電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

コクヨ株式会社『コクヨの結果を出す整理術』を読む

2020年08月11日 06時01分16秒 | -ノンフィクション
以前、単行本で出ていた『コクヨの結果を出す整理術』が文庫本になっているのを見つけ、買い物帰りに書店で購入して来ました。三笠書房の「知的生きかた文庫」という、何やら「こちょびたい」(*1)シリーズ中の一冊です。

Part 1 コンパクトにまとめる  001〜030
Part 2 わかりやすく分ける   031〜060
Part 3 気持ちよく使う     061〜080
Part 4 自由に楽しむ      081-〜100

という具合に、社内オフィスが定位置を持たない「フリーアドレス制」をとっている同社の流儀が、一般家庭の書斎に役立つ面がどのくらいあるのか疑問な面もありますが、まあ、それなりに面白かった。「キーボードは小さいものを選ぶ」とか「カバンの中身はA5でそろえる」とか、無難なところはすでに実践しています。しかし、中には「ん?」と首を傾げるような内容も。例えば

  • 書類は4枚を「1枚にまとめる」 これは、コピー機の編集機能を用いて、A4文書4枚をA4両面に縮小しようというものです。うーむ、実例では4枚の見積書を 4 in 1 で3枚減らすとあるけれど、4枚の紙を1枚にコピーするなら計5枚になって紙の無駄だし、画面上4枚分を1枚に縮小集約するのなら、もともとの画面が無駄の多い様式だったということなのでは。老眼世代には、縮小 4 in 1 などというと、情報量ゼロに近いかも(^o^)/
  • 「手帳兼ノート」を1冊持ち歩く B5サイズのバインダーにルーズリーフのノートを入れて、スケジュールもノートもこれ一冊で間に合わせる、というもののようです。スケジュールは Excel で自作し、打ち合わせの内容をノートに書くという運用みたい。同様のことは、現役当時に試みていましたが、仕事のバインダーを自宅に持ち帰らないようにしていましたので、結局はスケジュール管理用に手帳を別に持つ必要があり、二度手間になるため、手帳に一本化することになりました。

逆に、今更ながら「なるほど〜!」と思ったのは次の点です。

  • 分類は「その他」から始める はじめは何でもかんでも「その他」に入れておき、増えてきたら専用フォルダーを利用して区分していく、というやり方です。まあ、はじめは「音楽」「読書」「コンピュータ」「散歩」「Weblog」等で始めた当ブログが、「Weblog」の肥大化に伴いカテゴリーが独立していき、現在のように増えてきたのと同じ理屈ですね。

いや、整理術の前に机上の乱雑さを整理整頓することが先でしょう、とアホ猫(母)が言っています。まことにごもっともで(^o^;)>poripori

(*1):「こちょびたい」は、山形弁で「こそばゆい」「くすぐったい」のような意味。

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2 コメント

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なるほど (goosyun)
2020-08-11 20:04:57
【分類は「その他」から始める】
 確かにこれは、いい。
「なるほど~」って、うなってしまいます。
 PC内にフォルダ(ディレクトリ)を作るとき、
これでいきたいと思います。
 また、いい整理術ば、たねてから、おすえてけろちゃ。
(山形弁歌手「朝倉さや」さんの歌から仕入れた、
 えせ山形弁です)
     goossyun
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goosyun さん、 (narkejp)
2020-08-11 21:27:20
コメントありがとうございます。こういう本は、小さな発見があるのが嬉しいですね。「その他」の便利さとして、例えばブックマークで「misc」を作る、というのもあります。miscellaneous の略でしょうか、「雑多、いろいろ」というような意味だと思いますが、とりあえず misc に放り込んでおき、あとで増えてきたら独立していく、というような運用です。
朝倉さやさんの山形弁は、ほのぼのしていいですね(^o^)/
またいいアイデアめっけだら、紹介すっからな〜(^o^)/
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