電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

花芽もびっくりしてるかも

2022年04月15日 06時00分47秒 | 季節と行事
このところ暑いくらいの晴天でしたが、昨日から一転して寒さを感じる気温です。当地では、水曜日と木曜日と一日の違いで最高気温が15℃も違うのですから、季節が逆戻りしたような感じです。写真は、だいぶ芽がふくらんできたサクランボの様子ですが、果樹園の木々もせっかく良い季節が到来したと喜んでいたのに、この寒さと雨にはきっとびっくりしていることでしょう。でも、季節は三歩前進・二歩後退を繰り返しながらも、その差の一歩の分だけ必ず前進していきます。



リンゴの葉芽です。頼りないほど細い枝にも、緑の芽が開きつつあります。



こちらは桃の花芽、今にも咲きそうな風情で、この寒さが通り過ぎれば一斉に咲きそうな気配です。



水仙も咲き出しました。山形の春、一斉に花開く季節を迎えています。

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風邪とこのごろの通院事情

2022年04月14日 06時00分21秒 | 健康
この頃、新型コロナウィルス禍により風邪をひいた時の通院事情がだいぶ様変わりしています。以前は、風邪を引きましたと言って通院し、ふつうに診察・処方してもらえたのですが、最近は風邪症状の場合は別ルートになってしまいます。ふだん通っている耳鼻咽喉科では、電話で事前連絡しておき、医院の駐車場に到着したら電話で連絡して車の中で診察の順番を待ちます。医院の構造上、ゾーニングが難しいようで、プレハブ棟で診察を受けますが、場合によっては先生が外に出てきて屋外診察となることさえあります。コロナの検査は実施していず、冬場などは寒さをこらえて車内で順番を待つことになり、かえって悪化するということがわかってから、風邪で受診するのをやめていました。



ところが先日から喉が痛くなり、発熱はなく36.2℃くらいで鼻水も出ますが、日中も夜中もかなり咳こみますので、いつもの鼻風邪による症状とは違うようです。気候も良くなっているし、車内で待つこともそれほど苦痛ではないだろうといつもの耳鼻咽喉科医院に電話したところ、先生が都合で不在でした。翌日ならば受診可能だけれど、症状によっては他の医院を受診してはどうかとの言葉もあり、一昨日、老母のかかりつけ医院を受診しました。



こちらは二代に渡って地域医療に貢献した先生が引退後、別の先生がいわば「居抜き」の形で引き継いだ医院ですので、構造的にも余裕があるのでしょう。電話で連絡しておき、玄関のインターホンで到着を知らせるとすぐに別の出入口から別室に案内されました。看護婦さんに既往症やコロナ感染者との接触の有無などを説明、検温(36.4℃)してしばらく待って先生に診察してもらいましたが、喉がだいぶ赤く腫れていること、咳込みがかなり激しいことなどから抗原検査も実施、検査結果が出るまでその部屋で待つことができました。

結果は幸いに陰性で、新型コロナウィルス感染症ではなさそうです。喉がだいぶ赤く腫れているので、咳止めと抗炎症剤、感冒薬を処方してもらいました。

  • フスコデ配合錠 気管支を拡張し咳を鎮める。1日4回×@2錠
  • トランサミン錠 喉の炎症や腫れを抑える。 1日3回×@2錠
  • レボフロキサシン錠 感染症を治療するニューキノロン系の抗生物質。1日1回@1錠
  • 小青龍湯顆粒 鼻水・喘息などの症状を緩和。1日3回×@1包

風邪にはとにかく寝ることが最良と考え、一昨日から夜は8時に就寝、二度寝、三度寝をしています。



うーむ、風邪でこの医院を受診したのは初めてですが、先生の治療姿勢はかなり積極型のようです。老母のときも、二種の検査結果の数値から大動脈弁の不全を疑い、基幹病院に紹介状を書いてもらったところ、それがピタリだったこともあり、老母の信頼度は高いものがあります。私の場合も、過去のアレルギー既往から漢方薬を中心として抗生物質を出さない耳鼻咽喉科の先生の姿勢とは少々異なるみたい。たまたま違う医院を受診したことで、施設の対応度や先生の姿勢というか方向性の違いも感じられ、良い経験でした。

