娘の嫁ぎ先のお母さんが、手編みのマフラーを送ってくれました。私と妻と、ペアの色違いで、首に巻いた時に片方の中ほどに穴があいていて、そこにもう片方を差し込んで使うタイプです。あまり長くなく、また軽くて使いやすいです。マフラーをしていると首まわりが暖かく、屋外はもちろん、屋内でも部屋が暖まるまでは手放せません。英語では首に巻くものはみな「スカーフ」で、マフラーというのは車の消音器のことだそうですが、なに、英語的に正確に話さなければいけない場面はもうないでしょうから、頑固にマフラーで通しましょう(^o^)/
そういえば、私が小さい頃、昭和の老人たちは「首巻き」と称して毛織のマフラーを首に巻いていたものでした。暖房が今のように充分でなかった当時、火鉢だけでは寒かったでしょうし、着膨れて首巻きをして、極寒の季節を乗り切ろうとしていたのでしょう。全館暖房、床暖房の家は別として、昭和の住宅は断熱性能は今一つです。マイナスの気温の時には、今でも明け方の室内温度は10度以下になります。最低気温がマイナス10度などという場合には、未明の室内の温度がようやくプラスということもあります。タイマー点火できる温風ヒーターや寒冷地用エアコンのありがたみを感じます。
マフラーの話に戻ると、私が使ったことがあるマフラーも時代の流行がありました。
- 1970年代 首に巻くと両端が地面に届きそうなくらい長いタイプが流行りました。若者のかっこよさ重視です。
- 1980〜90年代 結婚式などにおよばれするときは、襟巻きをコートの中に入れるオーソドックスなタイプを使っていました。カシミヤなので虫に食われないように保管に気を使いました。
- 2000年代 妻が編んでくれた、あまり長くない手頃な長さに首に巻きつけるタイプを愛用しました。
- 今回 片方の端を他方の穴に通すタイプ。軽くてずり落ちないのと肩が凝らないのがいい。
マフラーを首に巻いて生活してもおかしくない年代になったのだなあと苦笑。そういえば、昭和30年代の昔、あのジイさんたちはみな60代。70代はきわめて珍しく、80代はもっと希少価値だったような気がします。うーむ、私もエリマキトカゲならぬ襟巻きをしたシーラカンスの仲間に入りつつあるのかもしれない(^o^)/