nasu_star's blog

那須で自然に親しみ、星と自然を愛するブログ

SONYの人工衛星 EYE が運用終了との事

2025-02-02 21:19:31 | 星空
昨年11月にブログしたSONYの人工衛星に自分で指示して人工衛星から写真を撮ると云う記事を覚えているでしょうか?

今日SONYからメールがあり、今月22日でそのサービスが終了するとの事。

その後、大気圏突入により機体は消滅するのでしょう。
軌道高度が低いと、僅かな空気抵抗などにより減速して落下してしまうんですよね。
どれくらいの高度を飛んでいたのか?

そう云えば、昨年の肉眼彗星になった紫金山・アトラス彗星の時にも十数秒の露出時間に数多くの人工衛星の軌跡が写っていて、10年前には考えもつかない大量の人工衛星が飛んでいる事に驚きました。

フィルム時代だったらフィルムの擦り傷かと思うほどですが、多様な向きに線があるので、人工衛星の軌跡と分かります。
手元の原板では11個の軌跡が確認できます。
まあ、星野写真にすれば邪魔な存在ではありますが・・・


場合によっては頭上に落ちて来る事だって皆無とは云えませんね。
でも、今回の衛星の様に小さなものは地上まで達する前に燃え尽きてなくなりますけど。

でも、夢のある楽しい衛星ならまた新たな衛星を打ち上げて欲しいものです。
SONYさんがんばって!!

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

惑星直列

2025-01-22 08:28:16 | 星空
ニュースで惑星直列について報道している様です。
どういうことなのか?
「惑星直列」とは何か?

定義としては「太陽を中心に90度の範囲内に多くの惑星が集まる」事を言います。

では今どのような状況かと云いますと・・・
ご覧の様に、大方90度内の方向に集まっています。


太陽の近くの惑星の状況を拡大すると・・・
水星だけ外れている様です。


ネットニュースを見てみると、「夕方の夜空に惑星が直列に並んでいるから惑星直列といいます」と云っていましたが、前述した様に正確には「太陽を中心に90度範囲に惑星が入ること」です。

結果的に夜空の同じ視野内に沢山の惑星が見える事になりますが、見え方に対して「惑星直列」と云うのは誤りです。

実際、夕方晴れていればこんな風に見えます。


そして、その見え方が直線状に並んで見えますが、それは惑星がみんな太陽の回りの同一平面上を公転しているからであって、本来の意味での「惑星直列」でなくても惑星は皆ほぼ同じ線上を動いていて直線上に並びます。

星占いで各惑星が居る星座名が出ますが、その星座名は皆さんの生まれた星座名しか出て来ないのはその星座上を全ての惑星が直線的に通過するからです。
間違っても「現在木星がオリオン座にあって・・・」などという事は無いのです。

ちなみに現在の惑星の星座位置は西から
土星・・・・・・水瓶座
金星、海王星・・うお座
天王星・・・・・おひつじ座
木星・・・・・・おうし座
火星・・・・・・ふたご座
になります。
全部星占いに出て来る星座ですね。

もし、夕方晴れていたら外に出て惑星を見つけてみては如何でしょう。
土星、金星、木星、火星は明るいので肉眼でも見えますから少なくともこの4つは見えますよ。

そういえば、1970年代の私が中学生の頃にはノストラダムスの大予言とか凄く話題になっていた時代で、惑星直列になると太陽系の重力バランスが崩れて地球に自然災害的な大異変が起きるとかTVでもそんな特集番組が放映されていました。
実際、これまでも何度か惑星直列になっていますが、その時にそんな異変は起きなかったし今では誰も信じませんね。
今は昔。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

星仲間の新年会

2025-01-10 08:51:29 | 星空
毎年恒例の星仲間での新年会を昨日開催しました。
一人を除き全員退職者となってその一人も自営なので時間を開けてくれての平日開催です。
私はコイケさんの車に乗せて頂いて集合場所のスーパーへ。
みんなで買い出ししてマツさんの家へ。

料理を前に、先ずは来年度の田舎ランド鴫内で行う星空観察会の年間予定を決めます。
月の状態と惑星の状況などを踏まえた日程決めになります。
約1時間掛けて練り上げて決まりました。
あとは当日の天気次第ですが・・・

さて、乾杯しよう!!
寿司は各人毎の個別包装の物にしましたが、同じ物が一つだけ足りなくて高級セットが一パックあります。

ここはひとつアミダクジと行きましょう。

ジャカジャン!

私にそれが当たりましたぁ。Get!


