わが家の浴槽は、2016年に母屋をリフォームした際に設置したもので、使い始めの頃の小さなトラブル(*1.2)を解決しながら、すでに9年目に入っています。ところが、このところお風呂の残り湯というか残り水がいつの間にか空っぽになっているときがあります。意図的に抜いたわけでもなく排水栓は閉まっているのにもかかわらず、空っぽになっている。これが毎回同じように起こるのであれば原因の特定も容易なのでしょうが、どうも不定期というか不規則というか、空っぽになっていることもあればならないときもあるという、いちばん厄介な状況です。
夏場であれば、水を抜いて浴槽を洗うのにひと手間省けてむしろ良いのかもしれませんが、このタイプのお風呂は外気温が零下になって冷えている時には残り湯(残り水)を循環させて凍結を防止する仕組み(*2)のために、浴槽が空になっているとボイラーが凍結して致命的なダメージを受けてしまいます。そこで、本腰を入れて観察してみました。気分は小学校の自由研究、題して「お風呂の水もれの研究」です。
まず、状況を整理してみます。
- 空になるときは、写真のように満タンに水を張っても、4〜6時間後には空っぽになってしまう。
- しかし、空になるときもあればならないときもあることから、浴槽の破損による水もれとは考えにくく、排水の仕組みのどこかに問題があるのだろう。
- 排水口の付近と排水栓を開閉するプッシュボタンまわりの不具合が考えられるが、まず排水口・排水栓の付近を徹底的に調べて、それでも改善されなければプッシュボタンの方を疑うことにしよう。
このような方針を立てて臨みました。その結果、わかったことは、
- 排水キャップを取り外した時に、円形の車輪のようなプラスチック製の部品があり、これが回転することで渦巻き水流にしてスムーズに排水するようだ。この「排水コア」という部品の一部が破損した。髪の毛などが流れ込み、キャップの気密性を阻害していた可能性がある。
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- そこで、「排水コア」という該当部品を購入して新品と交換したら、しばらく水もれは収まったように見えたが、再び空になる事態が発生した。原因は排水コアではなさそうだ。
- 排水キャップがきっちり取り付けられていないことがあるのではないかという疑いがある。排水キャップをした後にボタンを閉じ、シャワーから水を少し入れてみて、コポコポ音や水の減り方で水もれがないかどうかを確認してから注水することで、なんとか浴槽が空になってしまう事態は回避できる。
ということのようです。これ以上、現象が再発するようなら、施工業者に連絡して専門的に調べてもらう必要がありそうです。
排水栓のような部品の耐久性がどのくらい信用できるものなのか疑問もありますが、プッシュボタン等と連動してセンサーが作動し、給湯ボイラーの燃焼や保温をコントロールするというのは、便利になった反面、厄介な不便をも内包するようになったのだなあと、昭和の浴槽のクサリ付きゴム栓の時代を懐かしんでおります(^o^;)>poripori
そうそう、破損した排水コアは、やんちゃ猫・李白の良いおもちゃになっています(^o^)/
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