普段の年なら田舎ランド鴫内で年4回の星空観察会を開催しているのですが、今年度は全てキャンセルとなり、一度も開催出来ませんでした。
星空観察会では望遠鏡で惑星や月を拡大して見るだけでなく、星座の説明や望遠鏡で見ている目標物が何処に有るのか等の説明も実際の夜空の中で説明します。
その時に活躍するのがレーザーポインターです。
レーザーを空に向けると空気中の塵や水蒸気が反射して真っすぐな細い線が光って見えるので、それを使えば沢山の人が同時にその説明する天体を確認できます。
しかし、一般的に屋内でプレゼンなどに使うレーザーは赤色レーザーで出力は1mW以下です。
これでは暗い場所でも殆どその線を確認できません。
そこで、7年くらい前に購入したのが200mWの緑色レーザーです。
ところが数年前、心無い人が航空機に向けて高出力レーザーを照射する事件や野球観戦でバッタ―の顔に照射する事件が何件かあり犯人は逮捕されましたが、この事件をきっかけに国内での販売を禁止する法律が出来てしまい、もう今では1mWを超える携帯型のレーザーポインターは合法的には買えません。
ただ、過去に既に保有している高出力のものを使う事は可能です。
なので、とても貴重な物なのですが、昨年あたりから冬などの寒い場所では全然レーザーが出ない状況になり、「電子部品が温度によってダメになってしまうんだろうな」と諦めていました。(ホッカイロなどで温めるとOK)
しか~し!
真剣に原因を調査してみました。
それで、意外なところに原因がある事を発見しました。
それがこれ。
電池のプラスに接触するバネから四角い中に丸いボッチのある部品がありますが、これはマイクロスイッチです。
ここを押すことによって通電されてレーザーが出ます。
何故かこのボタン部分の押す強さや向きを変えるとレーザーが出たり出なかったり。
これは?
と思い、スイッチの回路を直結したら完璧にレーザーが出ました。
このマイクロスイッチの不具合だったんです。
単なる機械的なスイッチのはずなのに、なんで温度に関係するんだろう??
きっと、分解して見れば何かわかるかも知れませんがその必要も無いので・・・
そこで、リード線をスイッチの両端に半田付けして外部に押しボタンスイッチを取り付けました。
何時もの絶対変色したりべとつかないセロテープで本体に取り付けました。
使う時はこんな風に持って使います。
完璧に復活しました。
これで、来年度の星空観察会実施時にはまた活躍できると思います。
よかった良かった!
でも、これを夜空に向けると、スターウォーズのライトセーバーみたいに有限の長さの棒に見えるんですよ。
何故かと云うと、大気が無くなると反射するものが無いのでどこまでも線が続く訳ではなく緑色の差し棒みたいに見えます。
それで丁度天体を指し示すのに良い感じになります。