波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

普通の朝

2024年06月13日 | 日記・エッセイ・コラム

イチゴの苗に白い花、ズッキーニに未だ早い黄色い雄花が咲いた。雨予報が消え1日くもりの今日。玄関の戸を開けたら熊がいるかもしれないと少し不安な感じで家の周りを廻る。雨音聞きながら寝床についた昨晩、苗を不織布で被って良かったなあ、今週も20℃届かないからしばらく外せない。

波風食堂の床とウッドデッキの塗料が禿げていたから塗ってやろう。腕時計の金具が外れたから皮革用接着剤で治しておこう。居間の照明器具が裸のままだから和紙で作ってやろう。借りてきた川本三郎の映画評論と独り身のエッセイ、椎名誠の写真集を開いてみよう。

食パンと珈琲とヨーグルト+果物の朝食を1年以上。時々、野菜スープと卵。これが定番の朝。前まで、ご飯とパンが半々で、お粥も。体重も血圧も1年間ほぼ変わらず、正常値が続くようになったのは、食べ過ぎ注意と歩く暮らし方だと思う。朝食の時、体調を話すことで昨日を振り返り、1日の計画を言葉にする。今日も身体が疲れ過ぎない家事体験と胃にもたれないご飯を摂れますように。


画像は人参とキャベツとジャガ芋のスープ、果物はいただきものの西表島パインと定番バナナとキウイ、それに10個で140円だった小さな卵を茹でて。「粉が足りない」市販食パンは小指の先ほどのバターを乗せたトースト。嬉しいのは、昨日届いた波佐見焼の珈琲カップセット。気持ち良い重さと清潔感と実に庶民的値段 が嬉しい 雨が上がったから草むしりをしよう。無心の時間の楽しみは老いの特権。

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非対面の契約時代2

2024年06月10日 | 日記・エッセイ・コラム

急速に変化する買い物の仕方(=契約方法)は、老人に不安と孤立を増している。昨年末、ママヨさん単独の東京往復、行きも帰りも欠航遅延し、帰りは羽田から離陸はしたが途中の札幌で下ろされ一泊。宿泊証明と便変更の手続きは悪天時のTVニュースの長蛇の列の通りスマホでなく対面対応。面倒で肝心なところが結局は人対人。「スマホの電池切れでスマホショップ探しも、長距離バス乗り場探しも白髪頭をチラッと見た人みんなが親切に教えてくれましたよ」とJRも止まった猛吹雪の中札幌から帰ってきた。ここで一句、スマホより白髪役立つ悪天候。

投資詐欺にあう老人、「なんてお金持ちなんだろう」、「顔見たことも無い人をどうして信用できるのだろう」と不思議に思う。コツコツ貯めた老後用の貯蓄(子どもらに残す分も含む)がどんどん目減りし、病気と介護の不安、相談相手のいない人間関係(困っても人に聞かないのが老人特有のプライド)。そこに「信用できそうな有名経済評論家」を名乗り、オレオレ詐欺と違う優しく親切ごかしの巧みさでボタンぽちっに誘導し不安老人をまんまと釣り上げる悪さはなかなかのもの。失ったお金もだが家族にも周囲にも、何より老い先短い自分への信頼を失うのが最も怖い。スマホやPC使える方々だから時代の流れに乗っているという思い込みがアダかな。無策隠しに国をあげて投資、トウシと騒ぐ風潮も問題。

解決策は無い。ケイタイを「話するだけで金をとる美味い商売」とビートたけしが昔言っていたが、楽は上手に金を取る技術の開発次第で、それはどんどん進化し、そこに新しい契約方法とセットで詐欺方法が生まれている。噛みしめたいのは「便利は不便、不便は便利」の鉄則。だがなあ、楽は気持ち良いし、不便は面倒だしなあ。騙されない方法は無いが、「今、俺は楽している、楽しそうだ」という心を覚えた時が危険のシグナルかもなあ。(言い足りないが、ここまでしか書けないので終了)


画像は、だいぶ前に俎板に彫って叱られた伊藤重吉の詩文。宗教的解釈はできないが、地に足をつけて暮らす感覚を言葉にするとこうなるのかあ お茶を飲む茶碗やカップ以外は、無印や百均の白い食器を使っている。これは当分変わらないが、ママヨさんも波風氏も染め付け(白地に青か赤)が好きだと分かった。色模様と白の中間にある色模様柳宗悦に触れるTVを見たり、長期のラジオ番組がるのを知る。『民芸』の人だけでなく、その大もとの宗教の人、思想の人を知る機会だな。

