現在では太陽光発電については賛否両論様々あります。
でも、約10年前は国策での推進の波に乗って私の家にも設置しました。
さて、もう時期10年を迎えますが、10年を迎えるとまた状況が変わって来るので次に何をしたら良いのかを考える必要があります。
それには現状把握が不可欠です。
という事で、約9年半の状況をまとめてみました。
●現状把握
まず、発電量です。
気になるのはパネル(3.8kWモデル)の経年劣化度合いですね。
年間合計値の10年間の状況ですが、当初4年くらいは徐々に減ってる感じですが、その後安定しています。
(2012年は8月から4.5ヶ月、2022年は2月中旬までの1.5ヶ月分になります)
実際、現在でも気温が低く空の透明度が良い日は3.8kWの設備において100%の3.8kWの発電が出来ています。
殆ど劣化は感じられません。
逆に新品の時は公表値より10%くらい多く4kW以上発電していましたから現在が普通なのかも知れません。
下の月別グラフを見る限りだと経年劣化を論ずる前にその時々の気象変化の影響に大きく左右されていて、月によっては右肩下がりに見える月もあれば、逆の月もあります。
目立った劣化による発電量低下は気になるほどでは無いようですので、まだまだ継続して発電はしてもらえそうです。
また、一日の平均発電量は13.1kWでした。
次に実際の売電電力を見ると、2019年以降は私が定年退職により家に居る様になったため日中の使用電力が増えたため売電量が減っています。
一日の平均売電量は約7.9kWでした。
●太陽光パネル設置費用の回収状況
上記の状況から得られた金額は実際の費用回収視点でどうだったんでしょうか?
売電額=26,915kW×42円=113万円/10年(9年半)
日中に使用した発電電力もその電力を買わずに済んだ事になるため仮想売電額になります。
発電消費電力=44,757kWー26,915kW=17,842kW
仮想売電額=17,842kW×31円=55万円
(日中の電気代は変動していますが、一応平均31円/kWhにしてみました)
総合計=113万円+55万円=168万円
設置費用は173万円でしたが、国と県と市の補助金が合計で約36万円でした。
つまり、実質の設置費用は
173万円ー36万円=137万円
でしたので既に8年目くらいでペイ出来ていています。
●10年間の結果考察
これからも発電した分は利益になるところですが、10年過ぎると売電額は8.5円/kWhになってしまうし、パワーコンディショナーが壊れる可能性もあって、あまり「お得」と云う感じでもありませんが、パワーコンディショナーは15年保証にしてあるのであと5年以内の故障は機器代は無償になります。
大規模停電時などでは日中であれば電気が使えるというメリットもありますが、そんな事が有るのか?ってところです。
●日産リーフへの充電でどうなる?
私の場合だと電気自動車があるので、10年経過後にはREAFに充電することによって現状の7.9kW/日 分の売電電力の半分くらいの4kW/日 程度は消費出来る考えでいます。
となると、それ以降の仮想売電額は・・・
仮想売電額=家庭内使用電力×日中の購入金額
(5.2kW/日+4kW/日)×31円=285円/日
月額=8,550円/月 分くらいは電力を買わずに済む計算となります。
更に、余剰電力は8.5円程度での売電が出来るので
7.9kW/日ー4kW/日=3.9kW/日
3.9kW×8.5円×30日=995円/月
家庭内消費と併せると平均 9,545円/月 となります。
少なく見積もっても平均6,000円/月くらいの節約で行けるんじゃないでしょうか。
●10年目以降の予測
10年目以降は、年間で7万円~10万円程度の電気代節約が出来そうです。
ただし、途中パワーコンディショナーの交換修理を30万円と仮定すると、今後10年間では40万円~70万円程度がご利益となりそうですね。
今後、パネルの廃棄費用にも多額の費用が掛かるとの噂もありますから何とも言えませんが、トータルではマイナスにはならないと思いますので安心感を得られただけで良しとしましょう。