最初の乾杯はkenさんに頂いた金箔入りのお酒で乾杯した後、nojiさんの大吟醸をマツさんと私で一升瓶を軽く平らげてご満悦。


相変わらず、日本酒は水の如し。
飲むだけ勿体ない二人です。

私が持って行ったお酒はお宿提供のマツさんにあげました。

今年も良い年になるね。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年度最後の星空観察会・・・中止

2024-12-09 07:59:11 | 星空
土曜日は星空観察会の予定でした。

ところが、午前中は快晴だったのに1時ごろから一気にどんより曇り空になり、開催地の施設の所長さんから電話が入って、夕方から山間部は雪の予報なので中止にしたいとの事。

この場所での観察会は半分が曇りか雨で、そんな時でも屋内でイベントを開催していますが、雪では来場者の帰りの車が心配なので中止にせざるを得ません。

翌日の昨日は朝から山は雪雲に覆われて一日中真っ暗でした。
その雲は私の家の真上まで来たり戻ったりを繰り返していました。
この天気を見ると、つくづく「あぁ、冬だな」って思います。
観察会は中止にして正解だったんじゃないでしょうか。

でも、陽が沈む時間帯になったら、南西の地平線部分だけ薄く雲が切れて太陽のオレンジの光が漏れ出て来ました。
雪雲で真っ暗な空と地面との僅かな隙間から射す一筋の太陽の光が素晴らしく温かく綺麗な光に見えました。


まるで、夜中に太陽が出たかの様。
ほんの数分の出来事でした。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オリオン座の季節

2024-12-06 07:43:32 | 星空
このところ夜間晴れてはいるのですが、水蒸気量が多くて星が良く見えませんでした。
でも、昨夜は久々の透明度の良さ。
この先、晴れても月が大きくなっていくので、オリオン座が東空に昇りつつある姿を捕らえるのには今がチャンス。


星座を写真に収めるのを星野写真と云いますが、星座だけを写したところで何百枚撮ろうと何時もと変わりない写真しか撮れません。

ところが地上風景を少しでも入れる事で雰囲気が大きく変わるものです。

私はこの地に越して来る際に、重要視したのは夜空が暗い事。

30年以上経った今でも東方面の夜空は暗くて綺麗な星空が私の魂を綺麗にしてくれています。

山林から昇ったばかりのオリオン座です。
三ツ星が直立していますね。


小学校の教科書に良く出る東の空に有る時のオリオン座の状況を示す写真ですね。

さて、ここで問題です。
西の空にオリオン座が行った時には三ツ星は地平線に対してどのような角度になってますか?

まっ、ご自分で想像した上で調べてみてください。
こう云った疑問を持つことが大切なんです。

引いて眺めてみると・・・


先日紹介しましたおうし座にいる木星が輝いています。
上にはプレアデス星団(スバル)が輝いています。
左上には五角形の並びのぎょしゃ座が横たわっていて、一等星のカペラが光っています。

実はその辺りからオリオン座の左側に掛けて冬の天の川が写っています。
冬の天の川は夏の天の川と違って太陽系が属する「天の川銀河」の外側を見るのでその光は薄いですが天の川は間違えなく途切れなく夜空を一周して流れているのです。

星空観察会でもそれを説明すると驚く方が多いです。

宇宙に関する知識は一般的には特殊な知識なのでしょうか?
知らない事が多ければ多いほど「知る楽しみ」が大きいですね。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おうし座の木星

2024-11-22 07:56:01 | 星空
夕食を終えると、天気に関係なくとりあえず外に出て空を眺めます。
曇りや雨の時は即刻退散。

でも、最近は本当に星空が見える機会が減りました。
大気中の水蒸気が増えている様に思います。
雲が多いし、晴れていても水蒸気が多いため光害(ひかりがい)で街明かりの光が水蒸気で散乱してシラーとなってしまいます。

そうは言っても、やっぱり晩秋ともなって来ると透明度が良くなって来るものです。
久々に見る綺麗な星空。
しかも、丁度おうし座が昇って来るところでした。
おうし座の中央には燦然と輝く木星が陣取っています。

アッ、この光景見覚えがある!!


(星を大きくして星座を見易くするため明るい星像の周囲に滲みを与えています)

大昔、私が中学一年生の秋。
街の本屋さんに行くと「天文ガイド」なる雑誌があり、その表紙を飾っていたのが正しくこの光景。
地表の景色から昇りつつある星々。
左にはぎょしゃ座が有って、上の方にはプレアデス星団(日本名:昴)があり、おうし座の中心には木星。
「惑星」は「動きを惑わせる」星であり、日々星々の中を微妙に動いて同じ場所に見える事って、なかなか起きません。

ただ、シュミレーションソフトで確認したら、1972年当時この場所に有ったのは木星では無く土星だった様です。
確か10月号だったので、それに掲載されるには2ヶ月くらい前の8月頃撮られた写真なんだと思います。
なので、1972年8月13日1時30分辺りを見てみました。


でも、明るい惑星がそこに有ったのは確かでした。
我ながら凄い記憶力ですね。

この「天文ガイド」が自分で買った初めての天文雑誌でした。
この雑誌の表紙の写真に魅了され、それ以来暗い星空が怖くなくなり、とっても好きになりました。

そもそも星や宇宙について小学4年くらいからとっても興味がありました。
小学生の頃は業者の方が学校の校門付近で帰り掛けの小学生相手に宇宙の事を詳しく説明したサイエンス本の斡旋をしていて、そのパンフレットを見て何度も何度も親にお願いして6ヶ月間に渡って配布される本を隈なく読み漁っていました。

