屈と感情』から続く)
老いると理屈より感情が先行する。歳とって丸くなるのはメタボ胴回りか、投げやり世捨て人、もしくは軽度認知症の始まりで、少しでも「嫌だな」と思うと若い時より長~く深~く(大原麗子のウィスキ-のCM思い出す)心に留まる。「好きだな」もやっぱりそうで、小難しい理屈世界より感情世界に身を置く方が楽なのだ。それは価値観が好き嫌いだけになりかねないが、他人に迷惑をかけなければ許される。

その価値観取得可能世界に住民票持てる高齢波風氏だが、「何が正しいのか」は分からなくても分かりたいと願う美学は持ちたい。そうしないと「俺は偉い、なぜ周りは馬鹿なのか」と一人鬱屈し世間を敵にしかねない。その前に、自分の馬鹿さ加減に気づきたい。まっとうな世界観、正当な価値観、客観公平な判断力に近づきたい。

だがこうも思う。筋の通った感情は、人間味無い道理より上質。優れたアートに心惹かれるのもそういうことだね。「理屈と気持ち」が「理屈と感情」「理屈と感覚」の話になったが、この2つの視点でものごと判断できることが老人らしい知恵かもなあ。そうすれば「人間味ある理屈」と「理屈に沿った感情」に近づける。これ波風氏の願う暮らし方のセンス、ママヨさんと子どもたちにはわかってもらいたい「ウチワのセンス」。


画像はうちの団扇だけど、ウチワのセンスにつなげたくて。横の大判広辞苑、新解さんが?の時にヨッコイショと引く 畑に堆肥まく。汗かき面倒で嫌いな風呂に昼間入る。ウーム、キモチイイ。ママヨさん、友だちと花見。晴れて風無いだけで嬉しい 前回紹介の『魔の山』のテキスト読み始める。

コメント

理屈と気持ち

2024年05月08日 | 日記・エッセイ・コラム

言ってることは正しいし自分の間違いも分かったけれど、その言い方が気にくわない(だからあなたの言うことはききたくない)と言われたことがある。若い時だ。「教え方が下手だから分からないことを聞くのが嫌だ」とママヨさんから言われる、今現在(涙)。正しく、筋が通り、理屈にもあってるのに。理屈への屁理屈の反逆みたいに思っていた「理屈:感情」、今は違うな。

昔のことだが、中学生に「教え方:人間性」を聞いたら、当然だが「教え方が上手くて人間的に良い」が一番で、「教え方も人間性も悪い」が最悪。「教え方が下手だけど人間性は良い」が低学年では上位だが、中3は「人間性は悪いが教え方は上手い」が圧倒。わかるなあ(笑)。時と場合、立場の違い、必要性などで感情は揺れ、それは道理と感情の関係も似ている。「こいつは嫌な奴だなあ」の「こいつ」を、こんなふうに2極に分解して吟味すると、感情的嫌さ加減を理性的鼻つまみ加減に昇華できる。(長くなりそうなので2回に分ける。後半は次回に)


TVドラマ『舟を編む』の編集者の仕事ぶりを思い出しながら辞書を引く。近くに『勘定』あり、心より損得で動く人間性もあるなと思う  いつかは触れてみたかったトーマス・マン『魔の山』をNHk『100分de名著』開始。急いでテキスト発注、読めないが近所をうろつく感じも悪くないPC操作で困っていたママヨさん、「勝負の時が来た」と面倒がらずにキーボード使い「こうやれば良いよ」と静かに伝える、教えるでなく。

コメント

静かな連休

2024年05月05日 | 日記・エッセイ・コラム

憲法記念日に日本国憲法前文を読む。毎年そうしている。ママヨさんが自分の手帳型冊子、立男が井上ひさし著『子どもにつたえる日本国憲法』、朝食後の食卓で静かに読んだ。

 

憲法は交付から今年77年目、人間の歳なら喜寿。もしかして運よくうまくうまくいったら、波風氏とママヨさんは戦争を経験せずに生まれ、戦争知らずに亡くなることができるかもしれない。江戸時代末から太平洋戦争敗戦まで戦争がずうっとあった国。憲法9条を変えない方が良いと答えた人が61%(昨年55%)で、変える方が良いが32%(同37%)、9条があるから戦争をしないですんでいるかに76%が「共感する」で「共感しない」が21%と朝日新聞調査。多くの庶民が、キナ臭いのはごめん、憲法改悪は「新しい戦前」の準備と感じている。