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非対面の契約時代

2024年06月09日 | 日記・エッセイ・コラム

飛行機のチケットをスマホで購入し、スマホ画面の四次元コードで荷物預かりや搭乗は未だ違和感がある。少し前はPCで印刷したチケット、うんと前は旅行会社窓口で厚紙のチケットを受けとった。
欠航や遅延状況も旅先ではスマホが無ければひどく面倒で、「なんでもかんでもスマホ、スマホ持たない、持っていても使えない老人はどうするのよ?」と思っていたら、波風氏のご同輩高齢者も9割は持っていると新聞で読み、もうそういう時代なのだ。

車の給油もリッター15円違うしカードポイントもつくのでこの頃はセルフ給油。スーパーもポイントのつくセルフレジを導入している。テレビを新調した。前のはおっかなびっくりジャパネットタカダ、今回は同じ通販のアマゾン。電気カミソリもパンツもシャツもズボンも上着も帽子もお気に入りの足袋形靴下もことごとく通販。商品契約が非対面で、ボタンぽちっと一発完了はいつまで経っても不安残るが今のところ事故無く、だんだん財布のヒモが緩くなってきた感じ。

担当者に一切お任せから、何から何まで自己責任契約の今。商店まで行って店員さんに「○○を△の量下さい」と育った昭和生まれは、店内を自由に歩き回って手に取り欲しいものをカゴに入れて一括清算するスーパーに驚嘆したものだがそれが普通となり、カゴ入れお客か通販お客の選択が日常の今。(次回に続く)


画像は、スノーフレークと鉄瓶。「外はどんな具合なんだい?」「まだまだ寒くて震えているわ」なんて対面会話(笑)。珈琲と白湯のために毎朝必ず1㍑湧かす鉄瓶、スノーフレークは一握りの苗が今は一抱えほどの茎に生長 くどうなおこ作・松本大洋絵の絵本『「いる」じゃん』、くどうなおこさん「うれしいなあ。松本大洋との合作って」、母と子が辿り着いた新境地と帯に。代表作といえるだろう松本大洋作『Sunny』を再読した直後もあり感慨深い。8年前にこのブログに載せた詩『あいたくて』をあらためて読む。

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励んでるちゅうの

2024年06月04日 | 図工・調理

手作りアイスクリームの商品名(販売予定はありませんが)を、ずうっと考えていた。草むしりの時も、珈琲を淹れていたときも、今が盛りに白く清潔に咲きほころぶ庭の朝鮮ツツジを眺めていたときも。ふっと浮かんだ某高級アイスクリーム(本拠地米国では一般品らしい)の名称浮かび、「ハーゲン」は「励んでる」に移り、後半の「ダッツ」の扱いに時間を要した。ダッツ→ダッタラ→ダッテイタ、どうも今ひとつと思っていたら→「ダッチュウノ」が天から下りてきた。これだな、これしかないな(笑)。

 

生クリーム、黄卵、牛乳、砂糖、バニラエッセンスのみ、添加物皆無の安全安心冷菓。ママヨさんに「糖分取り過ぎは糖尿再発しますよ」と白い目で見られつつ、冷凍庫で冷やし切ったアイスクリームメーカーで20分、ちゃんと出来る面白さ、そしてママヨさんと言葉交わさず味わう。言いたいことがたくさんある波風氏も黙ってスプーンを口に運ぶ。作る時は楽だが、片付けるのは2倍ぐらい面倒(涙)。次は、また抹茶やってみるかな、苺にしようかな、ママレード入れてみよう・・・・欲望に忠実に励む波風氏である。


「だっちゅうの」は、20世紀末の女性2人のお笑いタレント『パイレーツ』のギャグ。昔のことだが、「だっ・・・」を呼び水にすーっと浮かぶ言葉世界の不思議 前回ブログからずうっと考えていたのは、スマホ・カード社会に翻弄される老人。恩恵格差社会、孤立孤独社会で老人は失意と焦燥に追い込まれざる得なくなっている気がして公式裏ブログを『教えて貰った言葉2(入学辞退)』で更新。

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