それを見た母親がそれとは別に全12巻の写真入り百科事典を買ってくれ、毎日毎日その百科事典を見ていたので、天文以外の事もほぼ何がどの巻のどの辺りのページに掲載されているか直ぐに探し出せるくらい百科事典にも熱中していました。

そんなに星が好きなくせに夜、外に出れば夜空は真っ暗で星々だけが異様に明るく輝く状況が怖くて、長い時間外にいる事が出来ませんでした。

昨晩、記憶にある雑誌の表紙と同じ光景を52年振りに見るとは思いも寄らない状況に、写真に収めた訳です。

それとは別ですが、天頂付近には秋の四辺形のペガスス座からアンドロメダ、そしてペルセウス座へと星の流れを感じる領域も好きです。

星が沢山有って、どれがどれなのか普通の人は分からないと思いますが、興味があれば調べてみてください。
星空が好きになる切っ掛けって意外と単純なのかも知れませんね。

最初の写真のスバルや二重星団も写っています。

勿論、この写真の中にはアンドロメダ銀河もしっかり写っていますョ。
一部をトリミングで拡大すると・・・
中心にある多少横に広がったのがそれです。


しかし、最近のカメラはレンズも撮像素子も高性能なため、星像が小さくなり過ぎて特にSNS等への画質を落としての投稿においては星座が良く分からない事が良く有ります。
今回は以前に紹介した星像の周囲に滲みを追加する手法で明るい星を多少大きくなるようにしました。
原本をPCの画面いっぱいに見る分には補正無しでとってもよくみえるんですけどね。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自分で衛星からの画像を自由に見る やったぜSONY

2024-11-08 16:39:21 | 星空
昨日SONYから一通のメールが来ました。
「人工衛星「EYE」で宇宙を撮る・・・」
なに!?

開いてみると、SONYはJaxaと共同で人工衛星を打ち上げたらしい。
その人工衛星から送られて来る画像を自分の気に入った構図で精細な画像として撮影できるらしい。

そりゃあ凄い!!

早速、使ってみました!!
入り口はこんな感じのページです。
アドレスはこちら。https://starsphere.sony.com/eyeconnect/

SONY-IDを持っていない方は登録してからログインします。

すると、地球の画像とその人工衛星の軌道が水色の線で表示され、下のバーを操作することで、最初に表示された状態が過去1時間10分程度前の位置ですが、そこから現在時刻まで進むことが出来ます。

この人工衛星は北極と南極間を周回していて、周回の度に西方向へズレて行って、何周かすると地球の全ての地域を見る事が出来る訳です。

なので、日本上空を通過するのは数時間に一回しかありません。
紀伊半島から九州が映っています。

こちらは今日の関東地方。(他の方が撮った写真です)
良く晴れています。(実際、一日中快晴でした)
山が白いのは雪が降って積もったんですね。
那須岳も昨夜雪が積もって白くなっています。

まあ、ヒマワリの画像で良く見る様な映像ですが、リアルタイムで世界中の現状を宇宙空間から自分の見たい方向を見れると云うのが凄いですね。

実は星空も見る事が出来ますが、衛星は凄いスピードで移動しているので露出時間を長くして光を蓄積することは出来ないので、それほど多くの星が見える訳ではありませんが、星もそこそこ見る事が出来ます。

月の方向も見れますが、望遠レンズが付いている訳では無いので小さくしか写りません。


また、googlアース程の解像度はありません。
あまりに解像度良すぎるとデータ量が凄い事になるし、安全保障上まずい事もありますからね。
でも、写真に残した場合jpgファイルサイズが2MB弱ありますから、拡大して見ない限りかなり繊細に見えます。

まあ、しかし興味のある人にとっては超面白いアイテムです。
SONY、久々に凄い事やったね!!

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紫金山・アトラス彗星の撮影10/21

2024-10-22 07:41:19 | 星空
僭越ながら今日も彗星の話題です。
今を逃すともう一生見る事の出来ない彗星ですからお付き合いください、

昨晩は前日10月20日よりも月の出が遅くなった関係で、より綺麗に彗星を見る時間が増えたので、さっそうと車で30分の所へ行きました。

陽が落ちるまではとっても良い天気で「今日も期待できそう」と思っていました。
現地に着いた時にはまだ雲もあまり無かったのですが・・・

その後、あれよあれよと雲が湧きだして全天雲で覆われてしまいました。
でも、ここの天気はいつもこうなのよ。

少なくとも19時までは待ってみよう!!