子ども人口(15歳未満)が2943万人(1950人)から1401人(今年)、人口に占める割合が35.4%から11.3%になった、43年連続減と総務省。このままいくと、介護や福祉医療の枠組みは維持できなくなり、戦争で死ななくても絶望的な未来を感じながら永眠することになりかねない。
憲法前文に、誰もが賛成し納得できるこの国のあり方、作り方が書いてあった。自分のものの見方や考え方をしゃんとさせる言葉があった。嫌な予感は、子ども大事にしない国と老人を疎かにする国は亡びるということ。

ママヨさんとヨモギ採りに出かけ、目当ての生育地が散髪されたようにきれいさっぱり草刈りされ、車中の筍ご飯握りの昼食で帰ってきた。この街随一立派な山桜が桃色一色に染まっていた、素敵な市営の共同墓地も初見学。当地を眼下に見渡せるこの丘に道外ナンバー車もたくさん来ていた。


アイスクリームメーカーを買う。こういうのはママヨさんに相談しない(笑)。冷凍庫で冷やし生クリーム、牛乳、砂糖、バニラエッセンスで20分作業。ハーゲンダッツモドキは材料費がけっこう高くつくが安全安心。但し脂肪過多健康不安あり(涙)。波風食堂で供せるレベル。

コメント

分かりやすい今頃

2024年05月01日 | 日記・エッセイ・コラム

ずうっと前に貰った原木から、椎茸がニョキニョキ生えてきた。昨年末、期限切れの椎茸菌を半額で売っていたので、「出なくてもともと」と椎茸菌打ち込み済み原木プレゼントしてくれた方を思い出し作業した。蕗、笹の子、ウド、写経とかパークゴルフの高得点記録なんかを(笑)玄関にそっと置いてくれた、アンモナイトの化石も新居祝いだと持ってきてくれた。このブログに『ごんぎつね』みたいだと何回か書いた。原木椎茸は歯触りも味も格別。噛みしめながら鉄人と言われていたのに突然倒れて転居されたこの人のことをずうっと忘れないぞと思った。

トマト缶が150円超え。先月まで110円、ピザトースト用トマトソースに欠かせない。花林糖『鬼太鼓』も220円が260円に。キャベツも白菜も大根も野菜全部が手品のように突然高くなった。ハマボウフウくれた近所の知人は、店毎に日常使いの商品価格を記録し比較しているという。円安で昨年の100円は今80円の対ドル貨幣価値、お札をじゃんじゃん刷って景気高揚詐欺のアベノミクスが暮らし破壊の元凶を誰にでも分からせる。たまのご馳走は知人からの貰い物食材の波風家、「店ごと価格一覧表」作って楽しんでみよう。体重と血圧みたく可視化が面白いし役に立つ。

庶民を騙し続ける政治最大の罪は、庶民どうしが疑心暗鬼にされること。心しているのは「ここまでされても黙っているとは」と不信感を持たず、「身近な困っているどうしで助けあって暮らしたい」を忘れないこと。当地に当国を動かす権力持ちはいない、ただただ庶民しかいない。刻刻と人口減の足音響く中で。
衆院3補選の結果、遠く離れていても心は同じと嬉しかった。世の中のこと、政治のことを少し知るようになり半世紀、今時期ぐらい誰がどんな悪さしているのかが分かりやすいことは珍しい。既に教育界に若者は近寄らず、「新しい戦前」の形が見え始め、年金暮らし・生活目線の主夫立男には「これ以上悪くなりませんように」と願うしかないが、自分もこの国も「きちんと自立しなければかなり本当にヤバイ」と思っている。


ママヨさんと花見の下見で近所の公園まで歩く。ドーナツとお茶(エンゼルクリーム&オールドファッション&「おーいお茶」)いただきながら花芽確認し、バス帰り予定止め徒歩帰宅。久しぶりの1万歩越え  まだ当地は寒い。昨年の種苗作業が20日過ぎ確認し、そうだよなあ、店頭に出ている苗に振り回されちゃいけないなあ、の心。来週、雪模様のよう先月の読書会、参加者2人。「そうだよなあ、世間は連休だもなあ」と対面でなく直角の位置に座り真面目に交流。

コメント