電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

演奏会と咳

2021年12月25日 06時00分47秒 | Weblog
クラシック音楽の演奏会で特徴的なのは、演奏が始まる前の集中力を感じさせる静けさと、楽章間の、一斉に起こる「エヘン、オホン」という咳払いです。これが大都市部で、しかも演奏中に咳き込んだりしたら大変です。周囲から白い目で見られるだけでなく、コロナ禍の昨今などは「この野郎、なんで来たんだ!」と言わんばかりの鋭さで睨まれかねません。うっかりすると終演後につかみあいの喧嘩になったりして(^o^)/ さすがに山形の聴衆の皆さんはもう少し寛容で、「しょうがないなあ」くらいの感じで受け止めているように思いますが、咳き込むのは歓迎されないことは間違いないでしょう。

近ごろは、風邪を引いたら無理に職場に出なくてもよい、いや、出てはいけない、というように変わりつつある昨今、もちろん演奏会も無理して出かけることはありません。山響の定期演奏会でも、これまで何度か風邪で欠席したことがありますから、その点では大丈夫です。ところが、困ったことに風邪でなくても咳が出ることがあるのです。例えば喘息。

ぜんそくの背景にはアレルギーがありますので、花粉だとかホコリだとか、あるいはちょっとした室温や湿度の変化で咳が出ることがあります。ホールの温度が上がってエアコンが入った直後などは危険です。ピアニシモの一番いいところで咳が出そうになるのを、顔を真っ赤にして我慢しているのはちょっとかなりツラい。演奏・音楽からは意識が離れざるを得ません。ハンカチで音量を下げてこっそり咳払いをして喉にからまるタンを出してしまえば、スッキリして何食わぬ顔して音楽・演奏に意識を戻せます。

そんな咳を防ぐために、ふだんの喘息治療のほかにいろいろな対策をとっていますが、まず「のど飴」「トローチ」などを持参し口に含んでいること。気温や湿度の変化はマスクでかなり緩和できます。あとは水分補給でしょうか。健康な呼吸器系をお持ちの方々には想像もできないかもしれませんが、喘息持ちの演奏会通いというのは、けっこう気を使うのです(^o^)/



で、演奏する側の立場から、こんな交響曲「咳」が作られたのだそうな(^o^)/

the coughsymphony (by loriot - the best german comedian!!!)


うーむ、誇張された笑いの中にも、心がえぐられてズキッと痛む面があるような気がするぞ(^o^)/

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