18:50くらいから徐々に雲に亀裂が入り出して星が見え出しました。
19時丁度には遂に彗星の全容が見えました。
ほらね。

でも、下の方にある雲がまた移動して来て見えなくなってしまいました。
結局彗星の全体を見れたのはほんの5分程の時間でした。
その後も雲に出たり入ったり。
彗星の尾が長いだけに全体を一堂に見る事が出来たのはこの5分間だけとなりました。

写せるチャンスが僅かしか無いと踏んで、今回はISO3200で露出時間を短くして撮ったので流石に前日の写真に比べると粗いです。

昔、高校時代に自分でフィルムの増感現像を良くやっていたのを思い出します。
たしかHACとか云う現像液で、素晴らしく粒子の荒れを押さえて増感できましたが、その後液に含まれる成分の一部が劇薬に指定されてしまって入手できなくなってしまいました。

7:20頃には完全に雲の中に隠れてしまいましたが、天頂付近は穴が空いた様に星が見えていて、天の川も良く見えました。

そうは言っても、薄い雲が流れていてその雲が功を奏して夏の大三角を形どる「白鳥座のデネブ・こと座のベガ・わし座のアルタイル」の明るい星に輪っかが出来て夏の大三角が良く分かる写真になりました。
まるでフォギーフィルターを付けたみたいだけど、実際こうはならないです。

でも、星が多すぎて星座の形が分からないですよね。
ここはそんな場所です。

天気予報見ると、もう暫く星空は望めそうも無いです。
これでこの彗星も見納めかも知れません。

しかし、過去肉眼で見れた大彗星は記憶にある限り何時も2月~3月に来ていて、極寒で見るのは大変ですが天気だけは良くて毎日見れました。
ウエスト彗星の時は大雪が降った翌早朝に快晴となり雪を掻き分けて写真を撮った事も有りました。

最近、年中雲ってばかりで殆ど星空が見えないです。
やっぱりどこかおかしい。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紫金山・アトラス彗星の撮影10/20

2024-10-21 07:31:13 | 星空
本当に天気が悪くて朝晴れても午後は曇りばかりでしたが、やっと昨日は快晴。
先日に打って変わって最高のコンディション。

ポータブル赤道儀も暫く使っていなかったので午後から動作確認と操作のおさらい。

準備万端で、昨日は天文薄明が終わるのは18:30くらい。
月の出は18:40くらい。
この日行く場所は山に近いので彗星の没は19:30ごろ。

つまり、暗い状態は10分程度しかない。
21日になれば月の出は1時間くらい遅くなるのでかなり余裕にはなりますが、天気は昨日程良いかどうかはその時にならないと分かりませんからとにかく撮る!

日没前の16時くらいに家を出て観測場所を探す。

最初予定していた場所に行っては見ましたが、それ以外にも良い所があるかも知れない。
車で右往左往すること1時間。
見つけた!!

多分、ここは27年前の肉眼彗星のヘールボップ彗星の時にもこの近くで撮ったと思う。
先日紹介したヘールボップ彗星の写真の場所ですが、現在は松の木は残っていますが、楠は切られたのかありませんでした。
その時は北西方向に彗星が見えたのですが、今回はほぼ真西になるのでちょっと構図的に合わないのでそこから数百メートル先の場所が良い感じの景色と、私の直感が言ってくれました。

まだ結構明るい中で何枚か試し撮りした中で一番良さそうな写真はこれです。
夕空がとっても綺麗でした。
でも、空が明るいのでこの時点では双眼鏡で確認できても肉眼で確認する事は出来ませんでした。
18:00:00



それから何枚も撮り続けて10分後。
大分暗くなてきて、肉眼でも彗星がみえるようになりました。
18:10:32



更に5分後、薄明も終わり掛けて、月の影響も無い状態でバックの夜空の色も黒が締って来ました。
ちょっと広角の38mmです。

18:15:44


そして、薄明が終わって月の出まで10分のゴールデンタイムになったので105mmレンズいっぱいの拡大で地上風景無しで30秒露出で撮影。
これは切り抜きで大きくしたわけではなく光学ズームの105mm撮影です。

18:30:06

彗星の核の左側の星は3.82等ですから、彗星の明るさはそれより明るく見ます。
一応、20日の予想光度は4等となっていますから予想以上にまだ明るい状態です。
もしかして、画面左端の星団ぽく見える星の集まりの付近まで尾が見える気がします。
肉眼でもそんな気がしていました。

これは天文シュミレーションソフトでの20日の日の予想図ですが、見えにくいですが薄い丸い円が視直径20度の範囲です。
予報シュミレーションでは7度くらいにしか尾が伸びていませんが、写真の左角の部分は核から20度くらいになります。
本当に良く化けてくれました。


18:40分を過ぎて月が東の空から出始めたため、西の空も明るくなり始めました。
この稜線の上の空の色は多分月明りの色。
肉眼でもまだ見えますが、やはりコントラストが低下して10分前より見えづらくなってきました。
18:51:18

本日撮影終了。

最高の天気で最高の観望でした。
この場所だと西側には街明かりが無いため月が無ければ山に没するまで鮮明に見えます。
彗星の様な淡い天体はやっぱりバックが暗い状態でのコントラスト命です。

