山口泉さんの論評を掲載している「琉球新報」のスタンスはいいね。芸能に関する限り、芸能をプロフィットして目的化し、かつサポートしているのは、沖縄タイムスも新報も同じスタンスだろうか?芸能とは何だろう?
このブログで展開された「琉球舞踊国の保持者問題」は、その後新たに認定された方々の力量が、選考から漏れた舞踊家より弱いことが明らかになっている現況に見える。それでも県の文化財課も新聞社もその結果を批判することもなく、システムは流れている。疑問を問いを発した者がパージされていく体制があることは教訓にはなるが、制度からはずされたものたちの憤懣は内に秘められているに違いない。その結果をもたらした方々を見すえる眼差しは、厳しくなっている感触を覚えるのだが、かといって伝統芸を継承したり、創作し身体で表現活動をすることは絶えず厳しいとも言えようか。
山口さんの文面から少しずれたが、日本という国家の芯を見すえる厳しい視線から学ぶ点は多々あるようだ。