志情(しなさき)の海へ

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久しぶりに漫湖公園を散歩!さくらんぼを手にする。すっぱい!公園で神里雄大の「バルパライソの長い坂をくだる話」を読む!

2018-03-24 12:55:34 | 表象文化/表象文化研究会

今日24日、夕方、銘苅劇場で神里雄大の講演があるので、今年2月に岸田戯曲賞を受賞した作品をその前に読みたいと思った。読みたい方は県立図書館で読める。『新潮』2017年、11月号に掲載されている。それを昨日新聞をめくる作業をした後でコピーしてきた。

1月に大城立裕さんから、今年の『新潮』の3月号を読んでねとのメールがあって、ジュンク堂に注文して読んだ。52名の創る人々の『激動2017』日記リレーがあり、大城立裕さんの次が神里雄大である。姓から沖縄系の方かと思ったら、実際そうだった。南米とゆかりのある方だということは分った。作品は読んだことがなく、どんな戯曲かと興味深々で、ぜひ読みたいと思っていた矢先に今年2月に岸田戯曲賞を受賞したとのチラシがあった。沖縄の銘苅ベースで講演があり、それが南米の写真を中心にとある。2017年に神里が南米に行った旅先の物語が展開されるようだ。面白いね。24日、25日に劇琉王の短編コンテストがあるのでその審査員を頼まれたのだろうか?そちらは明日観るつもりだ。知人から連絡があった。そのチラシは見ていなかったので良かった。

昨日健康診断の結果を見て、唖然とした。運動をするよう注意を受けた。バナナチップスを食べ過ぎたせいか、というより、研究棟に籠もった3ヵ年が過ぎて家に戻ってから、食事が豪華になったのだ。自分で料理するのである。おまけにこの間の反動でフィリピンから戻ってから気力が落ちて、だらりとしていることが解る。実際はあれもこれもやらないといけないのだが、気力がのらない。「ジュリ小に落とぅさりてぃ」の一人の女性の物語も書き始めたのだが、裏を取る為に図書館で新聞めくりをしたり、出版に向けて博論もまだ詰めるところがあり、始めなければいけないのだが、関連する「古代・中世の芸能と買売春」などの本を読んだりしていた。

ましこひでのりさんの専門書も読もうと思ってリュックに入れたりしているがー。

身近な者がひょっとして寿命が長くはないという状態で、少しでも華やいでもらおうと、歌三線と太鼓を持って施設詣でもしている。辺野古の帰りにまた寄らないといけない。29日には幸子さんがまた辺野古に行ってそれから歌を完成させたいと言っているので、行かなければならない。その後で施設に寄る予定だ。

死が確実に近づいていると宣告される時、狼狽せず、うろたえず、それに向き合うことができるだろうか。終括の言葉もある。最後をどう向かえ逝くかが問われている。

ところで「バルパライソの長い坂をくだる話」は極めて神里さんの個人的な物語〈父の死と母〉と壮大な南米の時空と地球史、人類史、そして「ゴドーを待ちながら」のベケットが背後に蠢いている。語りの中に沖縄も小笠原も登場するのだ。彼の中にある物、神里さんの身体とこの間生きてきた時空の広がりがハットさせられる。

久々に輻輳した、時空の重なりの中から登場した感性・知性・創造・想像の世界は、ベケットを超えているのか否か、舞台を見ていないので、イヌと呼ばれる男のイメージが、ベケットのイヌとどう変わるのか、ペルーのインディオの奴隷のような姿がイメージしても姿や形を変えて奴隷の姿はそこここらにあるわけで、「ホテルカリフォルニア」は人間は皆囚人のイメージだ。奴隷と主人のイメージも多様になってその境界も明瞭でかつ曖昧になっているのだろうか。

 


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