昨日のブログの写真について「たるが」さんからコメント頂きました。
正直言って私もブログに載せる前にその信憑性について疑いの目を向けたのは確かです。
「本当に彗星の尾なのだろうか?」
何故かと云うと、以前にブログに載せたこの写真を思い浮かべたからです。
しかし、この画像は西側の遠いところに存在する山(もしかすると中国の山とか・・)等影によるものです。 あくまでも陰であって明るい状態にはなりえません。
今回の場合、方角が東方向で海しかありませんし、方向的にも彗星の存在するはずの方向に合致しています。
この様な状況から、彗星の尾と判断した訳ですが、前回のブログに書いた様に彗星の核と画像を一緒に撮れた訳ではないのであくまでも推測です。
一番最初に尾の様な存在を確認した写真は5:00の写真です。
これは105mレンズで撮影した写真です。明らかに彗星の尾のように見えました。
更に下の写真が5:25の時点の惑星の水星が見え出した写真です。中央の孤立した杉林と左の大きな杉林の間に光る星が水星です。
(画像処理、シャッタースピードの関係から空の明るさは逆転していますが、バックの空はかなり明るくなりこの時点での尾らしきものの認識は出来ていません)
この水星の下に土星があり、その右側にスライドした付近にアイソン彗星の核があったはずです。
東の空の星の動きは右上に動いて行きます。
つまり、5:00の時点では中央の杉林付近の地平線の下にアイソン彗星の核があったものと確証しました。
この様な状況から私はこの光跡がアイソン彗星の尾であると確証し、ブログに載せました。
私の場合、1週間の間彗星の動きや明るさの動向について連続した実データは持ち合わせて居ないので、前回のブログの写真が彗星の尾では無いと云われても強い反論は出来ませんが、事象的に明らかにそこに存在した事は確かな事実として間違えはありません。
社内の知人も静岡から同日の5:30頃に写真を撮った人がいましたがその方もその状況は確認できなかったとの事。
ただ、この5:30の時刻ではバックの空が明るすぎて彗星の尾の識別は困難である事と、静岡からは低空に雲があって条件は良くなかったとの話ですので、確証が取れる内容ではありません。
この光跡が、地上にある何かの固定ライトによるものの可能性もありますので、それは後日確認できるものですので結果はまたブログします。
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追伸。
ブログ後、時間と共に移動する星の動きとこの光跡の位置を確認しましたが、時間の異なる写真を付き合わせたところ、この光跡は星の動きに関係なく固定されていることが判明しました。 よって、この光跡はおそらく地上から発せられた人口光によるものと断定します。
大変お騒がせいたしました。
位置的に偶然の一致は有ったものの、こんなものが彗星の尾に見えてしまうのも、あまりに大きなな期待をしている事が原因でしょう。
2007年のマックノート彗星が南半球で大暴れした時に核が西の地平線に沈んだ後も尾だけが地平線から立ち上っていたという写真を思い出していました。「1週間見ない内にこんなに化けていたんだぁ」なんてつぶやきながら写真撮っていました。(笑) 笑の取れる良い思い出になりそうです。
たるがさんの云われるように来月の彗星の再会時には本当にこのような情景になる事を祈りたいと思います。
たるがさん。 貴重なコメントありがとうございました。
(でも、急激に減光したと云う話は心配ですね。)