
注文していたPrattの本がやっと届いた。ペパーバックで second editionである。p8-p12が文化批評や文芸批評で昨今取り上げられているコンセプトである。文芸批評の場合、日本中央の沖縄へのWオリエンタリズムが気になるが、日本を中軸に据えた論の立て方を意外と沖縄の人文系の研究者はやっているのね。沖縄から欧米に飛んで学んだ方々の論調は360度のアンテナを巡らしているので、日ー沖的なニ項対立の思惟表出に止まらない深まりがあると感じる。その点、視野狭窄症の研究に陥らないことを肝に銘じたい。琉球大教授の山里さんが展開した【異文化接触の生態学】は新しい視点で沖縄の文化現象を読み解くテーゼでありえる。「帝国の眼差し」その磁場への切り込みである。
コンタクト・ゾーン沖縄の持つ立ち位置(positionarity)の可能性がありそうだ。つまり中央(東京)の論理や思想が沖縄から学ばざるをえない逆現象が起こっているということはありえる。それは事実のようだ。マイナーがマジョリティを凌駕する事がありえる。例えば?
書評というより備忘録:BOOK