今年はなぜか、算盤の二語がやってくる。追いかけてくるような風なのだ。染色家の金城昌太郎 さんのユニークなお話を工房で拝聴した時、その文学の知恵に驚いた。歴史小説の大家吉川英治の優れた表現の一部をそらんじてお話された。それがとても良くてメモッタのをブログに書きたいと思っている内に、そのメモ書きがどこかへ行ってしまった。氏の哲学のような指針を知って驚いた。皮肉、アイロニーが印象に残っている。
ネット上に吉川英治の名言などが並んでいるが、そんなものではなかった。もっと味わい深い表現だった。『宮本武蔵』からの抜粋だったのかもしれない。
★人間とは一日中に何百遍も菩薩となり悪魔となり、たえまなく変化している。
★いくら年をとり、知識を積んでも、人間には、人間本来の迷いの火ダネが、白骨になるまでは、なくならないものらしい。
★あたたかい心で人のなかに住め。人のあたたかさは、自分の心があたたかでいなければ分かる筈もない。
んんん、あのメモ書き、どこへ行ったのだろう。シリーズ物の歴史小説をたくさん読んでこられたのだ。そして感銘を受けた表現を大事に記憶してきたようなお話だった。金城さんのお話の中で今年初めて算盤という二語を聞いたのだった。氏がネット上でかなり高めの紅型帯を販売していることを後で知った時、納得した。生きるための染色（芸術）であり、商いなのだ。
そして今日、渋沢栄一のお話をされた方は論語に算盤そのものだった。一過性で終わるイベント（パフォーマンス）ではなく、人を感動させ、人生を変えるほどの成果が出せるものを考えるならば、社団法人を設立した方がいいとの提言である。驚いた。そこまで念頭になかったゆえに～。固定的なシステムで継続できる方法を示唆された。目から鱗だった。ご自分のXX協会で、全国に発信のプロジェクトは年間、或るものの貸し出しだけで何百万もの利益を得ているとのことだった。商才に長けた方々の頭の回転は違うようだ。
復帰前、ジュークボックスをアメリカまで購入に飛んで、例えば50ドルの商品を1000ドルで売ってビジネスを成功させた逸話を持ったお父様の存在があったという。
「ジュークボックス（英: jukebox）は、自動販売機（自動サービス機）の一種で、本来、店舗に置き、内部に多数（数十枚から2000枚程度）のシングルレコード（例外的にCDなど）を収納し、任意の曲を演奏させ楽しむために消費者が硬貨を投入する事で収益を得る機械である。」
これは復帰前は見かけた。
商事会社の貿易なり商いは、差額で利潤を得る仕組みである。また様々な助成金の出所を把握し、それをご自分のビジネスに生かしていくコツを心得ている。例えば300万かかる舞台公演を催すために、氏の考えは30人が10万円出資すれば、すぐ資金は作れるだった。クラウド・ファンディングも似たようなものだろうか。株と同じで出資金を集め、その利潤をプラスして返していく仕組みと見たが、商業や経済に詳しいビジネス界の錬金術は、なるほどに思えた。今までそのような分野を全く経験したことのない者にとっては、すべてが新鮮だが、近寄りがたく思えたのも事実。
手慣れた氏のような方が中心になってそうした錬金術を生かしてくださったら横で方法を学びながら、継続的な仕組みを作ることは可能には思えた。
来年に延びたとは言え、7月半ばまでにはきちんとした体制を取る必要がある。研究発表や書籍の準備は何とかこなせても、全体の企画、見積もり、資金の捻出は学ぶ必要がある。
右から左へと大きな資金を捻出し、そこから利潤を得ている方々の頭の回転はまたその専門的領域で生かされているのだ。
ペルーにいる従妹は、同じように商取引で近いうちにタイとマレーシア視察に行くとラインで連絡があった。ラインでスペイン語の翻訳も商取引もしている。彼女のライフ・ストーリーは第6回までは送られてきたが、ここしばらくはビジネスの方で忙しそうだ。彼女の馬力を見たら、逃げずにと思ったりしている。
世界を駆け回っている彼女の爪の垢でも煎じて飲まなければかもしれない。やり残したポケット（テーマ）を埋めていこうと思っていた今日から明日に変化が起こりそうな気配がする。
踏み込んだことがないので、ちょっと不安だが、企画書と具体的な全体見積もりを出す必要がある。ネットで検索すると一般社団法人は意外と簡単に可能なんですね。びっくり！予算のディテールを算出しなければです。
（花の名前が分からない。インパチェンスだろうか？）
- トータル閲覧数9468306 PV
- トータル訪問数2033815 UU