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梅が咲いた。

2022年04月13日 06時00分20秒 | 季節と行事
山形県内もちらほら桜の開花のニュースが聞かれるようになりましたが、我が家では10日の夜、梅が咲いていました。たまたま井戸小屋のわきの梅を見上げたら、咲いていました。我が家にもようやく花のシーズンが到来です。桜もいいけれど、いくら枝を切っても元気に花を咲かせる梅は、実に強い樹だなと感じます。宵闇に浮かぶ梅の花をストロボ撮影してみましたが、風情があります。夕刻の気温が高く20℃前後と暖かかったせいもあるかもしれません。

今年は古希を迎えます。この風景を亡父の没年まで、できれば妻とともに、あと15回は元気でしみじみと眺めたいものです。

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車のキーがない!〜うっかり洗濯してしまった事件の顛末

2022年04月12日 06時00分27秒 | 散歩外出ドライブ
昨日、出がけに愛車マツダ・デミオXDのキーを探したら、ないのです。いつもズボンのポケットに入れており、寝る前に取り出して運転免許証と一緒に枕元スタンドの脇に置くのですが、この日はうっかり確認していませんでした。他に置き忘れるとすれば書斎のデスク上か上着のポケットくらいですので、心当たりを探しましたが、ない!

スペアキーは電池が切れているらしく、全く役に立ちません。さあ、大変! 冷静に可能性を考えると、気温が上がり暑くなりそうなので、ズボンを薄手のものにはきかえて、今まではいていたズボンは洗濯してもらっていました。ありうるとすればそこです。妻に物干し場を確かめてもらったら、ありました。



電子部品を用いたロック解除の仕組みは便利ですが、こうなるとお手上げです。祈るような気持ちでボタンをポチッと押してみたら、「ガチャッ」と音がしてドアロックが解除され、エンジンが始動できました。良かった〜! ボタンを押したのが濡れた状態でなくズボンが乾いた状態だったから良かったのか、それとも防水がしっかり対策されているのか、そのあたりは不明ですが、「うっかり」の怖さを痛感した「事件」でした。

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日曜日はよく働いた〜桃の剪定がようやく一段落

2022年04月11日 06時00分42秒 | 週末農業・定年農業
日曜日は良いお天気に恵まれ、絶好の農作業日和となりました。早朝から地区の道路愛護デーに参加、朝食後は自宅の雪囲い資材を片付け、少し離れた園地に移動して桃の剪定作業の続きです。本来であれば、樹が休眠状態のもっと早い時期に行うべき作業ですが、なにせサクランボの剪定や防除などに時間が取られ、四月になってようやく桃の剪定に取り掛かったような状況です。サクランボの剪定はだいぶできるようになりましたが、桃の剪定は資料を見ながら脚立を登り降りして樹全体を眺め、どこを切ろうかと考えながらの作業です。




桃の枝の様子は、今はこんな具合で、すでに芽がふくらみ、先端の葉芽も緑色の顔をのぞかせています。開花ももうすぐといったところでしょうか。徒長枝といって、徒(いたずら)に上に長く伸びる枝は切り取ってしまいます。徒長枝でなくても、混み合った箇所や収穫などの作業に邪魔になる枝も切り取ってしまいます。考え方としては、枝の伸びる方向には手を付けず、脇道にそれようとする枝は短くすることと、垂直に立ち上がった枝は間引く、というような感じです。太い枝を切ったときは、切り跡に癒合促進剤のトップジン・ペーストを塗布します。



なんとか大きなところは整理して薄くしましたが、まだまだ細かい枝が多すぎるようです。午前、午後と働いてくたびれましたので、とりあえずの作業はここまで。何箇所かに分けて剪定枝を片付けて、まとめて焼却することにします。枝の色が赤っぽいのは徒長枝で、白いのは普通の枝です。




ちなみに、サクランボの様子はこんな感じ。比べると剪定のしかたが一貫しています。花芽もだいぶふくらんで来ました。今月中下旬には開花するものと予想しています。





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もう一つの職場での文具使用の件

2022年04月10日 06時00分50秒 | 手帳文具書斎
昨年度一年間、助っ人を頼まれて非常勤ならと引き受けたはいいものの、なぜか今年度は勤務日が一日増えてしまい、しかも1日は移動を含み2箇所で手助けすることになりました。仕事の方は資格が適合し慣れた内容ですので問題はないのですが、増えたもう一つの職場でも自宅と同レベルのお気に入り文具を揃えるのは無駄だろうと考え、最悪の場合は1セット菓子箱にでも入れて毎日持ち運ぶしかないかと覚悟しておりました(*1)。