もちろんこれらの写真は撮りっぱなしではなく画像処理を施しています。
でも原本の良さは画像処理結果にも多大な影響が出ます。

今回は尾が長すぎて望遠鏡の直焦で強拡大撮っても仕方ないかなと考えていて、それに望遠鏡と赤道儀を持って行って据え付けに時間が掛かると貴重な僅かな時間がもったいないのでやめました。

こんな時、ポータブル赤道儀とカメラだけのシンプル撮影はとっても楽です。
北極星さえ見えるようになれば自動ガイドOK。

暗くなってからは25秒とか30秒露出ですが、普通天の赤道付近の星は日周運動での動く量が大きいので105mmレンズとかだと固定撮影では流れてしまいます。

風景を入れている写真は35mm〜50mm付近で撮っていますがそれでも30秒は流れます。
かと言って星の日周運動に合わせてしまうと今度は地上風景が流れてしまいます。

でも、ポータブル赤道儀には日周運動の半分の速さ設定が出来るためこれで撮ると星も地上風景もそこそこ流れずに写せます。

27年前にはその様な技術は無かったので、50mmレンズで風景メイン30秒固定撮影で彗星を撮ると彗星は多少線を描いてしまっていました。
ヘールボップ彗星は非常に明るかったので、F2.8/f105mmで10秒程度で撮れたので流れず違和感なく撮れました。

今回はディジタルカメラですし、様々な技術面において27年前の肉眼彗星の時とは全然違います。
ISOはフィルム時代と同じ800で撮りました。
あまり高くしても露出時間は短く出来ますが画が粗くなりますからね。
一応、数枚の合成も考えて同じ構図で5枚づつ撮ってはありますが、そこまでしなくとも充分なめらかです。

フィルム時代は現像してみないと出来の良し悪し分かりませんでしたから撮影はすっごく集中して本腰入れたし、そのおかげで露出などの加減も今でも感覚で直ぐに適用できます。

でも、すばらしい世の中になりました。

---
今日も夕方晴れれば再度行ってみたいと思いますが、条件は以下のとおりです。

天文薄明終了 18:30ごろ
月の出    19:40ごろ
彗星没    19:40ごろ
天文薄明終了から月の出まで1時間以上ありますが、月は東の山から出る前から夜空を明るくしますので、暗いのは19:30までかと思います。

なお、この時刻はあくまでも私が観測しようとする山に近い場所の時刻なので、水平線まで見える様な所であれば彗星ももっと長く見れます。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紫金山・アトラス彗星の撮影

2024-10-16 07:33:27 | 星空
日本で良く見える様になったのは10月13日からですが、先日のブログのとおりこの日は星空観察会でしたので、来場者への説明やら対応で写真は撮れず。

翌日14日は夕刻にはまだ晴れていましたが、暗く成りだすと同時に雲が一面に覆ってしまって姿さえ見れず。

そして昨日15日は17時頃まで曇っていて、断念しかけた時に突然雲に亀裂が入って夕空が見え始めました。
もしかして、行けんじゃね。

一瞬のチャンスだって逃がしません。
準備をして近くの丘に上がれば・・・
ほらね。

刻一刻と暗くなっていくのが待ち遠しい。
しかし、彗星の居場所は中央の黒い雲の中。
憎っくき雲。
まあ、いい。
この明るさじゃどうせまだ見えない。

暗くなって来てもなかなか見つからない。
こんな時は写真を撮って、モニターで拡大して探す。
居た居た!
雲の上に居る。


この時、近くで見ていた方々が「どこか分からない」と騒いでいたので、数枚撮ってから教えてあげていました。
みなさん、スマホを三脚に固定して撮っていましたが、場所を教えてあげて画角に入ると、スマホでも凄くきれいに撮れていました。
スマホ、恐るべし。

で、自分のカメラに戻って確認したら・・・・

また雲の中に入ってしまいました。
こんな彗星だけの写真じゃつまらない。
地上の景色も入れたいものです。

また出てくれると思っていましたが、その後低空に雲ともやがどんどん現われて、その後彗星の全景を見る事は無く、山に没する時刻となってしまいました。
でも、その少し前に居るだろう辺りを写真に収めておいて家で確認したら尾だけが見えていました。
核の部分はずっと雲の中でした。



最初の写真を拡大切り抜きしてみると、かなり尾が長く伸びているのが分かります。

写真上の方の明るい星はへび座の3等星の星で、彗星の核からそこまでは視角11度ありますから、恐らく最低でも8度以上の尾の長さが有ると思います。
先日のブログで「視野角7度の双眼鏡いっぱいに見えた」と書いたのが立証されました。

1996年の百武彗星は視角60度くらいの尾があって、50mm標準レンズではフィルム対角線いっぱいに入れても入り切れませんでした。
今回はそこまでは行きませんが、この彗星も105mmレンズ(最初の写真の画角)でこれだけの尾の長さですからかなり立派な尾です。

ちなみに1996年の百武彗星はこんな感じでした。
フィルム時代で50mm標準レンズの画角(対角線いっぱいで46度)から更に1/3くらいの長さの尾が伸びていました。
この彗星は核自体はさほど大きな彗星ではないのですが、地球に非常に近い所を通過したので、見掛け上凄く長い尾に見えた訳です。

