故あってダニー・ユンさんの代表作品を沖縄と香港で拝見する機会がありました。東西文化をつなぐ作品スケールの大きさは、常に伝統芸能を中軸にすえています。根にある文化が、何度でも新しいメディア媒体を駆使しながら甦っていくのです。人あたりのよさは香港気質でしょうか?西欧をしっかり懐に入れながら自らを再現、再創造していくどこかユーモアのあるしたたかさのようなものを感じさせる作品です。一方で抽象的でシュールでかつ具体的すぎる作品でもあります。沖縄からダニー・ユンのようなスケールが大きくかつ繊細な演劇人(芸術家)が飛び立ってほしいと念じるばかりです。 . . . 本文を読む
観光と基地一般財団法人沖縄観光コンベンションビューロー会長・平良朝敬氏を招いて勉強会を開いた。平良氏は財界にいながら辺野古埋め立て阻止を唱え、基地は沖縄経済の阻害要因と主張している。2013年、年末に仲井眞前知事が埋めたてを承認した。以来、日本政府は、それだけを根拠にして辺野古新基地建設を進めている。沖縄の民意は埋め立てに対して、約8割が反対。しかし国は県民の意向を無視し続けていることはご存じの通り。反対運動を牽引する島ぐるみ会議は財界をふくむ人々で共同代表を形成、平良氏はアクティブなメンバーだった。現在は、観光全体のまとめ役である職に就いたため、退いているが今後の沖縄を担うキーパーソンとしてますます活躍が期待される。当日は50枚以上のパワーポイントを示しながら話が展開した。平良氏が辺野古新基地反対を決意したのは、2013年11月25日。自民党本部で石破幹事長が沖縄県選出の自民党議員5人を従えスピーチをした時だった。辺野古承認を迫られ、やむなくうなだれて聞いている議員たち、島尻あい子氏だけが正面を向いている。自民党幹事長の力で5人の議員が屈服させられたシーンだった。これは21世紀の琉球処分として県民の心に記憶された。続いて一か月後、仲井眞県知事が「辺野古埋め立て」承認の意向に切り替わった。車いすに乗った知事は「これは良い正月になるなぁというのが私の実感です」と述べた。県民の気持ちを逆なでしたことは言うまでもない。その前の県知事選挙では翁長氏が当選し、あらゆる手法で新基地建設を阻止する、と明言していた。平良氏は翁長陣営の側に立ち勝利へ導いた立役者の一人である。 . . . 本文を読む