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通勤の音楽として、1枚のCDを繰り返し聴くスタイルから、USBメモリに収めた多くの録音を次々に聴くという、いささか浮気なスタイルに変化してきていましたが、このところはだいぶ落ち着いて来て、じっくりと聴くスタイルが戻ってきています。今は、ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団による1960年の録音から、ヴィヴァルディの協奏曲集「四季」を聴いております。とりわけ、春の陽射しでぽかぽか暖かい日に聴く「春」は、なんとも豪華で豊かな響きで、このコンビの美質を味わうことができます。
第1楽章:アレグロ。言わずと知れた「四季」の冒頭の音楽。なんだか華やかでウキウキした気分になってしまいます。各曲につけられたソネットの意味は、こんなふう(*1)らしい。
第2楽章:ラルゴ。いかにも眠気を誘うような、かなりゆったりしたテンポです。
第3楽章:アレグロ。再び華やかで喜ばしい雰囲気が戻ってきますが、ソロ・ヴァイオリンの活躍もいかにもこの時代らしく、上品でハメを外したりしません。
曲名を正確に言えば、「和声と創意への試み」作品8の第1番となりましょうか。近年は、速いテンポと歯切れよいリズムで演奏される小編成団体の録音を聴くことが多くなっていますが、たまにはこういう昔ながらの「ゴージャスな」演奏も良いもので、捨てがたい味があります。こういう録音が、パブリック・ドメインになって公開(*2)されるようになっているのですから、すごい時代になったものです。
■オーマンディ指揮フィラデルフィア管(1960)
I=3'21" II=3'32" III=4'12" total=11'05"
■マリナー指揮アカデミー室内管
I=3'10" II=3'28" III=4'36" total=11'14"
■イタリア合奏団(1986)
I=3'14" II=2'36" III=3'55" total=9'45"
■イタリア合奏団(1996)
I=3'15" II=2'44" III=3'59" total=9'48"
アカデミー室内管は、フィラデルフィア管のようなフル編成の大オーケストラではありませんが、演奏時間を見ると、オーマンディに近いです。これは、明らかにマリナーの考え方が、オーマンディと同時代のものであることを意味するものでしょう。イタリア合奏団の場合は明らかにテンポが違い、古楽奏法の影響を受けた時代の刻印を感じます。
(*1):ヴィヴァルディ「四季」につけられたソネットの訳
(*2):例えば クラシック音楽へのおさそい~Blue Sky Label~ など。
第1楽章:アレグロ。言わずと知れた「四季」の冒頭の音楽。なんだか華やかでウキウキした気分になってしまいます。各曲につけられたソネットの意味は、こんなふう(*1)らしい。
春が来てはしゃぐ
小鳥たちは陽気な歌でよろこび迎え
泉はそよ風の息吹に
やさしくこんこんと湧き出る
黒いマントで空を覆いつつ
気高い稲妻と雷が春の到来を告げに来る
口上が終わったあとに 小鳥たちが再び
魅惑的な声で歌い出す
第2楽章:ラルゴ。いかにも眠気を誘うような、かなりゆったりしたテンポです。
花咲き乱れる心地よい牧場では
小枝や草のそよぐ爽やかな音に
忠実な犬をかたわらに山羊飼いが眠る
第3楽章:アレグロ。再び華やかで喜ばしい雰囲気が戻ってきますが、ソロ・ヴァイオリンの活躍もいかにもこの時代らしく、上品でハメを外したりしません。
牧人のにぎやかなバッグパイプの音に
妖精たちと羊飼いが踊る
みんなの大好きな
光あふれる春の空の下で
曲名を正確に言えば、「和声と創意への試み」作品8の第1番となりましょうか。近年は、速いテンポと歯切れよいリズムで演奏される小編成団体の録音を聴くことが多くなっていますが、たまにはこういう昔ながらの「ゴージャスな」演奏も良いもので、捨てがたい味があります。こういう録音が、パブリック・ドメインになって公開(*2)されるようになっているのですから、すごい時代になったものです。
■オーマンディ指揮フィラデルフィア管(1960)
I=3'21" II=3'32" III=4'12" total=11'05"
■マリナー指揮アカデミー室内管
I=3'10" II=3'28" III=4'36" total=11'14"
■イタリア合奏団(1986)
I=3'14" II=2'36" III=3'55" total=9'45"
■イタリア合奏団(1996)
I=3'15" II=2'44" III=3'59" total=9'48"
アカデミー室内管は、フィラデルフィア管のようなフル編成の大オーケストラではありませんが、演奏時間を見ると、オーマンディに近いです。これは、明らかにマリナーの考え方が、オーマンディと同時代のものであることを意味するものでしょう。イタリア合奏団の場合は明らかにテンポが違い、古楽奏法の影響を受けた時代の刻印を感じます。
(*1):ヴィヴァルディ「四季」につけられたソネットの訳
(*2):例えば クラシック音楽へのおさそい~Blue Sky Label~ など。
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