電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

紙の博物館編『紙のなんでも小事典』を読む

2020年11月15日 06時01分13秒 | -ノンフィクション
講談社のブルーバックスで、紙の博物館編『紙のなんでも小事典』を読みました。香月美夜『本好きの下剋上』に刺激されて紙の作り方に興味を持ち、たまたま見つけたものを図書館から借りてきたのでしたが、意外にすんなりと読めました。「パピルスからステンレス紙まで」という副題のとおり、洋紙、和紙、その他いろいろな紙についての薀蓄を読みやすくまとめたものです。構成は次のとおり。

第1章 「紙頼み」現代社会――ますます必要になる紙
第2章 「漉き」こそ紙の上手なれ――伝統的な製紙法
第3章 「紙技」を機械技へ――近代的な製紙法
第4章 紙は世につれ国につれ――紙の歴史
第5章 源紙物語――すばらしい和紙
第6章 紙をも恐れぬ使い道――意外な紙製品
第7章 紙ならぬ身――意外な素材の「紙」
第8章 捨てる紙あれば拾う紙あり――紙のリサイクル

とくに興味深かったのは、製紙法の歴史や和紙の特徴などでした。オフセット印刷には向かないらしい和紙も、レーザープリンタやインクジェット・プリンタでは使えるのだそうで、それは面白そうです。一句うかんだら毛筆でサラサラと、というような才能はありませんが、なんでもコピー用紙ばかりでは味気ないですので、和紙、クラフト紙、ケント紙、アート紙、その他いろいろな紙を工夫して使ってみたいものです。


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2 コメント

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紙が! (おなら出ちゃっ太)
2020-11-16 21:56:29
IT化だのペーパーレスだの言われる現代社会で、ますます必要になる紙、という章がすごく気になります!

全体的にオヤジ逆的なダジャレで章立てされているところも好印象です。明日は在宅勤務ではなく出勤なので、書店によって中身を確かめてみたいですねえ。

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おなら出ちゃっ太 さん、 (narkejp)
2020-11-17 05:53:25
コメントありがとうございます。材料の繊維の長さと漉き方で、和紙は薄く、洋紙は厚めになるというあたりが興味深く、紙に関心のある人にとっては興味深いものと思います。全体に伝統的ダジャレ保存会的な雰囲気もあり、「源紙物語」なんて思わず正しい書名と錯覚してしまいそうでした(^o^)/
在宅勤務が続いた後の出勤時には、しばらくぶりの外出気分なのかな。書店での道草の楽しさは格別でしょう。どうぞ存分にお楽しみください(^o^)/
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