ご一緒したお二人はお話しに夢中になっておられたが、与那原の浜は遠くに実在し、見下ろすと伊波普猷が眠る浦添城址があり、道向かいには玉城朝薫の墓がある。
その墓地を見学して、真喜志八重子さんは、即決されたと言う。
勘の鋭い女性だ。
連れのお二人と線香を焚いた。しばしのあれこれのユンタクの最中に、何と鶯がやってきて、ホーホケキョとまろやかに鳴いた。
ああ、康忠さんは、悦びをこのように表したのだ。一人素敵な鳴き声に微笑まずにはおれなかった。
11月23日に綺麗に墓のすぐそばで鶯がないたのだ。秋のうぐいす。久しく秋に鳴く鶯の鳴き声を耳にした事はない。