ところが、おあつらえむきに小さな箱が見つかり、文具のストックの中なら選んでみたら、なんと

ハサミ(PLUS)、カッターナイフ(OLFA)、ステープラー(MAX)、固形糊(PiT)、ボールペン赤青黒(Jetstream, PowerTank, Energel)、シャープペンシル(Pressman, 0.9mm, 2B)、消しゴム(MONO)

がもう一式ぜんぶ揃ってしまったのでした(^o^)/

そういえば、何か機会があるたびに、興味に任せて購入してきたという自覚はあります。今まで死蔵してきた分、優秀な国産文具にちゃんと活躍の場を与えて使ってやりなさいという天の配慮なのかも(^o^)/
で、箱に入れてリボンをかけ、カバンの奥にしのばせてご挨拶の日に持参しました。これで、ふだん使っているお気に入り万年筆やラインマーカー等が中心のペンケースを持ち運ぶだけで良さそうです。


 (▲昨年の秋頃のペンケース内容)

(*1): 四月からの勤務形態に応じた文具のスタイルは〜「電網郊外散歩道」2022年4月
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NHK-FMに語学番組、古楽の時間は早朝5時台に

2022年04月09日 06時00分55秒 | Weblog
ふだんは夜10時前に寝てしまい、朝は5時ころに起きてしまう、目覚まし不要の生活スタイルが身についてしまいました。退職前は、どちらかと言えば朝はゆっくりと寝ていたいほうだったのに、退職後は好きなことができる時間が嬉しくてしょうがないことから、このような習慣に変わってしまったようです。そんなわけで、以前は重宝していたNHK-FMの「古楽の楽しみ」で目覚めることもなくなり、この老舗番組(*1)にもしばらくご無沙汰していました。

ところが、4月になってからふと「古楽の楽しみ」を聴いてみようと思い立ち、スイッチを入れたところ、なにやら英語の語学番組が流れるではありませんか。あれ、AMのNHK第2放送になっているのかと思いましたが、間違いなく82.1MHz、NHK-FM山形局です。音質はFMクオリティで明瞭に聞き取れますし、語学番組としては良好なのだろうとは思いますが、NHK第2放送を廃止してFM放送に移行しようとする電波再編の先駆けかと警戒心も少しばかり芽生えます。肝心の「古楽の楽しみ」は朝5時台に移行しているようで、6時台は生活スタイルに合わせて中学生など若い人に、5時台は年配者に向けたものとしているみたい。

昨日、惜しまれながら終了した朝の連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の放送は、大きな再編の布石だったのかといささか陰謀論チックな想像もしてしまうほどです。まあ、今までさっぱり聞きもしなくてたまに聞いてみただけでやけに懐旧的になる年寄りの言う台詞じゃないことは自覚しているのですが、思わずびっくりしてしまい、記事としてみた次第です(^o^;)>poripori

(*1): ミニコンポで試した結果(2)〜NHK-FM「バロックの森」で協奏曲の発展を聴く〜「電網郊外散歩道」2008年7月

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桜もいいが桃の花見も良いものです

2022年04月08日 06時00分31秒 | 季節と行事
桜前線もしだいに北上してきており、山形市内の霞城公園の桜もそろそろ開花のニュースが聞かれる頃です。あいにく新型コロナウィルス禍のために、桜の花見もご無沙汰している人が多いのではないかと想像していますが、当方は大勢で桜の名所に繰り出すお花見よりも、むしろ桃の花見がお気に入りです。満開の桃の花はピンクの色が濃く、ぱっと鮮やかで実に見事です。暦の上では桃の節句は三月なのでしょうが、北国では四月が開花のシーズンです。このあたり、ひな祭りも旧暦で行うのと似て、北国ならではの季節感かもしれません。


 (▲梅のつぼみもだいぶふくらんできた。)

 (▲桃の芽もふくらみ、先端にはわずかに葉の先っぽが見えている。)


