志情(しなさき)の海へ

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旧正月二日目、元旦にご挨拶できなかった大城立裕先生宅をお尋ねした#

2018-02-17 23:51:32 | 日々の記録・備忘録

思いがけなく大城先生からメールをいただいた時、旧正月にはお尋ねしょうと思い、その旨メールを差し上げていた。16日はリハビリに行かれるとのことだったので、17日の午後にお約束していた。先生はお元気そうで、ユンタクしていると、いつの間にか2時間半もお邪魔していました。

『新潮』3月号の「消息たち」を読んで驚きました。東亜同文書院の同窓の方々の消息を綴った小説ですが、あらためて「カクテルパーティ」を書かれた作家大城の知性の巾の広さを認識させられたのです。昨今博論のテーマに向き合うために、小説はほとんど読んでいませんでした。それでも博論に一応の目処がついてからは、小説、沖縄芝居、そして詩劇(新作組踊)と創作活動を続けてこられた大城先生の作品、沖縄や日本本土に留まらず世界文学として位置づけられ、読まれていくに違いない小説、戯曲、エッセイをトータルに検証していきたいと考え、いろいろ大城作品論の博士論文や小論、文献を読み進めていました。沖縄芝居や新作組踊を対象化する上でも小説はすべて読む必要があるのは当然です。全集を購入し、この間読んできた作品がある一方で昨今の新しい小説はしかし、ほとんど読んでいませんでした。(このまま書いていくと時間がとられるので止めます)

帰り際に「韓国の読者へ」〈新潮2016年2月号〉と書かれたエッセイを下さいました。「亀甲墓」「カクテルパーティー」「神島」が韓国語に翻訳され、その序文として翻訳された文章です。丁度「同化」と「異化」についてお話していたゆえでもあったのでしょうか。

また「消息たち」の冒頭で朝鮮出身の東亜同文書院の同級生李家寛永のことが取りあげられていることとも関係するのかもしれません。そして、中国人と韓国人との親密度などについて話していたゆえだったのかもしれません。韓国の方々の沖縄への親密感は深いようなお話でもあったせいでしょうか。

久しぶりにゆっくりお話ができてよかったです。自分に正直であること、そして絶対倫理についても伺いました。絶対倫理です。大城先生は穏やかでお優しい表情をされていますが、ご自分に実はとても厳しい方なのだろうと、想像できます。そして作家ですが、知識人ですね。中国語と英語の発音もなかなかのものです。以前、大学で中国語教師としてのお話もあったのですね。

中途ですが、備忘録として少し書き残しておきます。

 

 

 


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