
三兄妹は、生まれた時からずっと一緒。この間観察しながら、生活を共にしてきたが、それぞれの個性がクッキリしてきた。一番大きいユウちゃんは、何でも率先して取り組む賢い男の子。好奇心も旺盛。それはどちらかと言うと、少しテンポがずれている様に見えるシーバもおなじだ。
猫タワーをドカンと八畳間に置くと、一番高いスペースにユウちゃん、次が黒子(パール)ちゃん、そしてシーバと、続く。
丸い皿の様な寝床をシーバは気に入っている。のんびりと、ミーちゃんや他の兄妹たちが、早朝庭に繰り出していても、我関せずで寝ていたりする。マイペースなのだ。
ユウちゃんは、洗面台までジャンプして、あえてそこで蛇口を捻ってだす水をのみたがる。こちらの生活に自分もと、コミットしたがっている様子がうかがえる。
いつも3匹を抱いて「大好き」とささやいている。わかるだろうか。
甘えん坊はパールが一番だ。泣き上手もパールが目が開いた頃から良かったのかもしれない。へたな泣き方はシーバだった。今では食事のおねだりなど、とても上手になっている。
ミー母さんは、子供たちが生まれた時からの習性で、時にパールが乳房を吸うそぶりなどすると威嚇したり逃げ回ったりしている。いつまでも母親に甘えたくて追いかけている子猫たち。その点でクールなのはシーバのようだ。大きいユウちゃんが、パールと同じようにミーちゃんの後を追いかける姿も見かける。
子離れ、親離れはある面始まって久しいが、親子なので、仲良くグルーミングもしている。
兄妹、親子を引き離す事は良くないだろと思いつつ暮らしているが、多頭飼いに違いはない。家は比較的広いスペースがあり、庭も自由に出入りさせ、家の周囲の車の往来も行き止まりゆえに、激しくはないので放任している。猫は臆病で、音に敏感に反応し、身を隠すのも素早いので、それでいいのかと、思ったりしているのだが、実の所は全てはじめての体験だ。
早く避妊や去勢をさせる事が、昨今の心配で、来週辺りにまずパールを動物病院に連れて行かなければならないのかもしれない。ミーちゃんの家出が思いがけない妊娠と子猫たちの誕生だったゆえに〜。ただ前もそうだったが、自然の営みに手を加える事への躊躇いはあり続ける。かと言って彼らは野生ではない。ペットとして飼われている。幾分生活スペースが広くても、公園や漁港などで一匹、あるいは群れて生きる野良猫ではない。
猫の幸せって何だろうか。家族一緒の幸せは人間と同じだろうか?DNAは80%人間に類似するとの事だが〜。