我が家で一番遅くまで融け残る雪も、ヒラマヤユキノシタの写真の奥の方にかろうじて見える程度に少なくなってしまいました。自宅裏の果樹園では、梅も桃も桜もスモモもプルーンもリンゴも梨も、これから同じ時期に次々に咲いていきます。農作業としては剪定に続き摘花に忙しい時期ではありますが、ポカポカ陽気の暖かさの中で、青空をバックにして残雪をまとう周囲の山々の景色を眺めながら、腰を下ろしてコーヒーで一服するときの楽しさは格別。実に年間最良のシーズンです。

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倒壊したサクランボの後に桃の苗木を植える

2022年04月07日 06時00分41秒 | 週末農業・定年農業
一昨年の大雪で、自宅裏のサクランボ果樹園が大きな被害を受け、倒壊した樹もありました。思い切って伐採し、がらんと空いてしまったスペースに、昨日の夕方に桃の苗木を植えました。もうすぐ古希の年齢ですので、「桃栗三年」の言葉どおり、植えて三年で食べられるのはありがたいです。昨日、少し離れたもう一つの園地での作業を終え、「あーくたびれた」などと言いながら帰ってきたら、農協から「見晴白桃」と「青空むすめ」の苗木が届いていました。こうなると待ったなし、後回しにはできません。大車輪で準備をして、植え付け穴にバーク堆肥を入れて土とよく混ぜ、根を広げながら、挿し木した接合部が地上面に出るくらいの深さで植え付けました。幸いに雨も降る予報ですので、なんとか活着してほしいところです。特に収穫適期が9月下旬となる晩生種の「青空むすめ」は県の優良品種だそうですが、私もまだ食べたことがないので、実は興味津々。後で植え付け状況を写真に撮って、農作業の記録としておきましょう。



さて、今日は非常勤で出勤予定、忙しい日になりそうです。忘れ物のないようにダイアリーで予定を確認して、マスクも忘れないようにしないといけません。畑に出かけるときとはだいぶ違います(^o^)/

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『果樹凍霜害対策マニュアル』の冊子が届く

2022年04月06日 06時00分53秒 | 週末農業・定年農業
過日、農協から組合員各戸に配布された文書や資料の中に、山形県農林水産部編『果樹凍霜害対策マニュアル』というカラー印刷の冊子が入っていました。A4判、全部で30ページ弱の冊子で、内容は次のとおり。

はじめに
1. 凍霜害について
2. 凍霜害対策
 (1) 恒久対策  (2) 応急対策前の気温の確認
 (3) 各応急対策の特徴  (4) 燃焼法
 (5) 散水氷結法  (6) 防霜ファン
 (7) その他の応急対策
3. 樹種別の被害様相と対策
 (1) さくらんぼ  (2) りんご
 (3) 西洋なし   (4) ぶどう
 (5) かき     (6) 日本なし
資料1 令和3年4月の凍霜害の発生・被害状況
資料2 降霜リスクマップ
果樹共済・収入保険について

この中で、とくに「はじめに」の中にある次の記述に注目しました。

…一方で、近年は、気候変動・温暖化の影響と考えられる被害が頻発するようになり、安定的な果樹生産が厳しい状況となってきています。
 特に、令和3年は、3月に気温が高く推移したため、果樹の生育が平年より進んでいる状況で、4月9日頃から上空に寒気が入り込み、4月10日には低温、4月11日、15日、27日には放射冷却に伴う強い降霜があり、県内全域で果樹を中心に農作物の被害が発生しました。…

そうか、あれは単に「偶然に起こった自然現象に伴う減収」ではなく、温暖化の結果として生育が進みすぎていたところにふりかかった寒冷が被害の拡大をもたらしたのか。県内だけで129億円の果樹被害、我が家では収穫が半減となった事態は、そういうことだったのだな。すると、令和3年だけのことではなくて、今後も起こりうるということなのでしょう。



