ベルリオーズの「幻想交響曲」は、ごく若い頃はともかくとして、近年は自分から積極的に聴こうとする曲ではありませんでした。実際、自分で持っているものは、ショルティ指揮シカゴ響によるLPとCDだけで、当ブログのごく初期に記事にした(*1)記憶があります。
ところが、少し前に、ピエール・モントゥー指揮ウィーンフィルによる1958年の録音や、レナード・バーンスタイン指揮ニューヨークフィルによる1963年の録音などが、著作隣接権が切れてパブリックドメインになり、自由に聴くことができる(*2)ようになりました。そうなると、ショルティとはまた違った演奏・表現を聴いてみようかという気持ちになるのが不思議です。
モントゥー盤は、わりに上品な部類の「幻想」でしょうか。とくに、ロッシーニ風の早口言葉のようなところなどは、軽みがあってよく似合っています。繰り返して聴くのに良い、ほどよく肩の力を抜いた、疲れないタイプの演奏かもしれません。また、録音の方も、この年代としてはたいへん明確・良好です。
一方、バーンスタイン盤。なるほど、聴いておもしろい演奏です。モントゥー盤と比較すれば、若い芸術家の「幻想」もかなりホラー的要素があります。荒野の風景などの描き方は、かなり不気味さを表現しているようです。
パブリック・ドメインになっている「幻想交響曲」には、このほかにシャルル・ミュンシュ盤などもあるようで、これも聴いてみたいものです。
うーむ。こんな贅沢な聴き方は、若い頃には考えもしなかったぞ。だいいち、モントゥーとバーンスタインとミュンシュを聴き比べるなんて、キングとCBSソニーとビクターのレギュラー盤LPをそろえなければいけなかったのですから、懐事情でとてもムリ(^o^)/
ありがたい時代になったものです。
(*1):ショルティ指揮シカゴ響の「幻想交響曲」を聴く~「電網郊外散歩道」2005年4月
(*2):クラシック音楽へのおさそい~Blue Sky Label~、等
ところが、少し前に、ピエール・モントゥー指揮ウィーンフィルによる1958年の録音や、レナード・バーンスタイン指揮ニューヨークフィルによる1963年の録音などが、著作隣接権が切れてパブリックドメインになり、自由に聴くことができる(*2)ようになりました。そうなると、ショルティとはまた違った演奏・表現を聴いてみようかという気持ちになるのが不思議です。
モントゥー盤は、わりに上品な部類の「幻想」でしょうか。とくに、ロッシーニ風の早口言葉のようなところなどは、軽みがあってよく似合っています。繰り返して聴くのに良い、ほどよく肩の力を抜いた、疲れないタイプの演奏かもしれません。また、録音の方も、この年代としてはたいへん明確・良好です。
一方、バーンスタイン盤。なるほど、聴いておもしろい演奏です。モントゥー盤と比較すれば、若い芸術家の「幻想」もかなりホラー的要素があります。荒野の風景などの描き方は、かなり不気味さを表現しているようです。
パブリック・ドメインになっている「幻想交響曲」には、このほかにシャルル・ミュンシュ盤などもあるようで、これも聴いてみたいものです。
うーむ。こんな贅沢な聴き方は、若い頃には考えもしなかったぞ。だいいち、モントゥーとバーンスタインとミュンシュを聴き比べるなんて、キングとCBSソニーとビクターのレギュラー盤LPをそろえなければいけなかったのですから、懐事情でとてもムリ(^o^)/
ありがたい時代になったものです。
(*1):ショルティ指揮シカゴ響の「幻想交響曲」を聴く~「電網郊外散歩道」2005年4月
(*2):クラシック音楽へのおさそい~Blue Sky Label~、等