
確か数年前、二階のベランダの鉢植えのシークヮーサーの木がきれいなカミキリムシの幼虫にやられて、なんとか害を防ごうと頑張ったが、すでに木の内部までトンネルをほっている状態で、カミキリムシの幼虫退治の農薬を買って対策を取ったけれど、木は枯れてしまった。
庭に生えているシークヮーサーの木は3メートル以上に伸び放題で全く手をつけていなかった。台風がやってきて去年より多くついていた実はその殆どが落ちてしまって、一部を拾って酢やレモンの代わりに利用していた。ジュースも作れて喜んでいた。しかし、最近カミキリムシの番を見ても、気にしていなかったのは不覚だった。
それは別のあまり実をつかないシークヮーサーの木で、これは菜園の真ん中にあり、いつも切ってしまおうかどうしょうか、迷っている内に大きくなっているもので、その木の上で番を発見したのは昨今のことだった。
ひょっとしたら、と思って木の幹や根本を見ると、案の定木くずが出ている。「やられたー」と思ったのは遅かったかもしれない。早速「幼虫退治の薬剤」を買ってきて木くずのある所に噴射したのだが、効果はどうだろうか。その後で水洗いしてみたが、まだ木くずが出ていた。
今日は蜜柑の根本からまとわりついている蔦類を取っ払いて、木くずを目安に穴を探し噴射した。その時生きた幼虫を一匹見つけた。他にもいるに違いない。黄色くなった葉が痛々しい。ひょっとしたらまた悪夢になるのかもしれない。その場所はずっと前もシークヮーサーが一度鈴なりに実った翌年、一瞬にして枯れてしまった事があった。
その時は理由が全く分からなかった。カミキリムシにやられたのだと後で了解した。それまで植物の生態についてそれほど興味もなかったので、ああそうかと、おかしいなと思っただけだった。
あまり高木になり、実も取りにくく、手入れもせず上へと伸びるままにしていたシークヮーサーが今年はなぜか甘い香りのする白い花をたくさんつけて実がいっぱいついていた。それが目を惹き付けた。実がどんどん台風で落ちていくのを見るのは痛かった。それは単純に台風だけのせいだったのか、すでに木がカミキリムシの幼虫で弱体化していたゆえなのか、よく分からない。
果たして来年、この木は生き残れるのだろうか。思い立ってメイクマンから幼虫退治の薬剤をまた買ってきたのだった。果たして明日また木くずが出てこないだろうか?半ばあきらめつつ、しかし、幼虫退治はしたいと思っている。後は木の生命力に委ねる他ないだろう。根っこの部分を守る手立てはネットで見ると紹介されていた。やってみるが、以前の体験から根本や幹がかなり侵食されていたら、厳しいのかもしれない。

だいぶやられている!

幼虫を一匹発見!

まだ少し実が付いている!