 とは言うものの、対策として挙げられているものは、散水スプリンクラーや防霜ファンなど設備投資が必要だったり、広い果樹園のあちこちで一晩中火を燃やし続ける燃料代など、いずれも経営上はかなりの負担となるものばかりで、正直に言って週末農業や定年農家にはなかなか厳しい、難しいものです。せいぜい、園地を浅く耕して草地にしておかないようにしたり、晴天時に潅水して水分を補っておくなどのほか、誰だったか老人が言っていた「自然には勝てない、被害を受けても耐えられるような兼業の勤め先を確保しておく」あたりが一つの知恵なのかもしれないと思ったりもします。もしかすると、お上が推奨する大規模専業農家経営の弱点、「実は自然災害に弱い」という現実(*1)を示しているのかもしれません。

(*1): 豪雪や霜被害に思う小規模兼業農家の強さ〜「電網郊外散歩道」2021年6月

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私の好きな作曲家と作品(5)〜ベートーヴェン

2022年04月05日 06時00分55秒 | クラシック音楽
前回のモーツァルトから約10ヶ月ぶりの記事です。ベートーヴェンの作品に親しんだ最初は、たぶん「エリーゼのために」や「月光」などのピアノ曲だと思います。「田園」や「運命」などの交響曲の迫力や力強さなどにも魅せられましたが、苦しかった若い時代に慰められ支えられもしたのは、後期のピアノ・ソナタ、すなわち第30番・第31番・第32番を含むアルフレート・ブレンデルのヴォックス録音、すなわち日本コロムビアのダイヤモンド1000シリーズのLPレコードでした。その後、バーンスタインがウィーンにデビューした時のテレビ放送で、ピアノ協奏曲第1番の颯爽とした魅力を知りましたし、NHK-FMで知ったグルダ(Pf)とホルスト・シュタイン盤でピアノ協奏曲第4番の堂々たる佇まいと詩情に魅了されました。





ジョージ・セルとクリーヴランド管による交響曲全集のLPを購入したのは、たしか学生時代の夏休みのアルバイトで、だったかと思います。この中では、録音は古いけれど第3番「英雄」や第1番のフレッシュさがお気に入りとなりました。ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」やチェロソナタ第3番の雄大さを知ったのも、LP時代でした。




LPの時代にも、七重奏曲などは好んで聴いていましたが、懐具合も少し潤沢になったCDの時代には、交響曲全集を書い直し、ピアノ協奏曲全集や弦楽四重奏曲全集、ヴァイオリンソナタ全集を購入し、ゲルバーのピアノ・ソナタ新録音をリアルタイムに集めるなど、少々「集める」ほうに力点が置かれた面がありましたが、一方で「ミサ・ソレムニス」やスーク・トリオによるピアノ三重奏曲集など、範囲が広がって行った時期でもありました。また、歌劇「フィデリオ」(LD)も、少々堅苦しさはあるけれど、理想を歌い上げる光と影の両面を描いているのはすごいと思います。









そんなわけで、近年よく聴く回数の多いお気に入りの作品は、以前とは少しだけ顔ぶれが異なってきていますが、

  • ピアノ協奏曲第4番
  • ヴァイオリンソナタ第5番「春」
  • 交響曲第6番「田園」
  • ピアノソナタ第31番
  • チェロソナタ第3番
  • ピアノ三重奏曲第7番「大公」
  • 弦楽四重奏曲第1番
  • 歌劇「フィデリオ」

となりました。モーツァルトに続き反則で8曲を選んでしまいましたが、次点は

 ピアノ協奏曲第1番、ヴァイオリン協奏曲、ピアノソナタ第8番「悲愴」、交響曲第3番「英雄」、弦楽四重奏曲第7番、など

でしょうか。いずれもみな第一線のお気に入り曲ばかりで、これは当初の「5曲程度」というしばりのほうが無理筋というものでしょう。



曲名だけ列挙されても…という方もおられるでしょうから、一部を動画でご紹介いたしましょう。

Beethoven: Piano Concerto No. 4, Fleisher & Szell (1959) ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番 レオン・フライシャー(Pf)、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管


つづいてスプリング・ソナタを庄司紗矢香の演奏で。
Sayaka Shoji and Gianluca Cascioli play Beethoven : Violin Sonata No.5 in F major, Op.24 "Spring"


雄渾な「チェロソナタ第3番」をメネセス(Vc)とピレシュ(Pf)で。
Meneses, Pires - Beethoven - Cello Sonata No 3 in A major, Op 69


次はいわゆる「大公トリオ」です。
Beethoven: Piano Trio No. 7, Beaux Arts Trio (1964) ベートーヴェン ピアノ三重奏曲第7番 ボザール・トリオ