地球に近い所を通過したため動きが早く、この長い尾が見れたのはたった一日で、前日は同じレンズでもたったこれだけの長さでした。

高校生の時のウエスト彗星も明るく大きく凄かった、意外と期待外れだったハレー彗星も思い出深い。

ヘールボップ彗星の時には会社の同僚や先輩たちが東京から車4台で乗り合いで私の家に押し寄せて彗星眺めや写真撮りを満喫して行ったり、極寒の朝毎日3時起で写真撮ってから会社へ行く新幹線内でぐっすり寝たり、本当に彗星はその場限りの期間限定品なので熱が入ります。
小さい彗星でも綺麗なものは沢山有りました。

百人十色、彗星も十色。
飽きません。

これまで小学生の時見たベネット彗星を皮切りに、今思えば数え切れない多くの彗星を見て来ましたが全て、特徴個性が有って本当に毎回驚かされ、楽しませて頂きました。

これから数日間、まだまだ天候のチャンスがあれば撮ってみようと思います。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

星空観察会と予想外に凄かった紫金山アトラス彗星

2024-10-14 08:05:35 | 星空
昨夜は初めて依頼された公民館での星空観察会の日でした。
場所的にはJR駅のすぐ近くで空が明るくて惑星と月くらいしか見れないという事で半月過ぎた月夜でしたが昨夜での日程になりました。

でも、この日程の決定は4月でしたがその時点で紫金山・アトラス彗星が見えるかも・・・
という期待は多少ありました。

ところが、先日彗星が太陽との近日点通過前の明け方に見た時には小さな彗星だったのに、太陽熱で溶かされた放出物が大量に出た様で大きく明るい彗星になっていました。
日本で夕方に見え出したのは12日からだと思います。
そして昨日13日には街中だと云うのに肉眼でも核や尾の存在が分かるくらいになっていました。

暗くなり掛けた17:50ごろにやっと夕空に浮かび上がって来て18:15くらいまで見れました。(建物の屋根に隠れてしまった)
勿論、来場者約30名も大感激です。

大半の方々は彗星が来ている事すら知りませんでしたから、このスペシャルイベントには誰も驚いていました。

私達もこんなに大きくなる事など期待していなかったので驚きました。
日本で肉眼でちゃんと見れる彗星はおそらく1997年のヘールボップ彗星以来です。

この写真は当時近日点通過後の4月に撮ったヘールボップ彗星の写真ですが、右側にカシオペア座が写ってるのでその彗星の大きさと明るさが良く分かると思います。


来場者への説明や対応に追われて彗星の写真は当然撮ってる場合じゃありません。残念ながら今回のその彗星の写真はありません。

視野角7度の双眼鏡で見て視野内いっぱいに彗星の尾が見えました。
月の視野角は0.5度なので少なくとも満月10個分以上の長く伸びた尾が街中で見えた訳です。

今後も暫くは見る事は出来ますが、天気予報を見ると昨晩の様な快晴は今後望めそうにありません。
更に、日中天気が良くても午後から曇る天気ばかりなのでダメかもです。
ただ、これから満月に向かうので夕方の月明りが無くなる20日頃の方が淡い彗星の尾の写真を綺麗に撮るには良いかも知れませんが、これだけ明るい彗星ならそれ以前でも充分撮れると思います。

まあ、しかし。
多くの来場者に見てもらえたことが最大の喜びです。

観察会の準備の様子です。
初めて開催する場所だったので16時には現地へ行って屋内と屋外の準備をしました。

屋内の場所はかなり広いホールです。
一応、遮光カーテンも完備。

スクリーンも120インチくらいの大きな物があります。
プロジェクターは自前のフルハイビジョンの機器を持参。


パソコンはマツさんと私の2台をスイッチングしてテーマ分けして解説です。

アンプスピーカーとオーディオミキサー間は昨年から無線接続する様にしてますが、何かとトラブル発生があり、幾つもの原因特定と改善の甲斐あって今回はトラブルなし。
ミキサー担当は私がやりつつ解説もします。

Mitakaという宇宙シュミレーションツールで全員を宇宙空間へ連れていきました。
これは始める直前に撮った写真で薄明るいですが、本番は暗いです。


最後にプロジェクターなどの明かりも消してプラネタリウムを天井に投影して星空を堪能頂きました。
本物の星空より綺麗に見えます。

それらを終了後に再度外へ出て望遠鏡で月のクレーターや土星を観望して終了です。
以外にも天の川がうっすら見えたのには驚きました。
余程透明度が良かったのでしょう。
実際の星空での星座の説明もできました。

今回は大型望遠鏡1台、小型望遠鏡1台、大型双眼鏡1台、中型双眼鏡1台、小型双眼鏡2台の6台体制。
全部仲間達の持参品です。

私の望遠鏡は屋内の準備と撤退作業を考えて出しませんでした。
屋内設備は全て私の自前設備なので、望遠鏡まで出すと片付けがかなり遅くなってしまいます。

(写真奥に横に伸びた明かりは新幹線のホームです)

6時開始で予定どおりの8時終了できました。

今後の星空観察会でのネタの一つにしたいのでこの先、数日間の彗星が明るく大きく見える内に写真が撮れる事を祈るばかりです。
晴れてくれ~!!

