先日、修正テープの詰替え用カートリッジを購入してきた時に、ステーショナリー・フリーマガジン『Bun2』2024年12月号をもらってきました。今号の特集は、
2024年Bun2大賞〜読者が選んだベスト文具30発表
というものです。Bun2 大賞の結果は、大賞が「ウカンムリクリップ」、2位が「本に寄り添う文房具」で、いずれも本を開いたままにしておけるというのが特徴です。
考えてみれば、昔の「ちゃんとした本」は製本がしっかりしていて、表表紙と背表紙とをしっかり開くように指で抑えてクセを付けてから本文を開くようにすると、自然に開いたまま保存できるようになるのでした。それが、接着剤で固めるような簡易な製本が増えて、こうした「開けたままにして置ける」道具が必要になったということで、むしろ製本文化の衰微を憂うべき事態なのかもしれません。
これに対して第3位は、Jetstream の新インクのボールペンで、話題性が高かったけれど新鮮なインパクトの点でやや弱かったということでしょうか。以下、30位までありますが、実際に買ってみたのはコクヨの水平に開けるノートくらいで、実際にはまだ使っていませんのでノーコメント。ブングジャムの文具放談も面白く読みました。
◯
むしろ、「今年使った中で一番ありがたかった文具」という観点から「私的文具大賞」を選んでみると、「両親、祖父母とゆかりの人々の記憶」をまとめた(*1,*2)際に使った次の2点が印象深いです。いずれもすでに定評のある製品ですが、
- コクヨ レポートメーカー
- MAX ステープラー Vaimo11
結局、むりに自費出版するまでもなく、20冊ほど作って親族等に配り、懐かしく喜んでもらえたようで、文具が実際的に役立った形でした。
(*1): 『両親と祖父母とゆかりの人々の記憶』はどのように書いたか〜「電網郊外散歩道」2024年7月
(*2): コクヨの「レポートメーカー」で簡易製本し小冊子を作る〜「電網郊外散歩道」2024年7月