こうしてみると、FM放送などがきっかけとなりLPの時代に1枚1枚だいじに集めて聴きなじんだ曲が、好みのベースを作っているように感じます。記憶しておける数百枚の範囲が、お気に入りコレクションの中核をなす、ということなのでしょう。まだまだ未撮影の雑多なCDもありますが、せっかく写真を撮った分は記録のためにもう少し載せておきましょう。


▲ゲルバーによるピアノソナタと、セル&ウィーンフィルによる劇音楽「エグモント」

▲エミール・ギレリスとセル&クリーヴランド管が共演したピアノ協奏曲

▲パールマンのヴァイオリン協奏曲、ヤン・パネンカ(Pf)によるピアノ協奏曲第5番、アシュケナージの初期ピアノ・ソナタの録音など。

▲スークとパネンカによるヴァイオリン・ソナタ全集、スーク・トリオによるピアノ三重奏曲全集など


▲ミサ・ソレムニス


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ステーショナリー・フリーマガジン『Bun2』2022年4月号を読む

2022年04月04日 06時01分26秒 | 手帳文具書斎
新年度に使うものを用意しようと買い物に出かけ、行きつけの文具店にも立ち寄って、ノート等を購入して来ました。本当はツバメノートのB5判50枚のものを目当てに行ったのですが、残念ながら希望の品が見当たらず、コクヨのキャンパス・ハイグレード(B5判30枚A罫)のものを2冊、選んできました。用紙はしっかりしたもののようですが、銀色の背を見ると耐久性に不安も感じます。実際はどうか、興味深いところです。



また、4月になりましたので、例によってステーショナリー・フリーマガジン『Bun2』の2022年4月号をもらってきました。通巻101号となる今号の特集は

新生活におすすめの最新文具

となっており、自宅やオフィス、学校などで便利なアイテムとして、箱型の持ち運びツールやバッグ、スタンド、デスクマット等を紹介するほか、勉強系文具の最新アイテムとして横開きのノートなど様々な様式のノートや筆入れ、ラインマーカーなどを紹介しています。

一方、ワーク&ライフ解放区「THE CAMPUS」の紹介は、田舎では見られないオシャレなもので、羨ましいけれど残念ながら当方には無縁の代物のようです。「第11回OKB48総選挙結果発表」では、ジェットストリームの11連覇はすごいとしか言いようがありませんが、第15位に愛用する加圧式ボールペン、パワータンク・スタンダードが入っているのを見ると、「やっぱりな〜」と嬉しくなるのと同時に、「もう少しデザインを工夫してくれるといいんだけどな〜」と残念に思います。あとは、文具王のマストアイテム前編が興味深いものでした。後編が楽しみです。

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4月からの勤務形態に応じた文具のスタイルは

2022年04月03日 06時00分46秒 | 手帳文具書斎
昨年度の非常勤の仕事ぶりが良好だったのか、それともほんとに人手が足りないのか、ドサクサに紛れてこの4月から勤務が1日増えることになってしまいました。しかも、うち1日は移動を含み2箇所で仕事をすることになります。むむ、これは色々な点で今までのスタイルとは違ってくるようです。

PCは使えるとはいうものの、文具愛好家の視点で言えば、二箇所それぞれの勤務場所に自宅と同レベルのお気に入り文具を用意しておくのは無駄だろう。とすれば、必要かつ最小限の文具を、ノマドワーカーよろしく持ち運ぶスタイルにならざるを得ません。ざっと考えてみたところ、

  • ノート、筆記具、修正テープ
  • ハサミ、カッターナイフ、糊、テープ
  • 付箋、定規、ステープラー

くらいでしょうか。これを持ち運ぶペンケース又は筆箱が必要になりますが、ちょうどよいものがあるかな? いざとなったら手頃な菓子箱を使うという方法もありますが、大きすぎるか(^o^)/

