ごめんねアトム(T-T)

＊生後1年、ついにこの日が…

昨年9月、勤務先浜松町の雑居ビルの谷間で運命的出会いを果たしてから早1年―。
飼い主の顔を見れば餌の催促、人が口にするものは何でも奪おうとする食い意地の汚さもなりをひそめ、ドタバタと落ち着きなく走り回っていたのがウソのように身のこなしもすっかり優雅になりました。
ベランダから外と屋内を自由に行き来する先住ニャンコを横目に見ながら、決して軒から下へは下りようとしないおぼっちゃまぶり。
最近はルイちゃんにもちょっかい出さなくなったし、ツヤツヤの毛並みにスラリとスレンダーな体つき、トイレの砂を選り好みする繊細さなど、今や生まれながらの家猫も真っ青の箱入りくんです。

家に発情する雌猫がいない＋外へ出ないということから去勢手術は見合わせていたのですが…。
先週の金曜日、ついにアトムくん、玄関の引き戸に爪を掛けてお外へ出ることを覚えてしまったのです
まさか外に出ているとは思わず、出勤のために自宅を出る7時から帰宅時間の20時まで締め出してしまいました。
ご飯タイムにアトムの姿が見えないことがあんなにショックだとは！
すぐさま懐中電灯を手に近所を捜索したところ、なんと裏のお家（建て直し中で無人）の庭先でこの世のものとも思えないような声を張り上げて鳴いていました。
それなりに怖い思いもしただろうに、一度覚えちゃうとダメなんだそうですね。
家は昔から危機管理が甘く、玄関のカギは人がいる間は開けっ放しなので、気をつけてはいてもついつい掛け忘れちゃうんです。
で、万が一長時間外にいた際、よその猫との接触を案じてついにωを取っちゃうことに。

幸い翌日が土曜日だったので、すぐに近所（徒歩0分！）の動物病院に予約、朝イチで連れて行きました。
何の疑いもなく自ら洗濯ネットに入ってくるアトムの無邪気さに胸がズキズキと痛み、オトコノコだし、夕方には迎えに来れるのかと思ったら「明日の朝までお預かりします」と言われ、さらに落ち込みました。
もともとニャンコの避妊・去勢については、仕方がないことと痛感していながらも、強烈な罪悪感に苛まれる行為でもあり、出来ることならしたくなかったです。
立派なωなのに…。
かわいそう
ごめんねアトム。
きっと心細いよね。
私のこと恨んでるかなぁ。
もう、1日があんなに長いと思ったことはありません（しかも休日なのに）！
目の届くところにアトムの姿がないことがあんなに寂しいなんて!!
もしいなくなっちゃったらペットロス確定だなぁ。

今朝、無事に抜糸してきました。
こんなにしぼんじゃって…（毛まで剃られちゃって）カワイソス

で、翌日無事帰還したアトムはというと、ビックリするほど変化ナシ…。
すごく深刻に受け止めていた私はいささか拍子抜けしてしまったのですが。

まぁ浜松町→逗子を、洗濯ネットに入れられた上、さらに手提げ袋に押し込まれて移動、その後お腹にいたコクシジウムのせいで狭いケージに3日間閉じ込められ―という、辛い？体験ですら全くトラウマになっていないノーテンキなツワモノですから。
しかもスキあらば屋外へ脱出しようとする行為まで相変わらずなので、まったく油断は出来ません。

あ、1週間観察していてわかったのは、玄関からしかお外へ出られないらしいこと。毎日のようにベランダへは出ているのに、なんだかマヌケじゃありません？
どうもベランダから見下ろす世界と玄関を出たところにある世界とは、彼にとって別のものらしいのです。