
***************************************************************** (8月14日のオリバー・ストーンの「基地の島OKINAWAを語る」のチケットは完売のようだ!原爆投下を70%近くのアメリカ人が肯定する中、その政治判断が誤っていたと追及するオリバー・ストーンはアメリカではチョムスキーのように異端なのかもしれない。しかし世界に歩み始めた良識派だ。日本の矛盾も彼は突いてくる。さてどんなアメリカ、日本・沖縄の矛盾を氏は指摘するのだろうか?))
沖縄の空を管理するラプコーンは日本政府より権力をもつ。地位協定の前に日本政府は何も言えないことがよくわかってきた現実がある。そして、沖縄に押し付けてすまし顔を続ける戦前、戦時中の経験は繰り返される。かといってハワイ州が独立を望まないように、沖縄の独立思考も心理的レベルの郷愁に浸っている。なぜか、グローバル制度なり政治ではなく、国民国家=ナショナルな制度・保護の中に生き・生かされているからである。グローバル多国籍=無国籍企業が世界の富を収奪する勢いだが、大勢の人間は国家という枠内で生きている。日本国のメリットを沖縄の人間は復帰後それなりに恩恵を受けつつ、理不尽な軍事植民地状況への抵抗を続ける。息の長ーい政治・文化運動を持続している。一国内の多様性を独自性を維持しつつ、地域間の平和交流に貢献したい、その思いも深い。道州制の導入や一国二制度にも関心を持ち続ける。
明らかなのは、米軍基地そのものが沖縄の発展と安寧の巨大な妨害だという事実である。敵≪誰?≫からの防衛・防御のためという嘘を脱構築しないといけない。日本の沖縄への交付金は笊のごとくその資金は大手企業やコンサルタント会社に吸い取られる構図にもなっている。沖縄はとにかくうまい餌場なのである。学術的にも、沖縄を素材にして書かれた大和の研究者の本が並ぶ。いい素材を提供し続ける沖縄だね。沖縄の独自の視線が絶えず問われている。アジアへと開かざるをえない沖縄の未来はまた沖縄的位相の世界の同胞との連携の模索が必要だね。←日本の民主主義の欺瞞なり陥穽は沖縄そのものが突きつけて余りある。その欺瞞を追究し続ける沖縄の地元紙は凄いと思う。一方で琉球・沖縄の歴史や文化を手繰り寄せつつ、近隣諸国とのリンクを深める必要が常にあるわけで、軍事帝国アメリカの良心的市民たちとのグラスルーツの運動も提携したい。
********
「インディオ居住区のような沖縄になるのかと思うとーーー」と、予見的な発言をした彼女は優れた写真を残して逝ってしまった。でも沖縄が自らの文化的アイデンティティーを大事にして継承・保存・再生産・創造を続ける限り、未来は暗くはないよ、とあの世の彼女に言いたい。人は睡眠の意識と無意識の混濁の中で悪夢に襲われることがある。それは単に無意識の症状だろうか?何かに襲われる感覚がやってくる。それは怪物のような姿で迫ってくることもある。睡眠がまばらの状態でやってくるもの、それはなんだろう。