
「流れ雲」は大城立裕さんや船越義彰さん、嘉陽安男さんがべた褒めだった。59年に沖縄タイムスの演劇コンクールで受賞しているが、タイムスに問い合わせても当時の脚本や音源が見つからないという。当時から真喜志康忠の舞台は全部観てきたという方々がおられるに違いない。しかしすでに65年が経過している。
58年に琉球新報演劇コンクールで入選した「落城」などは、当時の親子ラジオで放送されたと新聞記事になっていた。親子ラジオに詳しい方にお尋ねしたい。紙面に写真が掲載されているので、当時の写真が新聞社に残っているのではないか、と芸能にお詳しい新報記者の伊佐さんにお聞きしたら、おそらくないとの事だった。戦前の写真でも見つかっている中で、復帰前の50年代後半の写真が残らないという事があるのだろうか。
先日のなはーとの「生誕100年トークイベント」では、意外と男性の方が多かった。昨日平良進氏にお話しを伺ったところ、康忠芸の男ぶりがいいので、イキガンチャーが賞賛したということだった。
また奥様の真喜志八重子さんや息子さんたちとのユンタクの中で思いがけないお話が聞けた。(割愛)
上演されていない「八幡高良」などもとても男たちが勇壮に見え、主人公も実に魅力的な男性が登場する。しかし上演されない。
組踊の様式がはっきりした古典劇と異なる琉球史劇や時代劇の中で、組踊以上に惹きつけるお芝居があるのは事実である。
徐々にまぼろしの抒情的な「流れ雲」には一歩近づいている。
平良進さんはお話足りなかった様子。1時間でもお一人で13年間過ごした「ときわ座」についてお話されることが可能な方だ。他にも真喜志康忠舞台に思い入れのある方々をご招待して、さらに参加される皆さんの生の声を出し合って思いを語る集いを開催したい。
元ときわ座のメンバーで芸達者な方に玉城政子さんがおられる。政子さんは主役を演じていた方だ。ぜひお話をうかがいたい。
ひょっとして「流れ雲」の脚本や音源を持っておられる方がいましたらコメント欄からご連絡ください。あるいはその舞台を観た方がいましたら、よろしくお願いします。