26日には私達のホームグランドである田舎ランド鴫内での星空観察会があるので、その時に来場者に披露したいです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紫金山(しきんざん)・アトラス彗星 見た

2024-10-02 06:22:06 | 星空
昨日は朝起きたら天気が良く、シマッタ!と思ったのですが後の祭り。
最近は晴れるのは朝の一時だけで、昼頃には間違えなく曇ってどんよりな日ばかりです。

何をしくじったか?
紫金山(しきんざん)・アトラス彗星が見え始まっています。
近くの公園の丘の上からはこんなふうに見える予想。
朝4:30に八溝山右側の稜線から昇るはず。

天気予報を見ると、2日は朝から一日良い天気。
早速、今朝は3:30に起きて近くの公園まで行ってみました。

ところが・・・
山から昇る時刻になっても肝心の彗星が昇る方向には厚い雲。

なんで、この方向だけ雲がある??
他はどこ見ても無いのに。
空はどんどん明るくなっていくばかりで、彗星は雲隠れ。

諦めかけた4:50過ぎ。
双眼鏡で流していると、発見!!
尾が見えました。
いつの間にか雲の上に出ていました。

よく分からないと思うので拡大してみると・・・
これなら分かりますかね。


今回105mmレンズで撮りましたが、こんなに小さいです。
ヘールボップ彗星やウエスト彗星、ベネット彗星を見て知っている私としては期待外れ。
ニュース報道は何時も大げさ誇大情報。

ただ、この先太陽に近づいて反対側から見え出した時に大きくなる可能性もあるので期待は持ち続けたいですね。

これからしばらくあまり天気は良くない予報で、明け方の観望は今日が最後だと思います。
太陽に近づいていくので日を追うごとに同じ時刻での高度は下がって行きます。

そして、10月14日くらいになると、ある程度暗い状態での18時過ぎに夕方の西の空にまた見える様になります。
私の家の付近では高原山の上空に居るようです。


ただ東の空には満月に近い月があるので、写真を撮るには10月20日くらいになると月の出が18:40くらいなので良いかも知れません。

さっ、これから少し寝よう。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お月見の夜

2024-09-17 19:30:04 | 星空
今日は十五夜お月見の夜です。


何時もなら、ススキや団子や採れた野菜などをお供えしてお月見をするのですが、今年は翌日のイベントに備えて準備があるのでとりあえず昇るお月様を見て終了。

ところで私の家の東側には杉林があって、毎年満月が上がって来るのは19時過ぎなのですが、今年は6:30にお月さんを見る事が出来ました。
実は、天文学的な本当の満月は明日なんですよ。

明日18日11:30頃満月になるので、お月見はその直前の今日って訳です。
なので、半日近くずれが生じてるので30分くらい早い月出ですし、よくよく見ると太陽の反対側の左側が僅かに欠けています。

画質が破綻しない程度に少しアップにしてみました。
ちょっと、木に掛かっていて欠けが良く分からないかも知れませんね。

夜空がこんなに晴れ上がったのは一ヶ月ぶりくらいの記憶です。
この夏、星空は本当に見れませんでした。

皆さんも綺麗な月を見て一夜をお過ごしください。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

HOME STAR earth theater(アースシアター)故障ー2

2024-08-12 08:05:51 | 星空
昨日ブログした星空観察会の際に、屋内での星空解説を行うための準備をしました。
その際に「HOME STAR earth theater(アースシアター)」でプラネタリウム番組動画の再生も考えて設置しました。


ところが、動画再生がまた途中で動画が止まってしまう事象になりました。
止まる場所は一定ではなく変わる事もあります。
電源をOFF/ONしたりSDカードを抜き差しと様々やっても事象は改善させません。



2020年にメーカー修理依頼した時の結果は、「SDカード内の動画ファイルの破損」だったという結論で、データ修復したという回答で帰って来ました。
ただ、その結果について私はずっと納得いかずにいました。

何故かと云えば、2枚ある別なコンテンツも同様の事象でしたし、SDカードのプロテクションも掛かっているのに書き込まれたりするはずないし、PCでは再生出来ていたからです。
(動画ファイルはAVIファイルで特殊なファイルでは無いのでPCでも再生可能です)

ところが家に帰って来て検証して行く中で、SDカードをPCに接続して再生したところ、確実性はないのですが数回に一回の割合で「このファイルはサポートされていないデータが含まれているため再生できません」と云った表示が出て途中で再生できなくなることがあり、一度その表示が出ると再生ソフトを一旦終了するかSDカードをPCから抜かないと再生ができなくなる事を確認できました。

