ニュースで惑星直列について報道している様です。
どういうことなのか?
「惑星直列」とは何か?
定義としては「太陽を中心に90度の範囲内に多くの惑星が集まる」事を言います。
では今どのような状況かと云いますと・・・
ご覧の様に、大方90度内の方向に集まっています。

太陽の近くの惑星の状況を拡大すると・・・
水星だけ外れている様です。

ネットニュースを見てみると、「夕方の夜空に惑星が直列に並んでいるから惑星直列といいます」と云っていましたが、前述した様に正確には「太陽を中心に90度範囲に惑星が入ること」です。
結果的に夜空の同じ視野内に沢山の惑星が見える事になりますが、見え方に対して「惑星直列」と云うのは誤りです。
実際、夕方晴れていればこんな風に見えます。

そして、その見え方が直線状に並んで見えますが、それは惑星がみんな太陽の回りの同一平面上を公転しているからであって、本来の意味での「惑星直列」でなくても惑星は皆ほぼ同じ線上を動いていて直線上に並びます。
星占いで各惑星が居る星座名が出ますが、その星座名は皆さんの生まれた星座名しか出て来ないのはその星座上を全ての惑星が直線的に通過するからです。
間違っても「現在木星がオリオン座にあって・・・」などという事は無いのです。
ちなみに現在の惑星の星座位置は西から
土星・・・・・・水瓶座
金星、海王星・・うお座
天王星・・・・・おひつじ座
木星・・・・・・おうし座
火星・・・・・・ふたご座
になります。
全部星占いに出て来る星座ですね。
もし、夕方晴れていたら外に出て惑星を見つけてみては如何でしょう。
土星、金星、木星、火星は明るいので肉眼でも見えますから少なくともこの4つは見えますよ。
そういえば、1970年代の私が中学生の頃にはノストラダムスの大予言とか凄く話題になっていた時代で、惑星直列になると太陽系の重力バランスが崩れて地球に自然災害的な大異変が起きるとかTVでもそんな特集番組が放映されていました。
実際、これまでも何度か惑星直列になっていますが、その時にそんな異変は起きなかったし今では誰も信じませんね。
今は昔。