写真は、過日の「エビと明太子とピーマンの白ワインソース・パスタ」です。

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ブログは写真と検索機能付きの農事暦になっている

2022年04月02日 06時00分27秒 | ブログ運営
ブログも18年目にもなると、いろいろ便利なことがあります。今いちばん重宝しているのは、農作業に関連した記録を参照すること。ふだんからノートに「農作業メモ」を記録していますので、調べること自体はできる(*1)のですが、ブログの記事が有益なのはキーワード検索が可能なことと年月日の日付と写真があること。例えば農機具は隔年など定期的な保守点検が大事ですし、果樹や野菜の今年の生育状況などと比較して確かめながら作業計画を立てるのに役立ちます。また、毎年これからの時期はどんな作業があるのだろうと、お天気が悪い日などに各年の同月の記事を開き、眺めるのも意外に農作業のモチベーションの維持に役立ちます。そういえば、ブログが農事メモ、農事暦として役立つと考えたのは、ブログを始めたごく初期(*2)、亡父がまだ存命の頃だったなあ。

「週末農業・定年農業」カテゴリーの記事もすでに466件に達しており、「自分にとって役立ち、他の人にも参考になればなお幸い」というスタンスで運営している当ブログですが、「単純な記録も、蓄積することで役立つものになる」ということの実例でもあります。

そういえば、昔、MS-DOS の時代に、画像を扱うことができるデータベース・ソフトでこうした記録を作ることを夢見たことがありました。実際には、そうしたアプリケーションの社会的寿命はごく短く、開発元の撤退やOSが変化することで継続することが難しかっただろうと感じます。デジタルカメラの普及で写真を挿入することが容易になったことに加え、ブログという形式だったから続けられた面があるようです。

(*1): 過去10年間の農作業メモを合本して一冊にする〜「電網郊外散歩道」2020年9月
(*2): エンジンポンプの水抜きをする〜「電網郊外散歩道」2005年12月

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年度末に完全休養日

2022年04月01日 06時00分15秒 | 週末農業・定年農業
30日はポカポカ良いお天気で、サクランボ果樹園のカイガラムシ対策防除を実施しました。雪に埋もれていた農業用の地下水汲み上げ管にホースで井戸ポンプを接続しますが、ホース接続部は自転車のタイヤチューブでぐるぐる巻きにして密着固定します。ポンプの動力は三相交流の電動モーターで、呼び水をたっぷり入れてスイッチを入れると直径5cmのホースからどんどん水が出てきます。これを軽トラックに積んだ300Lのタンクに汲んで、使用薬剤はハーベストオイル(100倍)とアプロードフロアブル(1000倍)。亡父が作った撹拌棒でよく撹拌し、サクランボ果樹園に移動、動力噴霧機で枝の1本1本にもれなくかかるように散布します。防除衣に防除用メガネと防除マスクという具合に完全武装のスタイルですが、霧が自分にかかるのは避けたいので風上から散布しました。作業時間は水汲み上げ準備に1時間、防除作業に3時間、計4時間といったところで、長い噴霧ノズルを手で持ち、ホースを引っ張りながら園地内を移動する立ちっぱなしの作業にくたびれました。

そんなわけで、一転して雨天かつ寒い日となった31日(木)は完全休養日としました。朝からのんびり書棚の整理を思いつき、書類綴を眺めては一部を抜き出して処分、ブログを巡回して音楽を聴き、農協への提出書類を確認し、午後は寝床にもぐりこんで気楽な午睡の時間。夕方まで爆睡して完全復活、明日からの農作業を確認しました。

  • 桃の防除 モモアカアブラムシと縮葉病対策(ハーベストオイルとトレノックス)
  • リンゴの防除 ハダニと黒星病対策(ハーベストオイルとべフラン)
  • 野菜畑の耕耘と施肥 (石灰窒素、後日、堆肥を入れてもう1回耕耘)

そういえば退職前の勤め人の頃の年度末は何かと気ぜわしいものでしたが、リタイア後はいたって気楽で、お天気と自分の体調と相談して作業日程を決めることができるのがありがたいものです。これからまた非常勤の勤務が入ってくるとそれなりに制約が加わってきますが、フルタイムの時とは自由度が段違いです。春らしいポカポカ陽気の再来を待ちながら、さて今日は何をしようか。

そういえば今日はエイプリルフールの日? いえいえ、震災直後の「今年のエイプリルフールは延期だって!」(*1)以降、自粛しております(^o^)/

(*1): 今年、いちばん受けたエイプリルフール・ジョークは〜「電網郊外散歩道」2011年4月

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