オリジナルファイルと比較してもファイルサイズなども何ら変わりませんし、PCでの再生においては最後まで再生できることが殆どです。

前回の故障の教訓を生かして、その後は原本のSDカードは使用せず、市販のSDカードにデータをコピーしたもので使っていました。


今でも原本は使わずに大切に保管しています。


この原本のSDカードのデータは2020年の時にPCにも落としてあるので、SDカードのハード的故障か確認するためにそのデータを通常使用のSDカードに上書きしてみました。

すると・・・
「HOME STAR earth theater」で再生しても事象の発生は起きなくなりました。

確かに何らかのデータ破損が有ることは事実の様です。

ただ、具体的にどのような破損状況なのか、また破損の原因がなんなのかは全く分かりません。
今後も、原本は使わずコピーを使って行くと云った運用対処を続けて行くしかありません。

しかし、この製品は発売してから10年くらい経つでしょうか。

分類は「玩具」ですが完全にその域を超えているし、唯一のプラネタリウム番組まで付いたハイブリットタイプのプラネタリウムですからこんな凄い製品はありません。
(この製品に対して様々な不満を云う人もいますが、現状ではこれ以上の物はありません)

なんと言っても投影用原板はあの有名な大平さんが手掛けたもので星の位置や明るさ(大きさ)などもリアルですし、映し出される星の数も6万であり、昔の大型プラネタリウムの数倍もの星が投影され、屋内で天井に映して星空解説が可能です。

実際の星が見えない時の星空観察会には無くてはならないアイテムです。
この名機をずっと大切に使い続けて行きたいと思います。

--
この製品は数年前に製造終了し、一時は10万円くらいまでプレミア価格がついて中古品が出回っていた時期がありましたが、ネットで検索したところ、現在Amazonで新品が33,800円で販売されていました。
また製造開始したのでしょうか?
ただ、販売数は少ない様です。

興味のある方は下記のAmazonのリンクで確認してみてください。

 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

星空観察会2024-1

2024-08-11 07:46:37 | 星空
昨夜は今年度最初の星空観察会でした。
このところ毎日夕方には雷雲が発生していて星空観察なんて出来るのか?

案の定、4時くらいまでは何とか晴れていましたが、5時に現地に着いて準備を始めるころには空は黒い雲に覆われました。

唯一晴れ間の有った西の空もどんどん雲に覆われて行きました。

さあ、今日も屋内で星空解説だね。
という事で1時間掛けて準備完了。
外は外で万が一にでも晴れる可能性もあるので準備してあります。


ところが、来場者が集まりだして7時の開催をしようとした途端、突然雲が切れだして月が見え出しました。
屋内での準備は無駄になりますが、急遽来場者を外に案内して本来の観察会が始まりました。

今日の予約参加者は16人くらいです。

この後もどんどん晴れ間が広がって天の川も流れる綺麗な星空に、来場者も大喜び。
12日夜のペルセウス座流星群の極大日を前に流れ星も沢山見れて子供達も大人も「初めて流れ星見た~!!」と歓声をあげていました。

小学生は学校から出されている夏休みの星空観察の宿題用紙を手に、私の解説をメモメモメモ・・・
親子で一生懸命でした。
学校から天体観察の宿題が出されていると聞いたのは過去20年間で初めてです。

でも、今回はそんな気がして「夏休み自由研究」と云う星空観察の手引きの冊子を作っておいたのが偶然ではなく必然にしか思えませんでした。

完全オリジナルの7ページ程の手引きで、5種類の観察手法を載せてあります。
その中から自分の興味のある観察を選べるようにしてあります。


付録で、ペルセウス座流星群の記録を取る事の出来る星図も付けました。


小4だと云う男の子はそれを手にして目を輝かせて凄く喜んでくれました。

8:30に観察会を閉めたのですが、屋内で準備した設備を撤収して外へ出ると・・・
あれほど広がっていた星空が全く見えません。
その間わずか10分から15分。

今日の天気の変貌ぶりにスタッフみんなびっくり。
夢でも見てるのか??

その後は何時ものファミレスで星仲間の夕食会をして完了。

見れる惑星が何も無い中で、こんなに盛り上がった観察会は久々です。
惑星の無い日は大きな反射望遠鏡での星雲星団巡りはメインイベントでその綺麗さに圧倒されます。
そして、望遠鏡を使わずに星空を見上げての星座の形を確認したり流れ星を見たり天の川を見たりすることも街中に住んでいる来場者にとっては初めての経験だったりするので侮れません。

どんな天候で有っても何時もスムースな運営が出来ているのは仲間全員の気配りのお陰です。
何時もありがとうございます。

次回は10月の開催で、この時期には土星や木星も見れるので更に充実した観察会になる予定です。
(曇りや雨天の場合でも屋内で星空解説やプラネタリウムなどを行います)
参加希望の方は那須塩原市の広報誌に応募が出ましたら田舎ランド鴫内(しぎうち)に連絡の上、予約をしてご参加ください。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする